通級指導教室の先生より事例をいただきました。ありがとうございます!
Aさんは、1年生の頃から人なつっこく、誰にでも好かれる子でした。
学習も頑張っていて、
ところが3年生の2学期に入ったとたん、保護者から担任を通じて連絡がありました。
教育相談を行ったところ、
「忘れ物、失くし物がひどくて心配で、インターネットで調べたら
ADHDに違いないと思いました。それで、
夏休みに友達に聞いた医院に行ったところ、
チェックリストから
ADHDの診断を受けました。そこでWISC検査を受けることになっているけど、
心配しすぎて待てないです。先生に先に検査をしてほしい。」
とのお話でした。日頃の様子から、落ち着いて行動できるAさんには
ADHDの傾向が見られないため、確認のためにもWISC検査を行うことにしました。
そして、検査中に気づいたことがありました。斜視があるAさんは、
視点を定めることが難しく、常に眼球を動かしたり、瞬きしたりしているのです。
WISC検査の結果は聴覚的な記憶が大変良く、集中力があることも分かりました。
そのことから、忘れ物、失くし物の原因は「眼の動き」にあると判断しました。
眼鏡をつけてビジョントレーニングをすれば改善するはずです。
その結果を保護者の方に伝えたところ、
「すぐに眼鏡を作りたい。」
と北出先生の所へ行かれました。Aさんは、眼鏡をつけたとたんに視点が定まり、
しっかりと見えるようになりました。
ビジョントレーニングも行い、
忘れ物、失くし物がずいぶん減ったそうです。
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