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2021年09月23日
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カテゴリ: 書籍・本
スーザン・ケイン著『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』を読みました。


内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫) [ スーザン・ケイン ]

本のタイトルって重要ですよね。
全然売れなかった本がタイトルを変えたところベストセラーになったという話を何かで読みましたが、タイトルはいわばキャッチコピーの役割があるんですね。

この本はタイトルだけ見て思わず買っちゃいました。

以前紹介した『繊細さんの本』はHSPについて平易に親しみやすい文章で書かれたものですが、この本は少し専門的で、内向型、外向型、二つの気質を検証し、内向型とされる人がいかに今の世の中で疲弊しているか、
そして、いかにしてその気質のまま生きていけばよいのかを提案しています。

HSPは「敏感すぎる人」とエレイン・アーロン氏が提唱しているもので、この本の中でも紹介されていますが、著者のスーザン・ケイン氏は一般に「内気」と称されるような人全般をこの本での対象にしています。

それによると内向型の人は全体の3分の1あるいは半数に上ると言います。

しかし、世間的な認識では内向的な人は少数派と思われていると言います。

その理由は、外向的なことが評価される今の社会において、内向的な人は外向的であろうとふるまう傾向にあり、それが巧みなために表面上は判らないからだそうです。

そのうえ、自分が内向型だと気づいていない人も多い。

静かにしていて無口で部屋の隅で本を読んでいるような人や子供を「内気」と評されます。

「内気」という言葉はネガティブなニュアンスがあります。

黙っていると意見がないように見なされる。
しかし、自分が内向型だと認識している人は判ると思うのですが、決して意見がないわけではない。
それどころか頭の中では膨大な意識が目まぐるしく働いている。

実際SNS上ではそんな内向型の人たちが生き生きと自己表現をしているのです。

でも、現実の人間関係の上では会社や世間の望むまま外向的であろうとし、結果、疲れてしまう。

それでは組織にとってもいい結果を得られないと著者は述べています。
内向型の人は一人でいてこそ創造性が発揮され、それが革新につながったりすると言います。

著者はこの本で
「内向性にもかかわらず、ではなく、内向性ゆえにいかに偉業を成し遂げたか」
を検証しようとしています。

外向型、内向型ともに何ら報酬とは関係ない個人的な追及に没頭して成果を上げることがあります。

そして内向型の人は表面的な評価や報酬に執着はあまりなく、その成果に至るまでに自分の能力を最大限利用することが、目的である傾向があり、そうあってこそ測り知れないパワーを生み出すのだそうです。

そして自分のしていることが他人に利益をもたらす意義あるものだと認識すると、外向型かと思うほどの行動を起こすことができるのです。
スピーチをしたり、人脈を築いたり、その仕事に愛着を持つと、苦手なことに携わる意欲が起こるのです。

ですが、もちろん内向型に似つかわしくない行動をしていると、精神的に疲れてしまいます。
なので、著者は回復できる時間と場所を確保するとよいと勧めています。
そしてできるだけありのままの自分でいる。

内向型の人が外向型社会の中で埋没せずに有益な人材として貢献するには、
世の中にどのように貢献するのか考え、実践する。
苦手なこともとにかくやってみる。
難しければ持ち前の慎重さと繊細さで事前にじっくり準備をする。
自分に自然に備わっている力を発揮するには愛着のある仕事を求めよう。

そのように著者は提案しています。
あくまで、内向型のまま。

この本は「内気な子」と思われる子供の親御さんにも読んでほしいです。

外向型同士の両親が友達とも遊ばず一人で本を読んでいるわが子を病気ではないのかと心配して「治療」しようとする事例が紹介されています。

内向型を自認する私には恐ろしい話です。

しかし外向型の人たちには何の悪気もなく、本当に理解できないのです。
内向型の人が外向型の人たちの心がわからないように。

積極性、行動力、社交性がいい評価を受ける傾向にある社会で、内向型の人が少しでもリラックスして生きていけるヒントを教えてくれる本です。



内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫) [ スーザン・ケイン ]





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最終更新日  2021年09月23日 18時50分04秒
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