最近の中国のニュースから

最近の中国のニュースから

2006年01月19日
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 こんなものを作ると言ったら、「個人情報保護法」まである日本では大騒ぎになり、政権が倒れることになるかもしれませんが、中国では平気でできてしまうのです。このデータベースは自分のデータを自分で見ることができますから、かつての「档案」とは違いますが、プライバシー無視もいいところです。

 銀行システムを守ることは重要ですが、そうした「公」のためには「私」は考慮しないという社会主義時代の考えが今も為政者の中にはありそうです。最近、中国でもプライバシーが言われていますから、問題だと思っている人はいるはずです。そうした人たちが声を上げないのは奇妙なことですし、あるいはもし上げられないとしたら怖いことです。



 過去には、不良ユーザの情報が各銀行に分散し、一部の不良ユーザは銀行信用管理の抜け穴を利用して、別の銀行で金を借り、多額の損害を与える例があった。個人の信用情報を調査するのは難しいので、中央銀行が個人信用情報システムの建設をしたもの。

 目下、データベースに収録された個人信用金額は2.2億元で、全国の個人消費ローン残額の97.5%をカバー。収録されている人数は3.4億人、その内、貸付記録のある人数は3,500万人。すでにこのシステムを利用して個人情報の調査をする量が毎日11万件前後に達し、多くの銀行が貸し付け前に審査する時の決まった手順になっている。

 現在データベースに入れられている情報は、(1)姓名、年齢など個人の基本情報、(2)個人の銀行からのローン情報、いつ、どの銀行からいくら借り、いくら返済しているかなど、(3)クレジットカード情報、どれだけのクレジットカードを持ち、引出しオーバー額がいくらかなど、(4)個人情報が調査された記録、コンピュータはいつ、どんな原因で個人情報が調べられたかを自動的に記録している。

 将来は公共情報もその中に含まれ、個人の社会保障情報、銀行の口座開設状況、個人の住宅積立金の情報、期限通りに電話代、水道代、電気代、ガス代などの公共事業費用を払ったかどうかも入れられ、さらには、裁判所の民事判決の結果、税金滞納状況も入れる予定だと言う。

 中国人民銀行は、(1)個人が良好な信用記録を保つには、クレジットカードを作るなどの時、銀行に正確な情報を提供し、変更があれば連絡すること、(2)時々、自分のデータをチェックし、間違いがあれば訂正の申請をすることを薦めている。

 現在の所、データベースチェックは無料でできる。不良情報が記録されていると、住宅ローン申請の際などに不利になる。





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最終更新日  2006年01月19日 09時01分23秒
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