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のんこ@ 腓骨神経麻痺について はじめまして。 腓骨神経麻痺で現在、痛…
2005.09.05
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テーマ: 命と労災(55)

日記に記して行きたいと思います。

あまりに多くのことが起きたので、簡単にまとめられません。
少しずつ区切って、載せていこうと思います。

2002年7月後半

近所の学校が夏休みに入った頃、土曜日に弟から私に電話があった。

ちょうど、自宅のマンションでやっている盆踊りの事を聞いてきた。

焼きそばが食べたい 』と弟は、言ってきた。

そこら辺で食べれるだろ 』というと、あのチープさが良いと言うので、
来年帰って来て、食べれば良いだろと言って会話は終わった。

次の日に夏が来る前の最後の準備に家を掃除する事に。
扇風機を組み立てエアコンの掃除をした。

そして、就寝。

そのままいつもと変わらない、暑い夏が来るはずだった。

翌朝9時頃、私の眠りは、兄によって破られる。

急に起こされたので、すぐに起きると、『 何かあったのか 』と尋ねる。

兄の口からは、想像もしていない返事があった。

弟が、事故にあったと。
危険な状態で、1時頃に手術をするという事であった。

両親は、すでに病院に向かったとの事。
兄もメモで気づいたということだった。


突然の出来事に心が整理できない。
少し時間をもらって、シャワーを浴びた、思わず泣いてしまった。

そして、『 死なないで、置いていかないで 』と祈った。

死ぬなよ、今すぐ行くから 』と何とか心を落ち着け、出発。

弟の着替えと両親の着替え、そして、兄が何か弟のものをと言うので、
弟から預かっていた、ある子猫のヌイグルミをかばんに入れた。

このヌイグルミが、後に大きな役目を負うとは想像していなかった。

横浜市の自宅から第三京浜を抜け、首都高そして、高速へ、
兄も焦っているようだ。一般道でも80キロ以上出している。

高速では、スピードメーターが、平均140キロ近くを示している。
何度も、スピードを抑えるように言うが、まったく聞いてくれない。

トラックも怖がって、道を譲る。

兄の運転はいつもこうだが、私は、心の中で弟に語る。

ごめん、死ぬかも、病院には、つけないかも 』と。

そうしている間に、もうすぐ、病院へ着く所まで来た。

通常より1時間以上早い。かなり飛ばしたことが分かる。
パーキングエリアで少し休憩し、しばらく走ると高速を降りる。

料金所を出て曲がったところに巨大な十字のマークが見えた。

あれだ 』と兄が言う。

ここが、この日から私が3ヶ月近く、ほぼ毎日通う事になる
成田空港近くの病院だった。

病院に着くと父が、出迎えてくれた。

父から弟は、働いている牧場の競走馬に頭を蹴られたと伝えられた。

病室に入ると、そこには、耳から血を流し、体中に管と包帯が
巻かれた、弟の姿があった。

オムツをし、上半身は、手術着の姿だった。

変わり果てたと言う言葉が、当てはまる弟の姿に愕然とする。

本当に生きているのかと思えるくらいの衝撃だった。

弟の傍には、母と同僚の女性、そして、牧場の経営者の息子の妻が居た。


JRAの調教師で弟達に指示を与えていた実質的な経営者です。


同僚の女性は、泣きじゃくっている。
何か変だと思ったが、あとで弟の彼女だと教えられた。

また、調教師の妻からは、一切の謝罪の言葉は出なかった。
この時から、今現在まで一切の謝罪の言葉を聞いていない。

これだけの事故を起こしたと言うのに、まったく責任を感じていない。

話は、戻りますが、弟は、一人で倒れていたと言う。
頭から血を流し、意識は無かったそうだ、他の同僚が、
見つけすぐに救急車を要請、この病院へ運んでくれたそうだ。

当然、労災として扱われた。

医師から手術の説明が、我々兄弟へされる。
馬に頭を蹴られたことによる 脳挫傷 で、 脳に頭蓋骨が突き刺さっている と言うことだ。

右側を蹴れたが、反対側の脳も衝撃によりダメージを受けていると言う。
手術は、3時間厳しいものになるそうだ。

手術までの間に弟の手を握りそばに居ると、医師が弟の耳にめん棒を入れ、出血がたまらないようにする。

とても痛いようで暴れる、私達兄弟の腕に弟の爪が食い込む。

恐ろしく強い力だった。

弟は未熟児で生まれ、未熟児網膜症になり、生まれつき視力が弱い。

体も小さく、保育器で3ヶ月を過ごした。
何度か、両親が呼ばれ、死にそうになったこともあるそうだ。

弟の体を見ると、かなり鍛えてあるようで、すごく引き締まっている。
弟の手を握りながら、名前を呼ぶが答えてくれない。

やめろ 』とだけ、言おうとするが、言葉がうまく出ない。

医師からは、命が助かっても意識が、戻らない可能性や障害が、
残ることを指摘された。

そして、手術の時間が来た。

両親は手術室の近くの待合室へ、私達兄弟と調教師の妻、
同僚の彼女、もう一人の同僚が、病棟の待合室で待つ事に。

母にあの子猫のヌイグルミを渡す。
通称『 みゅんちゃん 』弟が、小学生の時に入院した時もらった
ぬいぐるみで、就職するまで持っていたものだ。

母に、『 この子が守ってくれるから 』と言うと泣きじゃくった。

そして、手術室へと向かっていった。

長くなりましたが、今日は、この辺で終わらせたいです。
続きは、明日、載せる予定です。
ありがとうございました。





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最終更新日  2006.02.03 07:24:38
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