2004/03/12
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本を読むのがいいというのは、誰もが知っていることです。
特に子ども時代の読書は、かけがえのない財産になります。
でも子どもにとって読むための環境が整っていなくてはいけないかというと
そうとも言えるし、そうでもない。
今日はその辺りをお話ししたいと思います。

絵本が好きなご両親だったら、家には絵本があふれますよね。
世界の名作全集から感銘を受けた人は、それを子どもに与えることでしょう。
私が幼いころのわが家の読書環境を思い出すと、
全20巻程度の子ども向け百科シリーズくらいしか
家に子供向けの本はありませんでした。
父は本好きで専用の本棚を持っていましたが、母はほとんど活字を読まない人。
でも私は本好きに育ちました。
わが家は本を購入しない代わりに図書館をよく利用する家庭だったのです。
おかげで私はかなり大きくなるまで、
本は買うものではなく借りるものだと信じていたくらいです。

小さなころは市立などの公立図書館を使い、
小学校に入ってからは学校図書館と学級文庫の図書を読み漁りました。
小学校は転校、転校で計4ヵ所通ったのですが、
図書館の充実度や学級図書への取り組みは、学校ごとに大きな差がありました。
一番図書環境が良かったのは、鹿児島時代の2年間でしたね。
余程しっかりした図書館司書の先生がいらしたのでしょう。
廊下側の壁に張り出される図書館だよりは、
ときどきの季節感を出しながら読書をすすめる工夫に満ちていたし、
何より空間が入りびたりになる雰囲気を醸し出していました。

学級図書も秀逸でした。
この学校では、クラスの誰かが持ち寄った本が学級文庫としてみんなに
公開されるのです。
私は4年生からの編入で、クラスは3年生からの持ち上がり。
誰の持ち物だか分からない本を、休み時間に夢中で読みました。
みんなの持ち寄りですから、本は偏っていました。
伝記ものや、とんちもの、昔話なんかが多かったように思います。
中でも私が愛読してやまなかったのは、マンガで書かれたシリーズ。
有名戦国武将の一通りはこのシリーズで読破しましたし、
世界の偉人関係やことわざ辞典みたいな種類の本も、楽しく読みました。
私は家でマンガに触れることがほとんどなかったのです。
イラストやコマ割の効果ってすごいものですね。
当時は織田信長が何年に生まれて元服したのが何年とか、
武田信玄の生い立ちから当時のライバル武将たちの勢力図まで、
ほとんど空で覚えこんでいました。
源氏物語の「若紫」に出てくる若紫の遊び相手は犬君(いぬき)という名前だったとか。
そんな細かなエピソードや
現在でも成り立ちや意味から覚えていることわざのほとんどは、
この学級図書から教えてもらったものです。

次の学校に行ったら、あまりにも図書館がしょぼい(失礼)ので愕然としたのを
覚えています。
「図書館はここだけですか?」と多分誰かに聞いたくらいです。
そうそう。図書館じゃなく、図書室という名前でした。
その呼称が規模の違いを表していますよね。
学級図書はというと誰も読まないような魅力のない本が並べてあるだけでした。
でもその代わり、このときはクラスメイトとの本の貸し借りが盛んで、
何冊ものすてきな本に巡りあうことができました。

国語の教科書もむさぼり読む対象でした。
授業中や休み時間に先へ先へと読んでしまうので、
内容はほとんど暗誦していました。
黙読→音読→暗誦というのが、私の国語学習スタイルだったのです。これはほとんど趣味でしたが。
面白い本は、読むのを止められなくて、よく学校帰りに読みながら帰りました。
こう書くと危険そうですが、案外電信柱にぶつかる直前で止まれるものなのですよ。
おかげでご近所ではいつも「二宮金次郎が帰ってきたよ!」と言われていました。

つまり読むものが十分に与えられなくても、
読みたければ子どもは勝手に探して読むというのが私の持論。
でも、新しい本をすすめられたり教えてもらったりする環境は
あるに越したことはないでしょう。
たくさん本の選択肢があれば、その中から自分が読みたいものを選ぶことで、
自分の趣向を知ることができるようになりますから。
本の間口って本当に広いものだから、ファンタジー小説でも図鑑でも、
好きなものを読むのをとがめずにいてやってほしいと思います。

※先日の予告から考えると看板にいつわりアリで申し訳ありません。
次回は多分、漢字か日記について書くと思います♪





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最終更新日  2004/06/12 04:38:02 PM
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