2015/01/04
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(前の記事からの続きです)

誘導の言葉とはややずれてしまっていましたが、

私がまず思いだしたのは、小学2年生くらいの頃、布団にうつぶせに寝そべる父の足の裏に乗って、

足を踏んでいる自分の姿でした。

会社員として働く父は、休日は疲れた様子でしたが、

私が足を踏んだときは気持ちがいいとほめてもらったこと…。

それを思い出します。

誘導の声は、最悪だったときを思い出すように促していました。

私は最初に浮かんだことが父とのことだったので、

この時間に思い出すのは父とのことに限定しようと決めていました。

そして思いだしたのは、

小学6年生くらいだったとき、何かのタイミングで、行儀がよくないと箸で手の甲を叩かれたこと。

居間のテーブルをふきんで拭いていたとき、端の方がきちんと拭けていないと指摘されて怒られたこと。

そして、家の2階から階段を降りてきたとき、足音がうるさいと叱責されたこと。

そういうことが浮かんできました。

ほかには、小学4年生のときに、家の前で家族写真を撮ろうとしたら、

撮影者の父に「首をかしげるな!」と怒られたことも思い出します。

(おそらく「首を傾けるとかわいらしく映るのではないか」とその頃の私は思っていたためにした行為だったのではないかと推測)

グアムで行った結婚式の日に、当日私の化粧をしてくれたメイクアップアーティストさんに、

「こんな娘をこんなにきれいにしてくれてありがとう」と何度もお礼を言っていたことも思い出します。

(私は聞いていて、
自分では満足できないメイクの仕上がりだったので、父の言い草がとても不満だった上に、
そんなにまで姿が悪いということを強調しなくてもいいのに…とがっくりもしていました)


そんなことが次々に思い出されてきました。

誘導の声は言います。

最悪だったとき、その状況をほかの人の目線から見たら、その状況はどんなものだっただろう?

神様の目線からその状況を見たら、その出来事はどうだっただろう?

神はなぜ、あなたにそんな体験をさせた?

それがあなたへのギフトだったとしたら?

そうしたら急に、まるでオセロの黒い石がババッと白に変わるように、

苦い思い出のすべてが、父の愛の表現だったとわかったのです。

本当に一瞬のことでした。

どうしてわからなかったのだろう…!!

そう思うくらい、気づいてみると、なぜそんなにも勘違いしてしまったのかわからないくらい、

父のしてくれたことには愛があふれていたとわかったのです。


いつも仕事にあけくれて帰宅は子どもが眠る頃。

ほとんど会話らしい会話をすることもなく過ぎていった父と娘の時間。

そんな中で、

疲れて帰宅したときも、娘がどうしているのか気にしていて、

階段を降りる足音にも聞き耳を立てていたこと。

行儀作法やテーブルの拭き方を細かく見ていて叱ったのは、

娘が外で恥ずかしい思いをしないで済むようにと思いやってくれていたからでしょう。

また、容姿について、私は父が私の容姿を気に入ってくれているのか、

その点にはずっと自信がありませんでした。

かわいいとかいいねといった外見に関するほめ言葉を

一度ももらったことがなかったからです。

でも、写真を撮るときに首をかしげるなと言ったのは、

そういうことをしなくても自然体でいてかわいいよという気持ちからだったのかもしれない。


結婚式の日の言葉は、照れ隠しで、

身内を落として自虐的に話す言い方は、

彼一流のジョークというか、

家族には決してしないけれどよその人がいるときはよくやる、

笑いを誘ういつもの話術だった。

「きれいにしてくれてありがとう」の気持ちは本当で、「きれい」だと思っていたんだ、きっと。

そうだ、そういえば、父は私に「アナウンサーになったらいい」と言っていたんだった。

お前は声がいいし話し方が丁寧だからと。一度ではなく何度か言っていた。

自分ではそのことを、まったく真に受けていなかったから記憶の彼方で忘れていたけれど、

それは今思えば、全国のお茶の間に顔を出してもはずかしくない自慢の娘だと、

そう思っていたってことじゃないか…。


そういえば結婚式だって、

父がわざわざ私たちの入籍後にホトケさん宛てに手紙を書いて送ってきて、

「父親として娘の花嫁姿が見たい」と書いてあったから、

それまではお金もないからと式をするつもりがなかった自分たちは、

慌てて海外挙式の手配をすることになったんだった。

あのときは手紙を受けとって、

「急にびっくりしたな。そんなことを思っていたなんて知らなかった!」と思っていたけど、

とんでもなかった。

あれは私のためだったんだ。

私が花嫁姿になれるように、父が思いやって打ってくれたお芝居だったんだ。

おかげで、結婚式ができたんだった。記憶の中で鮮明に輝く喜びの思い出。


そう思うともう泣けて泣けて。


20代前半の頃、

愛媛にいたときに最初の勤め先で人間関係でぎくしゃくして、

辞めようかと悩んでいると母に電話で話したら、

わざわざ広島から出張のついでだといって急に職場に現れて、

当時の私の上司に「難しい娘ですが、よろしくお願いします」と頭を下げてくれた。

そんなこともあった。


そのことも、言葉の表面だけを受けとって「難しい娘ってなによ」と思っていたけれど、

そうじゃなかった。

愛していなかったら、そんなことするわけないじゃないか。


こんなにも、愛されていた!

私は誤解の上に誤解を重ねていて、

父の愛がまったくわかっていなかった…!!


そのとき、誘導の声が人生で最初の記憶を思い出すように言いました。

私が思い浮かべると、

助産師に取り上げてもらって自宅出産で生まれた私を、

真上から覗き込んでいる若い父の顔が浮かんできました。

その父は、私が見たこともないほどうれしそうでした。

大音量でトランス音楽が流れる中で、

私は人目をはばかることなく号泣しながら、

その時初めて真から「父を愛している」と思えたのです。

嗚咽で、息が苦しくなるほど泣きました。


そのとき、「帰国したら父にあやまろう。

愛していることを伝えよう」と思いました。


そして帰国して、今回1年ぶりにあった父が言った言葉が、こうです。

「お前たちが子どもだったころ、どうしてもっと遊んでやらなかったんだろうと思う」

こんなセリフを聞くのも初めてなら、

そんなことを思っていたということを知るのも初めてです。

遊んでやらなかったことを後悔していることが、うるんだ瞳から伝わってきて、

私はもう、それだけで充分で。


父との間ですれちがってきた何もかもが、雪が解けるがごとく透明な水となり、

川へと流れ込んでいくような感覚を味わっていました。

父から話を聞いてみると、

父自体が祖父からまったく遊んでもらったことがなかったといいます。

「長男だし、愛されていたと思うよ。かわいかったと思うよ」

そのセリフを何度も口にする父の言葉の中に、

そこはかとなく漂う自信のなさが感じられて。

それは少し前まで私自身の中にあった自信のなさと共通のものだと感じました。


愛されている。きっとそうだと思うし、信じたい。

だけど、100%の確信が持てない。


きっとそうなんだなあ。

それは不幸ではないかもしれない。


本人が不幸だと思っていなければ、それは不幸ではない。


でも、私には、不器用な父の姿が少年のように見えて、何か手助けをしたいと思わずにはいられない。

祖父はもういないから、父は祖父との間のことをこれからどうしていけるのかはわからない。

でも彼には、息子がいる。

一人息子である、私の弟がいる。

特に遊んでやらなかったと後悔している息子との間に、

これから和解が起こせることを、私は確信しています。

今の私の役割の一つは、父と息子の間にある誤解を解くことなんだと、そう思うのです。

今、孫たちと遊んでいる父の姿を見て、妹はきっと癒されているはず。


弟ともきっと分かり合える。

私は、父が亡くなったときに、みんなが涙を流せる家族でありたい。


そして、涙なしに祖父を見送った父が、

いつか祖父を思って泣けるといいなあという願いを持っています。

とても大切なことに気づかせてもらった、フロリダでの出来事でした。


スクールでも、いろいろな形でずっと親子関係の和解を取り扱ってきたのですが、

私は実はずっと疑問だったんです。

私自身には、それほどこのテーマを乗り越えた体験(成功体験)があるわけではないのに、

どうしてずっとこのテーマは私にやってき続けるのだろうかと。

扱うチャンスがあるのだろうかと。

今回の体験を通して、

本人が癒やす必要がないと思っている親子関係にも、

癒しの余地があることが明確になったことは大きな収穫でした。

私は親に100%愛されていると、胸を張っては言えない。

親に愛しているよと言ってハグすることは、できない。

そういう親子の和解と和合について、

これからできることをしたいです。^^


こと葉

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最終更新日  2015/01/05 10:16:43 AM
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