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あれは確か先週の火曜だったと思うんだけども、姫路で薬局を経営してて、うっとこの職場の理事も兼任しとる三波伸介とオテンキの小ボケ先生を足して二で割ったような風体の虎キチ先生が「椎間板ヘルニアからくる足の痺れがどうにもこうにも堪えられんようになってなあ、遂に手術に踏み切ったんやけどその前に血糖管理をせにゃならん言われて別のとこで糖尿病教育入院したら、そこで出された味もへったくれもないクソまずい糖尿病食のせいで胃が本田望結の頭サイズまで萎んでもて、結果ナガシマスパーランドのスチールドラゴンばりに体重が急落、まさかの痺れ消失でこのたびめでたく手術見送りになったからプロ野球開幕前夜祭と洒落込まへんか?」とエア・イッキの動作を交えもってお誘い下さったわけで、その集いが今晩なわけで、朝っぱらから頭の中が鯛めしとか馬刺しとか自分の諭吉では絶対に食べないような料理で埋め尽くされてたのが原因ってことはわかってる、わかってるんだけども、自動改札を抜けようとした途端「バタムっ!」と改札機に通せんぼされたあたし。ときは通勤ラッシュ時、けたたましく鳴り響く警報を背に足早に職場へ向かう人々から注がれる冷ややかな眼差しに向かって「貧乏舌のくせに、やれ鯛めしだ、やれ馬刺しだと考えるなとでも言いたいんかーい!」と心の中でシュプレヒコール(独唱)をしてたら駅員がすっ飛んできて、手際よく自動改札機を虎屋の羊羹の封を開けるみたいに解体、あっという間にエラーを解除なさったはいいものの、警報音と共に先程まで注がれてた眼差しと同じように一瞥をくれながら小声で「気ぃ付けて」と言った彼の手には、さっき改札機から抜き取ったセコムのカードが。「あるあるある!」と同意してくれた方々はこちらの懐かCMをどうぞ「ピってタッチするパターンのやつちゃうねや」って鼻でわろたヤローはこれでも見とけ
2015年03月26日

週末の土日。幹部がジジイばかりの職場なもんだから、齢もそろそろ半世紀になろうとしているにも関わらずゴリゴリの“ヤング”扱い、休み返上でこの二日とも会社の事務所移転のお手伝いに駆り出され、馬車馬のように働かされました。誰がてダーリンが。週明けの月曜。いつか見た「野生の王国」で、草食動物の菊の門からぼとんぬるんと大地に現れた巨大うんこと思っていたものが、実のところそやつは産みおちたばかりのガゼルの子供だったわけで、その巨大うんこが時間はかかったもののその場で立ち上がり歩き出したことから肉食獣から逃れる術を既に熟知している遺伝子の妙をそこで知ったんだけども、まさにその時に見た光景と同じふるふるとした足取りで私のコーヒーをすする音にもかき消されそうな程のボリュームで「腰が…、太腿が…」と呟きながら出勤したダーリンを見送ってから30分後、嫌々ながらも私もそろそろかと飲みかけのコーヒーをシンクに置き、鍵を片手に右肩にバッグを引っかけ、「男女7人夏物語」の浅倉千明よろしく颯爽とマンションを飛び出し―。え?ええ???車、盗まれた。何を隠そう、いや隠してないけれども、もう何年も前になるのですが結婚記念日当日にこの日とほぼ同じ状態に遭い、まあその時は幸いにも同日数時間後に神戸水上警察署から「あんさんとこのと思しき車が第一突堤にほかされとんどお。ボンネット開けられて何や中をいらわれてる上にタイヤ4本ともあれへんけどな」と連絡を頂き、ダーリンが鼻から煙を吐きながら足をロールケーキのようにして息巻いてすっ飛んで行ったという経験を致しておりまして、否が応でもその時の光景をまざまざと思い出さされたわけで、すぐさま今しがた右肩に引っさげたバッグの中から携帯(ガラケー)を取り出しワンタッチポンでダーリンへコール、焦る私の気持ちを察してか、わりかし早めに電話に出たダーリンが「はいはい、もしもし圭子やんですかあ。僕はいま、しっこ中でぇ~す」なんてクソ呑気な声で出るもんやから「焦る私の気持ちを知らずしてかコノヤロー!やられた!またやられたぞ!車あれへん!車おれへん!またもや盗まれてもたあ!」とベッドの中以上に声を荒げたんだけども、ダーリンの口からこぼれ出たまさかの言葉が「事務所移転ついでに、交通の便がイマイチやから電車通勤からマイカー通勤になったと、確か圭子やんに報告したよ~ん」だったって言う。
2015年03月24日
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