PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ
湊かなえさんの作品
高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。
彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。
その告白に魅せられたふたりの胸に、ある思いが浮かぶ。
人が死ぬ瞬間を見たい。
由紀は病院で重病の少年の死を、
敦子は老人ホームで入居者の死を、目撃しようとする。
二人の少女の体験が彼女たちの言葉で綴られていくのだが、
同い年、友人同士、だから共通の体験が多い。
その上
似た口調で話す。
正直、始めはどっちがどっちだか訳がわからなかった。
ふと気づくと文章の区切りに * がある。
* 一個の後は由紀。
** 二個の後は敦子。
気が付いたら大層読みやすく変身。
口語体であるが故か、
いつか通ってきた道な感じだからか、
すんなりと読めて、ちょっと感動。
読後感は、「世間は狭い」
『小説日本博物館事始め』【小説】日本文… 2021年05月02日
今野敏『継続捜査ゼミ』【小説】久しぶり… 2017年04月30日
百田尚樹『カエルの楽園』【小説】 親子… 2016年07月07日