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2021年10月10日
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テーマ: 読書メモ(89)
カテゴリ: おすすめの本
​今日の読書メモは、国の在り方についてのハインライン的見方。
ロバート・A・ハインラインの未来史3「動乱2100」から。
収録の中編「もしこのまま続けば」。

​​「おれたちのあいだでもっとも貴重な同志の中にも、党に加入できない者がいる。かれら自身の宗教信仰がそれを禁じているんでね。だが、専制政治を憎み、自由を愛することに、おれたちは独占権を持っているわけじゃない。 おれたちはできるだけ多くの助けを必要としている 。おれたちの方向に進んでいる者はだれでもみな、 旅の仲間 なんだ」​​

ハインラインが描く未来のある地点では、アメリカ合衆国がある宗教者「予言者」による専制政治が行われている。その予言者に対抗するグループはまさしく地下に潜った。地下深くの大きな洞窟に住み、休日も地上に出ることなく、洞窟探検が若者の楽しみだった。彼らカバル党はキリスト教的だけど、党を支援する他の宗教を信じる国民も多くいる。​それは今の地球上の、多様な宗教、多様な民族が、ともに仲良く暮らす上でのヒントのような気がした。





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最終更新日  2021年10月10日 13時48分08秒
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