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いまふたつの本を同時に読んでいる。以前ビオシンからもらった地元新聞社の放出本「韓国夢幻(クリウン イェンナル マウル)」と、チョン・ウンスクさんの新書「韓国の昭和を歩く」の2冊だ。前者はラブホアジョッシのバイト中にぱらぱらと読んでいる。すごいのは1970年代初期に作者の伊藤亜人氏が珍島や安東の民俗学・人類学を研究しているということとともに、当時のモノクロ写真がふんだんに載せられていることだろう。 1972年珍島・上萬里わずか30年ちょっと前までは、私が昨年歩いた順天の民俗村のような姿が、当時の韓国の田舎の日常だったのだ。珍島では茅葺き屋根の石の家、安東では権威の格付けを瓦葺きの両班の家で象徴している。以前、私がソウルで宿泊したことのある民泊・サランチェの言葉の意味もだいたいわかった。^^そして改めてびっくりしたのは、ソウルのタルトンネ(月の町)の風景だ。 斜面に広がるタルトンネ。(1972年仁旺山)韓国映画「誤発弾」(1961年)さながらの光景が広がる。こう見ると韓国は80年代から急速に発展したことがわかる。社会的なひずみも相当なものだろう。もう1冊の「韓国の昭和を歩く」は、韓国にいま点在する日帝時代の名残を韓国人自身が訪ね歩くという設定がとてもおもしろい。チョン・ウンスクさんは日韓の流行レポートをなりわいとするライターかと思っていたが、こんな味わい深い本も出していたのだ。 日帝残滓、収奪、目論み、強制、屈辱、掌握、吸収、弾圧、蛮行、尖兵。日本人が韓国を語るときにはあまり出てこないこれらの言葉が次々と出てくる。正直、日本人として読むにはところどころでカチンと来る読み物だけど、それは被支配層からすればごくありきたりな表現だ。痛みはどちらか片方にしかわからない。私自身は、朝鮮併合時の日本の取った行動すべてを批判する立場ではないことは以前にも書いた。インフラや教育がなければ今日の韓国がないことは事実だとも思う。それでもチョン・ウンスクさんのこの本が私たちに訴える力はとても大きい。日本が犯した罪を一定の距離を保ち、批判しながら、江景、群山、栄山浦、木浦、釜山、鎮海、大邸、仁川、ソウルと、日本家屋を探して写真に納める様子はとても新鮮な感じがする。古い日本人ならノスタルジックに陥る瞬間を、韓国人の若い女性ライターがが自分の足でパスワードをひもとくように辿っていく。 鎮海の桜(再植樹されたもの)日本は韓国に何を残したのか。たとえばこんなくだりがある。群山が当時日本への輸出港として最前線基地だったのに、なぜ湖南線が通らなかったのか。それは全州の三菱グループと、群山の大倉グループの対立があったからだ。だから総督府は中間の「益山」に駅を設けて対立を避けたのだ。電車に乗っていて益山を通るときに、「なんでこの地域が重要なんだろう」とぼんやり考えたことがあったが氷解した。歴史は細く長く続いている。
February 2, 2007
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0お笑いでもなんでもありません。私たちはこういう国を相手にしているという視覚化。^^;)動画を確認すると笑いが込み上げますが、彼らは本気です。https://ameblo.jp/voyage011/entry-12846523106.htmlエイプリルフールだからさー って言えればいいんだけど。本日は私が朝から放課後デイです。春休み中はアヤベーと交代で出かけています。お弁当を作りました。ハインツの冷凍ハンバーグというのが冷蔵庫にありました。以前近所のビックで100円?ぐらいで売られていたような・・・正価だとお高いお品なようです。^^0
April 1, 2024
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