1
●この方は、わたしの「過去記事」を読まれてコメントを書かれています。最近の「札幌市長」への警告記事を読んではいないのでしょうかねえ?たぶん読まれているとは思います。その過去記事は、私の共著書『野菜畑のウラ側』(Gブックス刊)から転載したものでした。再録しますね。**********************************************************************●段ボールたい肥づくりに夢中になる自治体とNPO生ゴミを使って、たい肥づくりをする試みが、自治体やNPOを中心に広がっています。使うものはミカン箱程度の段ボール箱とピートモス、そしてモミガラ炭。一日に三角コーナー1つ程度の生ゴミを入れて2週間程度で微生物が発生するそうです。毎日掻き交ぜること6か月、冬の時期は毛布を掛け、夏は風通しのいいところで育てます。まるでペットを飼うようにかわいがると出来上がります。というのがうたい文句です。筆者の住んでいる自治体でも段ボールたい肥づくりを役場で実演していたので、早速後で見ていました。質問が出ました「腐ったらどうするんですか?」担当者は「べランダですから大丈夫です。もしどうしようもない臭いが出たら捨ててください。」「ウジやハエが湧いたらどうしますか?」「お湯をかけると死にます。ショウジョウバエが湧く場合が多いですが、ショウジョウバエは家へ入ってこないですから。」という程度のノウハウでした。段ボールたい肥作りをベランダですることを薦める自治体の担当者は、べランダ越しの隣の家がこうむる匂いの迷惑を考えているのでしょうか?それからハエですが家へ入ってきます。もう家が小さなハエだらけで困って捨てた、という人がいます。また、発酵する時に出るカビくさい強烈な臭いが洗濯物について困った人もいます。ウジ退治のためにお湯をかけすぎて水があふれて段ボールの底に穴があいてしまい、作っている最中のたい肥?が漏れ出してベランダの排水溝が詰まり、マンションの管理会社から大目玉を食った人もいます。台風の雨風でぐしょぐしょになり、観葉植物の鉢のように避難して部屋に入れるわけにもいかず困った人もいます。たったひと箱の生ゴミ処理のためにこれほどの被害が出ます。また、「失敗したら捨てればいい」と自治体のHPにはよく書いてありますが、捨てる時にする強烈な臭いと捨て場所に苦労した人もたくさんいます。また、本当かどうか知りませんが、小さなお子さんがお母さんの見ていない時に土遊びに段ボールで作っている最中の土の中に手を入れて遊んでいて、それを舐めたかどうかでその子はお腹を痛くした、という話も人伝てに聞きました。本当なら怖い話です。これではまるで「段ボールたい肥づくり被害者の会」で出るような話です。それに一番の問題は、入れる生ゴミの選別が難しいことでしょう。三角コーナーがもう一つ要りそうなくらい、「あれはだめこれはだめ」という制限つきです。もっともそうしなければ微生物は活性化しませんでしょうし、たい肥化しませんので失敗ということになります。またうまくいっても何が入っているか分からない危険なたい肥ができあがります。さて、いくら成功例の写真を見せられても納得できないのはどうしてでしょうか?これほどまでに生ゴミにこだわるのは、少しでも生ゴミを減らそうとする自治体の施策の一つなのだとは思いますが、実際問題として生ゴミ段ボールたい肥づくりは、アイデア倒れといっていいかもしれません。少なくとも筆者は評価していませんし薦めません。苦労して6か月で、ウジやハエ、そして強烈な臭いと戦いながらやっとひと箱の段ボールたい肥をつくり、それから野菜を植えるのですか?気の遠くなるような話ですが、話題性はあったとしても科学的でも合理的でもなく、そのノウハウも行き当たりばったりの貧困な発想で、いわば素人さんの思いつきのようなことだと思います。誰でもできそうなので誰でも飛びつくのですが、続いている人はごくわずかだとも聞いています。本当でしょうか?もしそうならば、おまけに継続性もない施策だと言えるでしょう。役場の人や担当者の方ももうやっていない、とある人が笑っていました。本当でしょうか?本当に役場の人はやっていないのでしょうか。そうなら終息宣言を出しましょう。当然です。このような危険なことはお薦めしたいとは思いません。これはゆきすぎた有機農業にも一脈通ずるものがありそうです。生ゴミをそのままどんどん畑に投入することを平気でやっている有機農家はまさかいないでしょうが、十分に熟しきっていない生ゴミを畑に大量に入れていることはあり得ます。また自治体でも生ゴミを大きな穴を掘って埋めているところがありますが、やがて腐ってそのうちいい肥料になる、程度の認識しかないようです。同じようなもので、生ゴミを上からどんどん入れて、次第にたい肥化させていくといううたい文句のプラスティック製の処理装置がブームになったことがありました。次第に土がドロドロになり、死んだようになって作物ができなくなったという人がたくさんいます。当たり前の話です。いまでも少なからぬ人が畑に、このプラスティック製の生ゴミ処理装置を埋め込んでいます。早くやめてほしいものです。『野菜畑のウラ側』より**********************************************************************生ゴミ堆肥づくり 現在実行中さんからのコメント: ブログを読ませていただきました。確かに仰る通り、生ごみでの堆肥づくりは難しい部分もあります。私も現在、ハエの問題で調べているところです。堆肥づくりはある知度の知恵が無いと出来ない部分もあります。自治体やNPO法人がこの方法を進めていることに対し全てが正しいとは思いません。そこに問題が存在することはやってみないと分からない部分もあります。しかし、日本で処理されるゴミの半数以上が家庭やレストランからでる生ごみです、それをご存じでしょうか、大量の生ごみを処理するためにゴミ処理場を稼働しなくてはいけません。多くのエネルギーが必要になり環境問題にも繋がります。また、1900万トンというゴミが日本では捨てられておりますが、そのうちの900万トンは食べられる状態で捨てられています、他国に既存している日本はどれだけの食べ物、命を無駄にしているのでしょうか?今、食べるものさえない国も沢山あります。生ゴミ肥料を通して少しでも自分のしていることに考えるきっかけを作る、そういった面でNPO、自治体が行っていることには感謝していますし、私自身生ゴミ堆肥から環境問題にも正視するようになりました。彼らがこういったアイディアを提唱されることはとてもいいことだと思います。仮に段ボールを使用した肥料作りが駄目で、そこに代用できるものがあるのであれば、批判するだけでなく、そういった、もっと効果のある堆肥づくりを紹介することが必要だと思います。ただ、批判するだけでは何も変わりません。(2010.06.15 20:32:50)+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++返事を書くダンボールたい肥はやっぱり危険なのです。 いのち文化研究所さん 現在実行中さんへあなたおっしゃることは「全部」知っています。私と松下の書いた『本』に、すべて書いておきました。だからといって、土を窒息させ、殺すわけにはいきません。地下水を汚すわけにはいきません。また、家庭ごみの中に何が入っているか、窒素以外に(窒素計測はできます)知ろうとしても、それを計測する装置は存在しませんし、基準もありません。韓国のように、土の中にどんどん生ごみや生ごみから作ったたい肥をいれて、ついに水道水が飲めなくなってしまったことをご存知ですか?あなたは生ごみの中に入れるものを選んでいても、「自己満足」は出来るかもしれません。検証は不可能です。生ごみを減らすことは人間の課題です。しかし堆肥を何の基準もなく土に入れることで野菜やその他の作物が、その栄養を吸収するわけではありません。野菜は「無機物」=元素しか吸収しないことをご存知ですか?有機物は吸収しないのです。生ゴミのすべてが無機物になった、ということを検証する機械器具を発明してからなら、ダンボールでもなんでもおやりになったらいいかと存じます。そして生ごみには有害元素(水銀やカドニウム)も入っていることは論ずるより明確なことでしょう。野菜はそういった元素も吸収するのです。また生ごみに必ずある「カビ」の菌糸は野菜の中に入り込み腐らせます。カビはカビ毒を残し、洗ってもとれません。土にしみ込んで残存します。「生ごみたい肥」は「土」はもちろんのこと、「野菜」や作物たちにとって「大迷惑」なのです。本を読んでいただければすべて納得していただけます。どうぞ騙されたと思ってお読みください。そのうえで、理路整然たる「公開質問状」でも戴ければ幸いです。楽しみにお待ちしています。そしてあなたが私たちの仲間になって、「間違ったこと」を止めさせようとする運動を起こされることを望んでいます。(2010.06.16 00:19:15)**********************************************************************そして、そのサッポロです。サッポロ関連の記事(サッポロ市長に対する警告メール発送てんまつ)はこちら。つづいて、札幌市からの返事はこちら。札幌市環境局からの「生ごみは、減ればいいじゃん、みたいな」最終お笑いメールはこちら(笑)*********************************************************************彼らがこういったアイディアを提唱されることはとてもいいことだと思います。現在実行中さんは、このようにおっしゃいます。だいたい、ダンボール堆肥をやっている方はは平均的に「ダンボール堆肥」のおかげで、環境問題に気づいた、だから「ダンボールたい肥」は歓迎、、、という論旨です。あほかいな。まったく別の話やん。情けない。。。実に情けない(涙)非科学的で、無知で、救いようのない方々であります。最後に、考えろ、勉強しろ。土に入れるな。そいつは「きれい」なんだろ?入れるなら自分の口に入れろ!。。と言わせていただきます。(私は口が「きたない」ので)代替案は上記「本」に書いてあります。(どうせ読まないだろうが)困るのです。重金属、カビとカビ毒、抗生物質、ナトリウム、寄生虫、ウイルス、細菌類…あなたは野菜に、とても失礼なことをしています。「天に吐いたツバは自分にかかる」一句。見えないものは「ない」のと同じ家庭ゴミもう一句。ゴミ堆肥、いいことしたようで土殺しもう少し。土汚し、水汚して気づくバカ環境にいいことやっているつもり大きくなれ野菜に生ゴミ食わせても大きくなれ野菜には俺のクソでいい「札幌発の新興宗教・ダンボール教」との戦いは果てしなく続きそうだ(笑)。
2010.06.16
閲覧総数 27235
2
●果物の持つアレルゲンを知るマンゴーの毒素についてはあまり語られていません。マンゴーは野菜と言うよりは果物といったほうがいいですが、このマンゴーにも毒があります。毒素というより強いアレルゲン物質といったほうがいいかもしれません。マンゴーを食べると口の周りがかぶれる人がいます。マンゴーはウルシ科の植物でマンゴーにはウルシオールという物質が含まれています。これがアレルゲンとなります。そうとは知らずにマンゴーを食べた人がウルシアレルギーの人だったら大変です。体中がかゆくなって発疹ができ、口の中や唇が腫れてひどい目に遭います。マンゴー生産県(たとえば沖縄県や宮崎県など)では、マンゴー生産するにあたり、マンゴーに負けないことを確認するパッチテストを行います。負けていたのでは栽培者には向いていません。またマンゴーに負けなかった生産者でも体質の変化、たとえば大病を患われた後などには体質が変わって、急にマンゴーに負ける方が出たりします。たとえ農業技術員でもマンゴーに負ける方は、マンゴー農場の指導には行けません。マンゴーの毒素は予想以上に激しいとみてよいでしょう。日本人は南方系の果物にアレルギーを感じる人が多いようです。マンゴーのみならずキイウイやパイナップル、アボガド、パッションフルーツなどを食べた人に発症がある場合が多いのです。なぜこういうことが起きるのかと言えば、南方系の果物は日本人が体の中に持っている蛋白質分解酵素に反応することが多いからだ、と言われています。生でなければアレルギー反応はありません。ですから砂糖漬け、シロップ漬けの缶詰や濃縮還元ジュース、またはドライフルーツのように一度加熱してある加工食品ならばアレルギー反応はでないと言われています。南方系の果物は、食べるととてもおいしいフルーツとして近年その輸入量も多くなり値段も手ごろになってきました。それでつい気を許してしまい食べてしまいがちです。アレルギーを持つお子さんのいるご家庭では特に気をつけましょう。ちなみに天然ゴムに対するアレルギーというものがあります。手術や介護、看護のときにするゴム手袋に対するアレルギーが医療関係者のあいだで昔から問題となっています。「ラテックス・フルーツ症候群」と呼ばれているそうで、どちらかが発症すれば両方(ゴムアレルギーと南方系フルーツアレルギー)が発症するそうです。これも天然ゴムの産出はそのほとんどが南方系でアレルゲンが似ているからだそうです。やっかいなことですね。そこで、この本の共著者である鈴木康央さんの学生時代の話ですが、鈴木さんは地方から上京して東京でアパート暮らしをしていました。もう30年以上も前の話です。ある日、近所の八百屋さんで生のパイナップルを見て鈴木さんはとても感激しました。パイナップルというといままで缶詰のものしか見たことのなかった鈴木さんは、生のパイナップルを一度食べてみたい衝動に駆られて買って部屋に戻り、皮をカットしながら鈴木さんは丸ごと一個を一人で夢中で食べてしまいました。まるで餓鬼の世界ですね。最後は皮をスプーンでしごき、食べられる部分を全部夢中で食べたそうです。それはもう大変な満足感だったそうです。ところが歯をシーシーしているうちに鈴木さんの口の中は腫れあがり、唇がめくれたように膨らんでジンジン痛くて、それにおなかも痛くてもう涙がボロボロ落ちてきました。一晩寝ても治らず、朝には人前にも出られない腫れあがり状態です。病気かと思って近所の病院に行ったら「口の中と唇の粘膜がひどくむけて爛れている」ということでした。どうしたんだ、と聞かれて鈴木さんは実は…と話しをしましたら医者と看護師さんは大笑いしました。つまりパイナップルの「強い酸」で口の粘膜がむけたんですね。バイ菌が入ってはいけないので化膿止めの薬と胃の薬をもらって何も食べられない状態で二、三日寝ていたそうです。情けなくて今度は別な涙も出てきたそうです。アレルギーとは違いますが、あまり人に話したことのない恥ずかしい話のひとつだそうです。さて、強酸性の果物はこのように皮膚や粘液を傷める力があります。皮膚や粘膜の弱い方は気をつけましょう。強烈な生の酸性果汁はあるときには毒となり人間を攻撃します。特にパイナップルは南方系の果物で普段から強い日差しに当たっているのですが、それでも日当たりが強すぎると日焼けして酸味の成分が強くなるのです。ですからパイナップルの表面の皮の色が強いものは日焼けを起こしている可能性があるので、色の強いものは避けましょう。色が濃いから熟していて美味しいだろうと私たちは思いがちです。パイナップルで濃い色のものがあったら、それは熟しているから色が濃くなったのではなくて単なる日焼けかもしれません。つぎに生梅や梅干しの話です。梅干しにはそのタネに猛毒があることを添えておきましょう。生梅よりもはるかに強くなるのは、塩蔵されるからです。ほとんどの方がご存じなので詳しくは書きませんが、バラ系の植物、特に梅には青酸シアン系の成分アミクダリンが含まれています。いつまでも種を舐めたり割れた種を口の中でしゃぶったりすることは避けましょう。もし仮に種の中の成分が割れ目から染み出したり溶け出したりして体の中に入ると、口や舌の痺れや、ひどい時には腹痛などの症状が起きます。梅干しの種を舐めて死ぬことはありませんが、アミクダリンも急性中毒症状を起こしますので危険です。しかし糖分と結合するとこの毒素は安定してしまうので問題はないそうです。梅ジャムや梅酒は大丈夫ということです。ご安心ください。いずれにしても、野菜や果物にはそれなりに防衛するための成分が隠されている場合があることを忘れてはなりません。料理してしまえば見えなくなってしまうので、料理をする前に皮をむき良く洗うことはもちろんのこと、アレルギーの原因となる野菜や果物の特徴をよく知っておく必要があります。ここに書いたものは食卓に上ることが多いので、これだけは忘れないようにしたいものです。『野菜畑のウラ側』(ゴマブックス刊より)*****************************************************************************予告 6月29日~30日 書店配本完了 これを知っても食べますか? 『野菜畑のウラ側』松下一郎・鈴木康央 共著 (ゴマブックス刊)¥1,300『本当は危ない有機野菜』(徳間書店刊)をまだ読んでいない方は、この機会に一緒に読んで、誰も言わない真実の「農業の姿」を学びましょう。*******************************************************************************「ブログ村参加しています」ご協力お願いします!ポチっ!と押してください↓にほんブログ村押すと一覧表が出てきます。迷わず「いのち文化研究所」(6月25日現在第15位人気ブログ)を選択して、クリックしていただくと、ここへまた戻ってきます。正直言って、ひとつご協力おねがいします(笑)。 年甲斐もなく燃えてます。いやなに、いい記事提供したいのと、できるだけ多くの人に読んでもらいたいからです。 ●「アニキ道」 おかげさまで好評発売中!痛快無比!おもしろい!スカッとした!とコメントいただきました。「ありがとう!ウツ気味の父が笑った」など寄せられています。★★★★★評価******************************************************************************パイナップル? おとうさんってまるで犬みたいだね。
2009.06.28
閲覧総数 19233