2003/02/08
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今日、お昼前に午後映画を見ないかと友人から突然の誘いがあった。
それは黒澤監督の遺作となった脚本の映画化という知識くらいで
特に興味は無かったが、車で10分足らずの場所だったのでOKした。

何年か前に日本アカデミー賞をとったことは覚えてはいたが、
べつだん期待も無く映画は始まった。はじめは淡々とした描写で
展開されていくように見えたが、心地よいリズムにいつしかはまってしまった。

少ない台詞の中には味わい深い言葉が、散りばめられていて
やがて心にしみわたる言葉で胸がいっぱいになった。
「やさしさは時として人を傷つけることがある」
「何をしたかではなく、何のためにしたかが大切だ」
「本当に強い人間はどんなに善良に生まれついても誰かしらの恨みを買うものだ」
老人(松村達雄)の台詞にも奥深~い言葉があったんだけどなぁ…(忘)。

伊兵衛(寺尾聡)と たよ(宮崎美子)の愛情の深さに
「賢者の贈り物」(オー・ヘンリー)をなぜか思い出した…。
そしてその生活ぶりは「雨ニモマケズ」(宮沢賢治)を連想したり、
少しまえに流行った「清貧」という言葉も浮かんできた。

主演の二人をはじめ、キャストが実に素晴らしいが、
ただ一人、浮いた台詞回しの殿様(三船史郎)が気になったが、
終盤の頃にはそれも許せる愛すべきキャラクターとなった…。

山本周五郎の原作ならではの人情味あふれるストーリーで
見終わった後、あったか~い気持ちになり、清々しさを覚える。

黒澤監督の残したメモに
「見終って、晴々とした気持ちになるような作品にすること」
 ~まさにそのねらい通りの映画となっていた。

今どきめずらしい1時間半の上映時間と言うのも潔くてイイ!
(正直なところ もう少しイイ気分にひたっていたかった!)

これぞまさに“極上のファンタジー”といえる映画だった!
笑いあり、涙あり十分楽しめ、私の心に残るひとつとなった。
早速、 「お気に入りの映画」 のコンテンツに加えることにしよう!

以前から『山本周五郎』は読みたいと思いつつこの歳に…。
まずは「雨あがる」から一読しなくては!!!

*最後に 今日誘ってくれたお友達はもちろんのこと
 映画にかかわった方々に感謝したい気持ちでいっぱいです。





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Last updated  2003/02/10 01:23:48 PM
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