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ライターに火をつけると、オレンジ色の炎が燃えます。これは、ライターのガスが、熱によって周りの酸素(空気)と反応をして炎がたちます。この炎を酸化炎といいます。近年の焼き物の窯の燃料は、電気や薪などいろいろありますが、 ガスを燃料とした窯もかなり多くあります。 ここでは、ガスを燃料とした窯で書かさせていただきます。 焼き物の場合、ある程度密閉された箱の中で、ガスをバーナーで燃やします。燃料であるガスが燃えるために必要な酸素は、窯の箱のバーナー付近に作られた空気の取り入れ口から供給された後、ガスと反応して炎になり、煙突から余分な熱と二酸化炭素が排出されます。この時に煙突がオープンになっていて、空気(酸素)がいっぱい取り入れられている炎と窯の状態を、酸化炎焼成といいます。逆に煙突をある程度閉めて(完全には閉めません)、窯の中に空気が入りにくくなっている炎と窯の状態を、還元炎焼成といいます。還元炎は、炎が「酸素が欲しいよ」って窯の外に飛び出します。テレビなどで、まきで焼かれる窯を見たことはありませんか?まきを焚口からいっぱいくべると、窯の横から大きな炎が出ている迫力あるシーン。あの状態が還元炎焼成の状態なのです。 主に酸化炎では、 多くは陶器が焼かれます。 酸化炎で焼かれる陶器は、色が豊富で温かみのある焼き物が多いです。 そして還元炎では、 多くは磁器が焼かれます。 磁器は硬く白い焼き物が多いです。 私の品物はすべてが磁器に上絵付けを施します。 写真はもう20年近く前、 瀬戸の陶芸教室で作ったちょっと小ぶりな湯のみ。 私の二人の娘作です。 お気に入りです。 向かって左が、上の娘作の「青白磁」。 右が下の娘作の「黄瀬戸」。 「青白磁」は還元炎、 「黄瀬戸」酸化炎で焼成されます。 辰砂 商品を載せました。 見に行ってください。 iichi インスタグラム
2017.12.13
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陶磁器上絵付けの絵の具で、主にピンク色のことを「円子」といいます。「えんじ」と呼びます。日本画の絵の具にも同じ名称があります。臙脂とも書くそうです。臙脂色でインターネットで調べると、黒味をおびた深く艷やかな赤色とあります。上絵付けの円子の絵の具は、色目としてはピンクですね。上絵の具の場合、深く艷やかなな赤色となると前述のマロンを差します。上絵の具では円子と名乗っている絵の具もありますが、ピンクの名の付いた絵の具もあります。たぶん近年になって新たに販売された絵の具をピンクと呼ぶのだと思います。私の使っている円子色は、25円子とか1850ピンクとかとか。円子、ピンクはマロンやライラック同様、含金絵の具になります。そこそこ高価な絵の具です。大事に使いましょう。円子という色の呼名は、顔料が似合いますね。宝石を見て、「まあ!素敵な円子色のルビー」ってのはちょっと・・・ありえない。(笑)商品を載せました。見に行ってください。家族を絆を結ぶ 白磁上絵付犬筥可愛いウサギの置物 「白磁上絵付ウサギ」インスタグラム
2018.03.14
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