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日曜日、結婚パーティーに出席しました。 もう二度と結婚したいとは思わないけれどああした席で主役になるというのは、やはり素敵です。家族ぐるみで長いこと大切にお付き合いしてきたお家のお嬢さんの晴れ姿に、ちょっと涙ぐんでしまった私でした。 楽しかったのは、同じテーブルについた人たちとの語らいでした。新婦の気遣いか、皆さん同じぐらいの歳の子どもがいて、しかも小学校で役員をしているおかあさんばかりでした。・・・・・あ、新婦が招待客のPTA活動まで知ってるわけないか。ともかく、私ども、同じ「苦労」をしている者同士の連帯感で、盛り上がりました。 隣に座った横浜のルミさんが、何を喋ってもいいから学校に講演に来てくれ、と大胆不敵なことを言います。快諾しました。PTAにはほとんど予算がないから、多額の謝礼が発生するような講師は招けないのです。事情は判っているし、私だって学校でそのような催しをするような状況になったら、杉山千佳さんとか筑紫哲也さんとか知り合いの著名人に泣きつくことでしょう。筑紫さんはともかく、杉山さんは、きっと来てくれる、と思います。^-^ 経験が想像力を鍛えてくれる、ということはないでしょうか。逆に言えば、経験していないことについて想いを巡らすのは難しい。 電車の中で、大声で泣いている子どもがいたとします。多分、私はこう思う。「どうしたの?何が辛いの?でも、泣くの、やめてあげて。おかあさんがかわいそう。」 子どもには子どもなりの理由があるに違いないことは分かるのですが、親は切ない。どうしようもない場合も多々。泣きたいのは自分の方だ。できれば電池抜きたい。 リョウタという愛おしくも理不尽な存在を迎え入れることがなければ、私には、この電車の中のおかあさんの気持ちを忖度することはできなかったでしょう。 多分PTA 活動も、そんなこんなとと同じです。 外から見ていても何も分かりません。あの人たちは「お好き」だから、と言われながら働いているお母さんたちが、どれほど時間をやり繰りし、自分の子どもに負担を強いているか、「評論家」の皆さんはご存じないでしょう。 子ども可愛さで飛び込んだ活動で、実は我が子に淋しい想いをさせていることに気付いた時のショック。「宿題あるの?」たったそれだけ聞いてやっていれば、リョウタは20枚も算数のプリントをため込むことはなかったのに。「ママが働くPTA室ではなくて、お家のドアを開けて「お帰り」って行って欲しいんだ、僕・・・・」我慢の末に息子が発したひと言に返す言葉もなかったあの日。ああ、思い出すだに泣けてくる。 でもね。 いいのです。確かに「お好き」でやっているのです。楽しいと思い、自分のやっていることには価値があると思えなければ、とてもやってはいられません。 社会に子育て支援をお願いするのに、地域の公立小学校PTAが幸せに機能しないでどうします? がんばるんだ・・・・5月の初め頃だったでしょうか。自分の本職(テレビ番組を2つ抱えていました)と朗読ボランティアと四つ葉のフォーラムのお手伝い(ほんの少しだったけど)と段取り悪いPTA活動の掛け持ちでげっそりしていた私に杉山さんが言いました。「今、ハマオさんがPTAにずぶずぶにはまっていることには何か意味がある。5年後の子育て支援に、この経験は必ず活きてくる。」 ほんとか? 嘘でもいい。けれど、その予言者ちっくで魔女ちっくな物言いと、お好きシスターズと名付けた仲間たちのハイテンションな笑顔に支えられ、今日も私は生きています。 で、PTAでがんばる津々浦々のおかあさんと連帯したいと思っています! これで、いいのだ! 付け加えれば、PTA活動のために学校までの坂道を週三回ぐらい往復していたら、この半年で3キロ痩せました。ふ・ふ・ふ。ただし、胸から。
September 14, 2006
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ユニバーサルデザイン(UD)を知ったのは、C社のベビーキープの生みの親、ニシモトさんに誘われて、福祉のまちづくり学会なる学会の大会に参加したときでした。 この学会は、阪神淡路大震災をきっかけにできたがっかいで、これまで縦割りだった、建築、土木、都市計画、造園、道路、福祉、社会学などの分野を全部横つながりにして福祉のまちづくりを考えていこうという学会です。 初対面のわたしに対しても「子どものことやってるんだ」と、気さくに声をかけてくださる専門家の人たちに、まさに「態度がUD!」と感激しました(どっかの、保育は保育、幼稚園は幼稚園。生活と教育は違う、なーんて、勝手に区分けしてちっとも進歩しない業界とは違うわ~)。 そこで感じたのは、子どもにだけよい環境になっても仕方がない。めざすは、どんな人にとっても心地よい、わたしはここにいてもいいのねと感じられる環境であろうということでした。 そして、この福まち学会でさえ、「子ども・子育て」に関する研究はほとんど進んでいないということもわかりました。 進んでいるのは、高齢者・障がい者のためのまちづくりです。 どうして子どもは遅れているのか? その理由のひとつに、子どものことを研究している人たちが、こうした福祉のまちづくり学会のような多分野の専門家たちが集まる場に出てこないということもあるように思います。 「子ども」は「子ども」で固まっちゃう。なんでかな? また、障がい者の人たちの話を聞くと、本当に本当に切実な問題として、自分の行きたいところに誰にも気兼ねすることなく行きたいという願望があり、それを自分たちの手で運動して勝ち取ってきたという歴史がありました。 「当事者が声をあげないと、僕たちは何もできないから」とは、障がい者、高齢者の分野で長年福祉のまちづくりについて研究してもられた、日本大学の野村先生の言葉でした。専門家に代わりに言ってもらおうっていうのも、ちょっと甘いハナシなのね・・・。 子どもや子育ての分野は、当事者である子どもが声を挙げづらいこと、子育てはすぐに次の課題に移ってしまって、声がつながらないことなど、弱点をいっぱい抱えています。かといって、言わないでいるのは、よくないと、思います。「車椅子が移動しやすい環境だったらベビーカーも大丈夫でしょ」と言うけれど、それって、誰か、専門家がきちんと検証したのかしら?根拠のないこと言わないでほしいな。車椅子のための環境整備のおこぼれにあずかるようなことでは、いつまでたっても、ベビーカーに乗っている子どもの人権は、認められないのではないでしょうか。小中学校では、バリアフリー教育も始まっているようです。高齢者にはやさしくしよう、声をかけようと学んでいます。それはちっとも悪いことではないと思います。だけど、生まれてこのかた「よく生まれてきたね! 君のくるのを待っていたんだよ」と、ウエルカムしてくれる“まち”で育つことのできなかった子どもに、本当の意味のやさしさが生まれるとは思えません。自分がやさしくされたら、きっとほかの人、とくに自分より弱い人にやさしくしたいと思うようになるんじゃないのかな。やさしくされたら、「ああ、こんなふうにされるとうれしいな」と、わかり、やさしさの表現を学ぶのではないかな。こんなことを、わたしたちの住む“まち”を通して子どもたちに伝えたいと思います。
June 12, 2005
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「子育てバリアフリー」のいきさつをご紹介してきたのですが、今日は1回休みということで、子育てバリアフリーの報道についてのご紹介です。●番組名:「お元気ですか日本列島」 (総合テレビ・全国放送)●日時:明日、6月14日(火)午後2時台 ※詳しい時間は、明日のニュース編成によって 決まります。先日、アミーゴの松田さんたちが下北沢を歩いたり、一緒に調査した日本大学の八藤後さんがコメントしたりした特集番組の再放送だそうです。この前のは、首都圏のみの放映でしたが、今回は全国ネットのようですし、見逃した方(わたしもですが)、ぜひ、チェックしてみてください。
June 13, 2005
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子育てバリアフリーを1回お休みして、忘れないうちに今日は昨日の朝日の夕刊に載っていた玄田先生の記事を紹介したいと思います。 昨年の今頃だったか、飲み会で、「難しい専門書は高いし、ちょっとぉーーー」と頭をかくわたしに、「そんなあ・な・た・に! おすすめの本が出たのよ~ん。買って読んでねーん」と、おねえことばでご本人からすすめられたのが、『ニート』でした。その後、流行用語になってしまい、最近では厚生労働省、文部科学省でもニート・フリーター対策まで検討されるご時世です。 『仕事の中の曖昧な不安』はじめ、若者の仕事意識を丁寧に、愛情をこめて書き綴る労働経済学の玄田有史先生(東京大学)。語り口調も学者っぽく、えらそうじゃない不思議な人です。 昨日の朝日の夕刊でも「若者と仕事」について語ってくれていますが、政府の「仕事意欲を向上させる」的な発言・発想についての異議申し立ては、まったくその通り! 行政関係の文書を読んでいると、「子ども」に対しても「女性」に対しても「住民」に対しても、「○○させる」みたいな言い方が平気で出てきて、そのたびに違和感を感じていたので、溜飲が下がる思いでした。 経済学などだと、データをたくさん集めて、いろんな手法で分析して、客観的に論述していくことが学者のしごとみたいに思っている人も多いのでしょうが、たぶんそうではないのだと思います。最終的には、その人の感性なんじゃないかな。「自分が働いてきた中で実感したリアルな言葉、価値観を示すことが、子供が仕事を判断するよすがとなるだろう」ということが、わかっている人の言葉こそ、人に伝わるのだと思います。 少子化以前に、最近の若者は仕事につくことができず、結婚すらままならない状況にあるということにようやく気づき始めた政府は、次世代育成支援の一環として若者の雇用の問題も視野に入れ始めました。 中高年の自殺の増加も含め、いったい何が要因なんだろうかなーと、思う昨今です。
June 15, 2005
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本日、4つ葉プロジェクトが発足してからの初めての勉強会を東京ウィメンズプラザで開催することができました。テーマは「社会保障制度と次世代育成支援」。講師は淑徳大学の柏女霊峰先生です。4つ葉プロジェクト発足当初から「どうして4つ葉なの?」「何をしようとしているのか、どうもよくわからない」というご意見をいただいており、これは、4つ葉の名付け親の柏女先生のお話を一度きちんと伺わないと先には進めないな・・・ということで、急遽決まった勉強会でした。新聞をご覧になって初めて参加された方も多く、今回は、「当事者主体」をうたっているのだもの、託児もつけたいねということで、初めてプロのシッターさんの託児をつけて臨みました。福岡や名古屋、新潟など遠方から来てくださった方もあり、また、学生さんや子育て真っ最中のお母さんたちも来て下さり、ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。先生の詳しいお話はおってサイトのほうでもご紹介していきたいと思っておりますが、特に印象に残ったポイントをここでご紹介したいと思います。先生は子育て支援の広がりを凧にたとえ、現在の行き詰まりを見せている子ども・子育て支援施策を改革するには、新たな仕組み・制度が必要である(これが凧)、立派な凧を作るにはお金が必要である(十分な財源確保)、風が吹かないと凧は高く上がらない(社会全体の応援)、そして、凧を挙げる人(人材養成)が必要であるというお話をされました。先生はすでに試作の凧を作っておられるとのこと(なんと!そうだったのか。さすが柏女先生)わたしたち4つ葉プロジェクトも、凧を高く上げるための風を早く用意しなければ・・・と思いました。4つ葉プロジェクトの展開については、当事者や子育て支援のNPOに偏るのではなく、行政担当者や保育関係者、幼稚園、教育の関係、企業の方など、幅広くさまざまな人たちがゆるやかにつながるネットワークが望ましいのではないでしょうかというアドバイスをいただきました。「凧」の議論、凧を作る「お金」の議論、凧を「あげる人」の議論、そして、風をどう吹かせるかの議論・・・やるべきことは山積みですが、本日のお話で見通しが立った、4つ葉プロジェクトがなぜ立ち上がったのかわかったといったご意見をいただき、運営委員一同、勇気を得ました。8月下旬には、ヨーロッパの子ども・子育て関連施策を取り上げて、日本と比較しながら、日本の抱えている課題を浮き彫りにしたいと思っております。日程・会場・詳しい内容が決まりましたら、またお知らせいたします。
June 20, 2005
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調査報告書ができたのは、今年の2月で、調査委託先のこども未来財団に報告した後、「報告会をやろう」と、野村先生たちと準備を進めました。一方、マスコミにも働きかけて、ぜひ、紹介してくださいとお願いしておきました。 うまいこと日程が重なり、5月30日の朝日新聞の生活情報欄に紹介してもらうことができました。記者さんは、白石市に日帰りで飛び、調査に協力してくださった母親クラブのお母さんたちと一緒に市の自慢の子育て支援センター付近を写真に撮られました。 なんでも結構有名な建築家に設計を頼んだそうで、市は自慢の子育て支援センターですが、郊外にあり、1階は保育園、2階が支援センターで、急な坂道を登らないと入り口にたどり着けないというシロモノです。ベビーカーを押して上るのはちょっとした「登山」で、怖いのはむしろ帰りだそうで、うっかり手を離すと、坂の下までものすごい勢いで降りていってしまいそう、しかも坂の下は交通量の多い道路なんだそうです。 一緒に調査していた八藤後(やとうご)さんは、「バリアフリー以前」と切って捨て、お母さんたちも、「2度は行きたくない」と、おっしゃっていました。 せめて、作る前に、ちょっとお母さんたちの声を聞いておけば絶対こんなあほな建物は作らなかっただろうにと、残念です。 しかも、聞くところによると、1階の保育園から2階に上がる階段は、一般の人は利用できないのだそうです(園長の判断)。 こーゆー子育て支援センターが、全国にはずいぶんたくさんあるのよねー。保育園って、いったいどこみて保育しているのかしらん? 地域の子育て支援の拠点の役割も果たさなければならないってことに、気づいていない園を見ると、「おシゴトなんだから、ちゃんと児童福祉法や子ども・子育て応援プランの勉強してね」と、お願いしたくなってしまいます。保育士さんの年功序列、終身雇用の高いお給料が泣くわ。子育て支援センターの運営費だって、補助金というかたちで「つどいの広場」よりもたくさんついているのに。 おっと、子育てバリアフリーとは関係ないところに話が及びましたが、そんなわけで、地域を歩くといろんなことが見えてくるので、やっぱり、現場に出かけて、フィールドワークするのが一番だなーと、思った次第です。 31日に行った報告会も、前日の新聞報道のおかげで大勢の方に来ていただくことができました。 品川区の子育て情報サイトを運営してらっしゃる方とお知り合いになれたり、板橋区で子育てバリアフリーマップを作ってらっしゃる方と知り合えたり、子育てバリアフリーのネットワークが広がった感じです。 今年度も引き続き、子育てバリアフリーの調査を行うことができそうです。できることなら、各地の人たちが自分たちでまちを調査できるような、指標のようなものを提示できればいいなと思っています。そして、さらに興味関心を持っている人たちとの交流を深めたいと思っています。
June 17, 2005
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