妖精の住む家

妖精の住む家

思考停止・6年8月



ある日とうとう思考停止した為、少し運動したり
休んだりしてリラックスしてからNに出かけた。
帰宅してからも、何だか疲れている様子だったので
思いっきりダラダラと過ごし、ソファーで服のまま
寝てしまう状況も許し<これって、気持ちいいよね(笑)
もちろん、後でちゃんと布団に移したが・・・

朝は寝たいだけ寝かせてやろうと放っておいたら
何と起きたのは10時!!<本当は心を鬼にして、
きちんと起こしてやるべきだったのかもしれない。反省(_ _;)

11時から勉強を始めたが、やる気がない。
・・・・・・・おい。
・・・・・・・・・・・・おい!
・・・・・・・・・・・・・・・・・おい!こら!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あっそ!!

やる気のない人に無理やりやらせる事はできないし。
その気のない人間を見ながら、イライラするのも体に悪い。
母はいっさいの協力を止めた。
お弁当も作らず、送る時間になっても知らん振り。

普通なら出発するはずの時間を5分ほど過ぎた頃だろうか、
私の部屋にやって来て「Nに行かなくちゃ」と言う。
「何故?やる気がないなら行かなくてもいいでしょう?」
「・・・」
「協力しないことにしたの。イライラしたくないし。」
「でも、私、運転できない」
「どうしても行くなら、送ってあげるけど?」
「行く」
二人で車に乗り込んだ。

車の中で受験について、いっぱい話し確認する。
父も母も無理な受験なら望んでいないし、
自分の気持ちひとつで、今の状況は変えることができること。
志望校を決めたのは娘。
大袈裟だけど、ここでしっかりもう一度確認した。
「頑張ってくるから!」と10分遅れでNの中に消えた。

機械じゃないからね、たかが12歳の子供だもの。
とりあえず、夕飯の時間に暖かいお弁当を届けて
新しいデスクマット買ってやるくらいの
協力はしてやることにした。


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