エジプト再訪録 1



egypt2nd2
スペイン旅行から半年以上が経過したある日、再び長期休暇のチャンスが訪れた。

行くしかあるまい。
そう、エジプトへ!

いつか必ずまた来ると誓ったあの日から、すでに3年が経過していた。

今こそエジプトを再訪するのだ。

友人たちは皆、元気で暮らしているだろうか。
ピラミッドはちゃんととんがっているだろうか。
確かめねばならぬ。この目で。


ドイツとエジプト。
これが意外に近いのである。
飛行機で約4時間で着いてしまうのだ。
文化や風習があまりにも違うので、かなり遠く感じるだけで、地理的には
地中海を挟んですぐなんですね。
あまりにあっけなく着いてしまったのでびっくり。

さて、3年ぶりのカイロの街。
いやぁ~、なつかしい。
空気が、匂いが、なつかしい。
悲しげな瞳で荷車をひくロバがなつかしい。
う~ん、タマラン!ちきしょう、楽しくなってきやがったぜ!!!!

ホテルのルームサービスでビールを頼む。
きました、なつかしの「ステラ」です。
ぐびぐび~と飲んで驚いた。
ま、まずい!!
これが、当時「旨い!最高!」と思いながら飲んでいたビールなのかや?!
どうやらドイツでの生活で、ビールに関しては完全に舌が肥えてしまったようだ。

カイロの街をぶらぶらと徘徊する。
時折、「アロー!ヤパーニー(日本人)」と声を掛けられる。
すると、3年間まったくアラビア語など話す機会はなかったのに、自然に言葉がでてくるではないか。
やはり、英語のように「勉強」して覚えたものは、使わないでいるとどんどん忘れるが、
現地で一つ一つ、実地体験で身体で覚えた言葉ってやつは、そう簡単には忘れないのだ。
くふふふふふふ。
うーん、ますます楽しくなってきやがった!チキショー♪

とゆうわけで、その日はカイロに泊まった。
次の日は、いよいよアレキサンドリアだ。
なにしろ何の連絡もせずにいきなり訪問だ。
友人たちには会えるのか?
てゆうか覚えていてくれてるのか?


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