変なじじい『ゆきのじょーお』

変なじじい『ゆきのじょーお』

2005/07/18
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カテゴリ: キネマ

製作は永田雅一で懐かしさを覚えますな~あ。
有吉佐和子の小説の映画化ですがな~あ。紀ノ川沿いの名手というところですがなーあ。
監督が増村保造でしてなーあ、わての好きな監督ですがなーあ。
シナリオが新藤兼人でしてな~あ、冴えてますがな~あ。

主演は市川雷蔵で、まさに医者という感じが出てましたな~あ。
世界で初めて全身麻酔での乳ガンの手術を行った医者で、それまでの苦渋が描かれるんですなーあ
麻酔薬を完成させるまでの過程ですがなーあ。

それよりもなーあ、女の戦いが怖いな~あ。
妹が癌で死ぬ前にいうんですがなーあ。
「私は嫁に行かなくて良かった。姉さんと母さんの争いを見ていたら、おそろしかった。嫁に行ってあんな目にあうよりは、この方が楽でした。二度と女に生まれて来たくない。」

 この母を演じるのは、これは上手い役者ですからねぇ・・すごいですよ。美しさの中に、すごい冷淡さがねぇ・・高峰秀子でした。妻は、若尾文子でしてねぇ。
麻酔薬の実験を受けることを、競うんですなーあ。それを、上手く操るんですなーあ。

妻が里帰りして、両親があんないい姑さんで、お前も幸せだなーあ、というと返した言葉は、
「それはうわべのことだけですです、実は冷酷な女で、算盤高いだけなんです。私に嫁入りさせたのは、機を織る労働力が欲しかっただけで、今度の里帰りも、私の食い扶持が助かるからなんです」

もう一つの印象のシーンは、妻が薬を飲んで3日間寝たきりで、ようやく目が覚めたときのシーンだ。青洲が母親に「粥を作ってくれ、たまご3つも入れてと母親」に言うのですがな~あ。あなたのはどうするのと聞かれると、「わしも一緒に食う」という。それで、母が粥を作るために米をといでいる、そして、泣いてるんですがな~あ。それを見た弟子は、えらい大奥さんやなーあ、手術の成功を喜んでると、弟子たちに報告に行く。
実際、この涙は・・・?

まあ、なかなか、見応えのあるシーンでしたな~あ。
まんだらげの花の咲き乱れるシーンのカットの挿入が印象的でしたな~あ。





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最終更新日  2005/07/19 07:51:44 PM
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