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☆大腸菌も保健所も騒ぎは収まりました☆「O-26が出ました」「ベロ毒素が出なければ結構です」「・・・」 S保育園でもう一人病原性大腸菌O-26感染児が居りましたので、保健所に電話したら、適当に判断してください、との答えでした(あんなに騒いでいたくせに・・・)。 O-18、O-26、O-111、O-157などの腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素を出すと危険ですが、ベロ毒素を出さなければ、ふつうの病原性大腸菌と同じ扱いのようです。 保健所と医師は割り切っていても、保育園はピリピリしております。少しでも腹部症状があれば、当分お休みのようです。 O-1、O-6、O-25、などの健康保菌者たくさん居るけど、どうしよう・・・
2006.08.08
☆アレルギーでもトライアスロンOKです☆「長良川のジュニアトライアスロン参加します」「アレルギー強そうでも元気ですね・・・」 乳児期から(東京の松延Dr.の指導で)食物アレルギー・除去食中の小6の男児。長良川のジュニアトライアスロンに参加するとのことで受診いたしました(IgE:225、杉5、ブタクサ2、ヨモギ2、ジャガイモ2、カモガヤ2、ソバ2、胡麻2、トマト2、ピーナッツ2、小麦2、ほうれん草2、大豆2、蛾1、HD1、バナナ1)。 鼻粘膜腫脹が著明で、強い鼻閉状態でしたが、元気に参加いたしました。 トライアスロン(triathlon=3+athlon:競技)は1974年のアメリカ西海岸(カリフォルニア州サンディエゴ)に始まりました。水泳(スイム)・自転車(バイク)・ランニング(ラン)の3種目を連続して行いますが、最初の大会はラン4.5km、バイク8km、スイム4km、ラン3.2km、スイム0.4kmという変則的なスタイルで開かれました。 1978年には、ハワイのホノルルマラソンと同時に225.2kmのウルトラトライアスロン(アイアンマン:鉄人レース)が開かれました。 国内では、1981年、鳥取県の皆生温泉で開かれたのが初めてのようです。 1982年には標準的な51.5km(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)が設定され、「ザ・トライアスロン」と呼ばれております。 ジュニアの大会は、小中学生10~30分、中高生1時間、くらいの設定のようです。成人の2時間以上と比べて、短縮されておりますが、それでも、体力・気力が必要です。 スポーツ選手でもアレルギーを克服した人はたくさん居ります。強いアレルギーがあっても、地道な努力をしていると、何とかなるようです。
2006.08.07
☆蜂に刺されて2日間も冷やしました!☆「氷で冷やしてリンデロン塗ってました」「注射か内服は?」「ありません」「???」「ず~っと冷やしてろって」「冷やすのは止めてください」 アシナガバチに手と足を刺された50歳の女性。町の診療所でDr.から冷やしているように言われたので、2日間ず~っと氷で冷やしているとのことです。真っ赤にはれて、歩くことも出来ないのに、注射も内服も無し、リンデロン(ステロイド軟膏)だけ塗っているようです。 すぐにデカドロン(ステロイド)+強ミノC(肝臓の解毒)+アタラックスP(抗ヒスタミン剤)を静注して、ラベンダー+ティーツリーを塗布したところ、かなり腫れは引きました。 人間の体は、冷やせば(炎症は)止まって、温めると(治癒力は)進むようになっておりますので、急性期は冷やして、慢性化したら温めるのが基本です。 たとえば、ピッチャーが登板した後にアイシングをしますが、冷やす時間は15~20分程度です。熱傷・火傷も、冷やすのは、受診するまでです。 長時間冷やしすぎると、末梢神経障害(シビレ・知覚過敏)や末梢循環障害(凍傷・感染・壊死)が残ることがありますので、注意が必要です。
2006.08.06
☆カンピロ?キャンピロ?☆「下痢が治まったら血便になりました」「キャンピロバクターとMRSAです」「カルテにはカンピロってなってますけど」 アトピーの2才の女の子(IgE:69、バナナ2)。下痢が続いたので、便培養をしたら、Campylobacter jejuniとMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)を検出しました。 国内の(米国でも)食中毒件数の第1位は毎年カンピロバクターです(2位はノロウィルス、3位はサルモネラ菌)。 カンピロバクターは(サルモネラや大腸菌も)鶏肉や牛レバーに多くみられますので、厚生労働省のカンピロバクター食中毒予防Q&Aでは・・・1.鶏肉は徹底的に加熱し、中の肉がビンク色でなくなり、肉汁が出なくなるまで加熱しましょう。2.レストラン・食堂で加熱不充分な鶏肉を出されたら、さらに加熱するようにさせましょう。3.動物の生の肉を扱う前後には石鹸を使って手をよく洗いましょう。また、動物の生の肉を扱った後は,すぐにまな板や包丁等を洗剤等を使ってよく洗いましょう。洗うことなしに続けて他の食物を調理してはいけません。肉用のまな板は別にした方がよいです。4.生の牛乳や生水を飲むことは控えましょう。5.下痢症状のある人は、トイレの後の手洗いを石鹸を用いてしっかりしましょう。6.動物やペットの糞を扱った後は、手洗いを石鹸を用いてしっかりしましょう。7.牛レバーはよく加熱して食べましょう。 獣食は危険!という意見もうなずけますが、カンピロバクターで重症化することはまれです。また、自然治癒も多いようです。 なお、たいていの医師は米語読みでキャンピロと発音しますが、電子カルテの病名データベースではカンピロバクター(語源はギリシャ語の曲がった菌の意味)となっております。
2006.08.05
☆M保育園からS保育園にも大腸菌?☆「O-26かもしれないから調べて来いって」「顔色悪そうですね」「昨日から腹痛が・・・」「キャンピロバクターと黄色ブドウ球菌出てます」 M保育園の下痢プール騒ぎで、市内の保育園は、みなピリピリしてます。少しでもカゼ症状があると、健康状態のチェックが厳しいようです。もちろんプールも禁止です。 S保育園でも病原性大腸菌O-26が検出されたようで、少しでもお腹が痛いと病院送りです。 アトピー性皮膚炎の5才の女の子(IgE:20、ダニ2、HD2)も、ふだんから便秘気味で、時々腹痛を訴えておりましたが、今回ばかりは、便秘ではすまされずに、受診しました。 ふつうだったら「胃腸カゼでしょう・・・」くらいで終わりの児も片っ端から検査すると、病原性大腸菌ばかりでなく、キャンピロバクターやら黄色ブドウ球菌やら、出るわ出るわ・・・ やはり、ふだん腹痛の多い児は、単なる便秘やアレルギーばかりでなく、何らかの細菌の健康保菌者である可能性が高いものと思われます。
2006.08.04
☆卵アレルギーで血便?☆「外科で腸粘膜が真っ赤だって言われました」「腸管アレルギーですね」「原因不明って」「外側も真っ赤ですよ」 生後4ヵ月からの全身アトピー性皮膚炎の児。血便があり、総合病院を受診したら、外科で、腸粘膜が真っ赤だが原因不明と言われたそうです。 皮膚テストでは、卵白・牛乳・枝豆・小麦粉・醤油・ダニ・杉花粉が陽性、血液検査ではIgE:56、卵白4、ダニ2、小麦2、牛乳2、でした。 明らかな食物アレルギー(=腸管アレルギー)でしたので、除去食+インタールを開始したら、かなり皮膚症状が改善しました。 これまでに、血便で当科を受診した乳児は、ほとんどに食物アレルギーが見つかっております。 アトピー性皮膚炎の児は、鼻粘膜も、気管粘膜も、腸粘膜も真っ赤です。とりあえずきれいにするには軟膏ですが、将来きれいにするには、中からきれいにする方が得策です。
2006.08.03
☆花火でヒマです☆「小児科ヒマですね」「宮川花火だからね」「花火喘息来ますかね」「来るでしょう」 高山市では、毎年7月末日前後の水曜日に「宮川花火」があります。そのほかにも、お盆には飛騨古来のダンスフェスティバル「やんさ」(現代ではYANSA)など、行事が目白押しです。 行事の日は外来はヒマです。よほど重症でもなければまず病院には誰も来ません。夏カゼは少し我慢すれば病院は必要ありませんので、受診するのは、症状の強い「脱水症」「熱中症」「マイコプラズマ感染症」「溶連菌感染症」「喘息発作」くらいです。 もちろん、行事の終わったあとは、花火の煙(金属塩)による喘息発作、盆ダンスの人ごみ(ホコリ・稲科花粉)喘息・鼻炎、祭りのジャンクフードによるアレルギー症状、過労による感染症の悪化などがたくさん(たいていは急患で)来るでしょう。 毒多ぁですか?レバノンの火花を見るととても花火を見る気分にはなれませんが、高山市朝日町恒例の「どすこい祭り」には花籠部屋から勧誘があるかもしれません。
2006.08.02
☆O-26はFOM耐性菌でした☆「FOM耐性菌です」「感受性を見て決めます」「NFLXかKMに変更してください」「・・・」 保健所からTELとFAXが次々と来ます。どうやらふつうの抗生剤のホスミシン(FOM)が効かない耐性菌のようです。 ふだんは使用しない、ニューキノロン系のバクシダール(NFLX)とアミノグリコシド系のカナマイシン(KM)を何年かぶりで処方してしまいました。 細菌性腸炎には、抗生剤でしっかり治すという考え方と、重症でなければ整腸剤で経過観察をする、という2つの考え方があります。 しかし、田舎では、そんな考え方は通用しません。病原体は抗生剤で皆殺しです。
2006.08.01
☆プール熱ですか?プール下痢ですか?☆「保健所ですが」「???」「M保育園でO-26集団感染です」「プールで感染ですか・・・」 近くのM保育園で病原性大腸菌のO-26が20人以上発生して大騒ぎです。何人かはベロ毒素(VT-1)が検出されて、腸管出血性大腸菌の状態のようです。 当科にも何人か受診しましたが、幸いにも、みな軽症でした。 毎年、病原性大腸菌がたくさん発生しますが、3年前のO-157騒ぎと比べて、O-26は重症化することはありません。騒がなくても良いのに・・・と思っても大騒ぎです。 便検査で2回陰性を確認が必要とのお達しですので、当分自宅待機で、プールは閉鎖です。 プール熱よりも大騒ぎの「プール下痢」でした。
2006.07.31
☆老眼防止にブロック・ストリング☆「3点カード使ってる?」「持ち運びが不便・・・」「ブロック・ストリング!」「???」 K研究所の視能訓練士(ORT)のMさん。以前、毒多ぁの老眼対策に「3点カード」をくださいましたが、3点カードは6cm×31cmの厚紙で携帯に不便でした。 視能訓練をサボっていたら、またまた(ドラえもんのポケットのように)「Blockstring」なるものを取り出しました。 ブロック・ストリングは、80cmほどの紐(太目のタコ糸?)に、1cmほどのビーズ球が3個ついております。3点カードと同様に、紐の端を鼻につけて、3個のビーズを交互に注視します。あらあら不思議、ボケた老眼のピントが戻ってしまいます。 3点カードは弱視や老眼などの視能訓練に簡便ですが、厚紙ですので携帯に不便です。ブロック・ストリングは、紐ですので、携帯に便利です。 見た感じ綺麗で、おもちゃみたいなので、弱視の子供は遊んでしまいそうです・・・
2006.07.30
☆健康診断で生命保険入ることが出来ません?☆「生命保険に入れないでしょうか」「病名がついてしまうと難しいですね」「あんな学校健診さえなければ・・・」「医師の口からはなんとも言えません」 高校生の女の子、小学校の時の学校健診で尿潜血検査が陽性となって、総合病院を受診したらIgA値が高く、IgA腎症という診断でした。その後無治療で経過観察(年に1回学校の書類のために受診)しておりましたが、座瘡(ニキビ)で受診したのを機会に当科で経過観察するようになりました。 学校検尿で潜血(+)や蛋白(+)はそれほど問題にはなりませんが、陽性者を長期間経過観察すると1割弱くらいに、なんらかの腎疾患が見つかる場合があります。 しかし、見つかっても、たいていは、たいした治療はなく、経過観察のみです。中には、治療がないのに腎生検をしたがる専門医も居ります(診てみたいのは医者の宿命)。 先日、生命保険のことを聞かれましたが、一旦病名がつくと、加入が困難な場合があります。 毒多ぁですか?腎臓病は(腎虚という言葉があるくらい)冷え症のアレルギー体質ですので、「冷え」と「汚染」対策です。徐々に尿所見とIgA値は正常化しつつありますが、生命保険加入はなんともいえません・・・
2006.07.29
☆健康診断で白血球増多は中耳炎でした☆「高校の健診で白血球14200でした」「鼻炎と中耳炎ですね」「?白血球は大丈夫でしょうか?」「5480に正常化してますよ」 15才の高校生、学校健診で白血球増多を指摘され受診しました。 白血球は、炎症があるとすぐに上昇します。ちょっと怪我をしたり、虫に刺されたくらいでも、上昇します。白血球が多いということは、何らかの炎症が隠れていることを意味します。 炎症が起きると、まず白血球(異物・外的と戦うために増加)が上昇し、遅れてCRP(C反応性蛋白:炎症反応)が上昇し、最後に、血小板(かさぶたの成分:修復の過程)が増加します。 再検査をしたら、5480に下がって、白血球像(リンパ球や好中球など)も正常でした。 診察所見では、鼻炎(鼻粘膜腫脹充血)と中耳炎(鼓膜発赤)を認めました。平素より軽度頭痛があったようですが、自分が鼻炎と中耳炎の体質があることは気付いていないようでした(耳と鼻は診てもらってなかった)。 健診の数値は、再検査をすることよりも、よく診察することの方が大切のようです。
2006.07.28
☆こだわりのクリニック駐車場には花壇が!☆「花壇にぶつけてラジエーターが大破しました」「私もやりましたよ」「皆ぶつけているようです」 院長のこだわりクリニックは日本初のアメリカンホーム3階建て有床診療所です。 電子カルテは飛騨初(岐阜県で2番目)、裏には患者さん用の無農薬有機農園まであります。 駐車場には花壇がありますが、先日急患で呼ばれたときに、いつもと違って花壇の脇に駐車したら、帰りにおもいっきり自爆してしまいました(煉瓦の高さ40cm)。左前部が大破して緑色の液体がドバドバと・・・ ふつうのクリニックでは、お客さんが一人でも多く駐車できるように、駐車場の真ん中に花壇は(2つも)作りません。しかし、こだわりのクリニックは、使い勝手よりも、院長のこだわりが優先します。 それも、非常に見えにくい高さなので、外来患者さんはしょっちゅうぶつけてます。皆花壇(とアンティーク調照明塔)には注意してね。 それにしても、対物入ってて良かったぁ~。
2006.07.27
☆夏バテですか?夏カゼですか?☆「夏バテでしょうか」「お子さんが夏カゼなので夏カゼでしょう」「手足に発疹は出てませんが」「大人は発疹は出ませんよ」「頭痛がひどくて」「脳炎や髄膜炎のこともあります」「・・・」 児が手足口病のお母さん。頭痛と倦怠がありますが、夏バテというよりも夏カゼの可能性があります。 子供が毎月のようにカゼをひいても、不顕性感染や健康保菌者状態でわからないことがほとんどです。 しかし、同居している家族もカゼのウィルスをもらっておりますので、夏バテや熱中症と思っていたら、夏カゼだったというのはよくあることです。 以前にも、児の手足口病をもらった過労死寸前の父親が脳炎で1ヵ月間入院したことがあります。 大人は発疹が出ることはまれですが、家族でも弱っている人は、注意が必要です。 治療ですか?特効薬はありませんし区別も難しいので、たいていは、夏バテの薬(補中益気湯+ビタミンB剤)で解決です。
2006.07.26
☆1ヵ月に3回夏カゼ1回入院でした☆「手足口病ですね」「全身に出てますけど」「アレルギー体質があると派手に出ますね」「2週間前にアデノウィルスで1週間入院しました」「アレルギー体質があると長引きますね」 3才の卵アレルギーの女の子(IgE:76、卵白3、オボムコイド3、卵黄3、HD2、杉1、ダニ1)、全身手足口病(エンテロウィルス感染症)で受診いたしましたが、先日アデノウィルス感染症による高熱で1週間入院したばかりとのことです(特に治療はなし)。 カゼのウィルスは200種類以上居ります(鼻かぜ:ライノウィルス約100+夏カゼ:アデノウィルス約50+エンテロウィルス約70)。小学校までに全部罹って皆勤賞をもらうには、ふつうのカゼだけで、毎月2・3回はカゼをひく必要があります(というよりも知らないうちに引いて治っている)。 ふつうの児は、不顕性感染で、知らないうちに終わっておしまいですが、アレルギー体質が強いと、症状が派手に出て長引きます。なんでも人よりも症状が強く出る児と、長引く児は、アレルギー体質が隠れていることが多いので、注意が必要です。 結局このあとも、もう1回エンテロウィルス+卵(お菓子)蕁麻疹で受診しました。
2006.07.25
☆手足口病1個で1週間休めって・・・☆「手足口病ですか?」「ただの夏カゼです」「移りますか?」「カゼだから移ります」「K保育園で1個でもあったら1週間来るなって」「健康保菌者が多いのに休めなんて異常ですね」 毎日「手足口病」がたくさん来ますが、ただの夏カゼ(エンテロウィルス感染症)です。特効薬はありませんし、休む必要もありません。 エンテロウィルスには約70種類ほどありますが、全身あちこちに発疹(や口内炎)が出やすいのが特徴です。そのなかでも、コクサッキーA10,A16、エンテロウィルス71は、手と足と口にきれいに発疹が出るので、英国人が「手足口病」という何の意味もない病名を付けてしまいました。 カゼですので移りますが、カゼですので重くなることは非常にまれです。医学的にも、学校保健法でも、登園・登校には制限はありません。 受け入れ態勢の問題ですので、「カゼひいたら来るな~!!」というオニ保育園ではお休みですし(保護者がオニの場合もあり)、「カゼ引いてても来ていいよ^^」というホトケ保育園では行っても問題ありません。 えっ病児保育園はないのかって?飛騨は田舎ですので、そんな都会と比べられても困ります。
2006.07.24
☆花岡青洲って誰?☆「花岡青洲って?麻酔手術の人?」「紫雲膏と十味敗毒湯も作りましたよ」 三国志の関羽雲長が怪我をしたときに「麻沸散」を用いて麻酔手術をしたのが後漢の名医華陀(xwaday:かだ)ですが、「通仙散」(朝鮮朝顔・トリカブトなど10種)を用いて日本で初めて全身麻酔による手術(乳癌)をしたのが紀伊国(和歌山県)出身の花岡青洲です。 通仙散(経口全身麻酔薬)を完成するために、動物実験ばかりでなく、自分自身、自分の母於継や妻加恵(後失明)を使って人体実験を行ったことは有名です。 なお、朝鮮アサガオの花は、現在、和歌山県立医大の学章や、日本麻酔科学会のシンボルマークになっております。
2006.07.22
☆紫雲膏は処方できません☆「診療報酬相殺通知書が来ました」「・・・」「紫雲膏は処方出来ません」「・・・」 診療報酬支払基金から、返戻が来て、紫雲膏が査定されてしまいました。 紫雲膏は江戸時代の名医花岡青洲によって日本で作られた和漢薬です。 ミツロウ・胡麻油・豚脂に紫根(ムラサキ科ムラサキの根:抗炎症・抗腫瘍)と当帰(セリ科トウキの根:抗炎症・抗腫瘍)を配合したものです。 皮膚の治癒力・再生力を高めますので、すべての皮膚病に有効ですが、効能書きでは「火傷」「痔核による疼痛」「肛門裂傷」にしか、保険は通りません。 これまで、20年ほど、どんな皮膚病に処方しても査定されたことはありませんでしたが、健保大赤字ですので、得体の知れない漢方は狙い撃ちにされたようです。 今後は、アトピー性皮膚炎や湿疹には処方できませんので、ラベンダー軟膏で代用する予定です。
2006.07.21
☆無断で名前を使われました☆「空気触媒使ってるの?」「使ってません」「宣伝に使われてるよ」「ウソ広告に病院名無断使用禁止×」 近くの工務店の「空気触媒」施工実演会のチラシがポストに入っておりましたが、「○阪大学、JR、洋服(○山)」と並んで「K研究所病院でも使用されておりますので、安全です」とのうたい文句でしたので、早速K研究所に問い合わせました。 K研究所病院では、全く知らないとのご返事でしたので、早速展示会場に行ってみました。 光触媒(photocatalyst, photocatalysis)の原理は、まず、酸化チタンに紫外線があたると電子が飛び出します。電子の抜けた抜けた穴(正孔)と飛び出した電子は非常に酸化還元力が強く、空気中の水分(H2O)を、非常に不安定なヒドロキシラジカル(HO・)あるいはスーパーオキサイド(O2-・)という活性酸素に変えます。 HOやO2-・は強力な酸化力により、近くの有機物・汚染物質・有害物質から電子を奪ってバラバラに分解します。 光触媒の欠点は、微弱な光(紫外線のない暗いところ)では効果を発揮しないことですので、各メーカーは酸化チタンにいろいろな元素を添加して、紫外線がなくても電子を発生することを目指しております。 どうやら、空気触媒と称するメーカーは、酸化チタン(TiO2)にFe,Al,K,などを添加して、紫外線がなくても電子が飛び出すようにしたようです。 K研究所ですか?メーカーの嘘っぱちデマ広告に抗議したようですが、洋服の○山の空気触媒洋服の方が不安といっておりました。
2006.07.19
☆ヘボンなの?ヘップバーンなの?☆「ローマ字は?」「ヘボン式だよ」「ローマの休日は?」「ヘップバーンだよ」「同じだね」 日本初の和英辞典『和英語林集成』(A Japanese and English Dictionary)の著者ヘボン(James Curtis Hepburn:漢字名平文)は1859年にアメリカから宣教医(長老教会派)として来日し、33年間、伝道と施療のかたわら、和英辞典の編集、新旧訳聖書の翻訳に携わりました。 当時の日本人には、ウィスキー(スコットランド産はWhisky、米国産やアイルランド産のものはwhiskey)は「ほいすけ」、Waterは「わら」、Hepburnは「ヘボン」と聞こえましたので、ローマ字表記のthe Hepburn system(of Romanization)は「ヘボン式」となったようです。 現代の日本人は耳が良い(悪い)ので、「ローマの休日」の主演女優Audrey Hepburnは「ヘップバーン」と聞こえるようです。
2006.07.18
☆アトムも知ってるアトマイザー?☆「霧吹きなんて言ったっけ」「アトマイザーでしょ」「アトムは?」「アストロボーイでしょう」 当科はステロイドでカビだらけや化学物質過敏症の児が来ますので、殺菌消毒などで、霧吹き(アトマイザー)常備の患者さんがたくさん居ります。「強酸性水」「竹酢」「アロマ」など2・3個常備して使い分けているようです。 鉄腕アトムのアトム(atom:語源はギリシャ語のそれ以上分割できないもの)には「原子」以外に「微小なもの」「息吹」という意味がありますので、化粧水の「霧吹き」はアトマイザー(atomizer)と呼びます。 しかし、アトム(atom)には「おなら」という意味もありますので、鉄腕アトムのアニメが米国で放映された際には題名が変更されてアストロボーイ(asroboy:宇宙少年?)だったようです。
2006.07.17
☆虫除けスプレーもアロマにします☆「虫除けスプレーでかぶれました」「DEETは毒ガスですよ」「蚊取り線香も嫌がります」「ピレスロイドは農薬ですよ」「・・・」「アロマのスプレーはいかがですか?」 暑くなると、虫刺されの児が来ますが、その前に、虫除けスプレーと蚊取り線香でかぶれる化学物質過敏症(CS)の児が受診します。 防虫スプレーに使われるジエチルトルアミド(通称ディート:DEET:N,N-diethyl-m-toluamide)は1946年に米軍が開発したものです。 蚊取り線香(あるいは電気蚊取り)は、昔は除虫菊(殺虫成分ピレトリン)でしたが、現在は農薬の合成ピレスロイドです。 どちらも化学物質過敏症の児には危険なので、外来で、虫除けアロマ液を処方することにしました。 処方箋には精製水と無水エタノールとハッカ油(ペパーミント)しか書いてありませんが、それに、ユーカリ、レモングラス、シトロネラ、ラベンダーを混ぜて(アトマイザーで)使用します。 カメ無視no good の強烈な匂いですが、徐々に揮発しますので、匂いが薄れてきたら、またスプレーする必要があります。
2006.07.15
☆ハンガリアンウォーター作りました☆「化粧水作りました」「あらま!」「アロマです」 ラベンダー軟膏(当科オリジナル)は夏はベタベタしますので、ハンガリアンウォーターを処方することにいたしました。 処方箋には精製水と無水エタノールしか書いてありませんが、それにローズマリー、ラベンダー、オレンジ、レモン(orベルガモット)、オレンジフラワーウォーター、ローズフラワーウォーター、を混ぜて使用します。 高級セレブの香りは大好評ですが、最近、マジメに小児科医をやらないので、あらまテラピーと呼ばれております(またはエステ毒亀)。
2006.07.14
☆セレブ御用達真正ラベンダー☆「今度のラベンダー匂いが薄いですね?」「真正ラベンダー使ってます」「こっちの方が匂いがいいですよ」「ベトナム産と韓国産100均ですね」 ラベンダーにはイングリッシュ、フレンチ、チャイニーズ、オレゴニアンなどのラベンダー品種ありますが、どの品種の花からも香り高い精油が採取されます。 しかし、栽培や精製の過程でかなり品質の差が出ることは否めません。価格も100円~数千円まで、まちまちです。 当科謹製ラベンダー軟膏には、アロマセラピスト御用達、フレンチの真正ラベンダー(Lavandula Angustifolia)を使用しておりますので、安心してご使用いただけます。 暑くなってきましたので、ラベンダー軟膏の他に、ラベンダー化粧水も作成予定です。
2006.07.12
☆TV放映でプール熱も市民権☆「NHKの全国ニュースでプール熱やってたよ」「・・・」 今年は、溶連菌もマイコプラズマも、夏カゼ(アデノウィルスやエンテロウィルス)も例年になくたくさん受診します。 アデノウィルス(3型など)による咽頭結膜熱が全国的に流大流行というニュースをNHKで放送しておりましたが、学校保健法の学校伝染病第2種に分類される正式な名称「咽頭結膜熱」ではなく、いきなり「プール熱」と画面いっぱいに放送されました。 これまで、医学書や公文書には載っていない「プール熱」というありもしない病名は認めたくなかった毒多ぁも、親方日の丸には降参です。 NHK全国放送で「プール熱」と大見出しにされては、もう認めざるをえません。これからは「プールに入っていなくても」「真冬でも」アデノウィルス感染症は「プール熱」と呼ぶことにしたいと思います。
2006.07.11
☆インフルエンザワクチンの型が決まりました☆「2006年度インフルエンザHAワクチン製造株のお知らせです」「今年もマイナーチェンジですね」「同じ数でいいですか?」「北里のセレブ用も50本お願いします」 インフルエンザは、毎年3種類流行しますので、ワクチンにはA型2種類とB型1種類が混ざっております。 今年も型が決まりましたが、Aソ連型は、ニューカレドニア/20/99(H1N1)株で、昨年と同じです。A香港型は広島/52/2005(H3N2)に変更になりました。昨年のA香港型はニューヨーク/55/2004(H3N2)株でした。 B型はマレーシア/2506/2004株です。昨年のB型は、上海/361/2002株でした。 なお、本年は、チメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)抜きのものも少しだけ確保したいと思います。
2006.07.10
☆急患で予防接種会議を欠席しました☆「今診てください」「えっ!」「今熱が出たので診てください」「熱だけですか・・・」 予防接種の会議(高山市健康推進課)に出席しようとして、時間外通用口を出ようとしたら、患者様(13才の女児38℃と父)が立っておられました。 今すぐに診て欲しいとの強いご要望でしたが、目の前に立ちふさがっておりますので、断ることも出来ずに診察していたら、もう一人喘息の急患が来てしまいました。 熱の児と喘息の児を診ていたら、結局予防接種会議は欠席するハメになってしまいました。 後で会議の内容を聞いたら、麻疹と風疹を接種し忘れた児も、全員公費で負担するとのことでした(当たり前)。 それでも、すでに自費で接種した児の分で紛糾しそうです。
2006.07.08
☆耳の中を蜂に刺されるなんて!?☆「虫に耳入ったよ!」「何の騒ぎ?」「子供虫耳入った」「虫耳見えない虫耳垢よ」「!&%$△#※!」 19時から町内会の集まりがあるので、早めに外来を終わらせようと頑張っていた18:45、処置室の方から騒ぐ声が聞こえます。 受付を通らずに、直接処置室に入ってきた2才の女の子。泣き喚いて大暴れで、母は○国の人で、興奮して何を言っているか分かりません。 耳に虫が入ったと言っているようですので、とりあえず3人がかりで押さえつけて耳鏡で見ましたが、外耳道が狭くて耳垢しか見えません。 よく見えないまま(手探りで)、ピンセットで耳垢を取ったら、翅(はね)が出てきました。次には、胴体と脚が出てきました。何回かに分けて、最後に鼓膜の近くから、頭が出てきました。 結局体長1.5cmほどのアシナガバチのようでした。 アクリノール0.2%液のガーゼで消毒しておきましたが、母の不安が強いので翌日耳鼻科を受診していただくようにしました。 外来Ns曰く「先生お母さんと一緒に○国語なまりで話してましたよ(笑)」
2006.07.07
☆中華料理店症候群で動けませんでした☆「昨夜は外泊だったの?」「中華料理店で動けなくなって」「なんで食べてしまったの?」「断りきれなくって・・・」 K研究所の視能訓練士(ORT)のMさん。強い化学物質過敏症(CS)があるために、味の素が苦手です(もちろんたいていの添加物は頭痛腹痛)。 土曜日にT県の眼科Dr.のご接待を受け、断りきれずに、中華料理を食べてしまったようです(それも運悪く、U市の田舎の中華料理店で味の素テンコモリ)。動けなくなって、東京に帰るのを諦めて、一泊したようです(本人は記憶なし)。 味の素(Monosodium L-Glutamate:MSG)は多量に摂取すると神経毒性があり、中華料理店症候群(Chinese Restaurant Syndrome)を誘発します。MSGを多量に含む食品を摂取すると(1回に数g)、頭痛・胸痛・めまい・シビレ(ひどくなると失神)・などの神経症状が出現します。 アレルギーや化学物質過敏症の増加とともに、味の素が苦手な人が増えているようです。
2006.07.05
☆熱性痙攣が怖くて喘息にしてしまいました☆「毎晩2時に喘息発作で救急外来に駆け込んでます」「熱は?」「痙攣起こすので37.5℃で坐薬入れてます」「水分は?」「Pスエット大量に飲ませてます」 毎晩喘息発作で総合病院の救急外来受診の3才の男の子。2回目の入院のあと、当科を受診しましたので、よくよく話を聞いたら、解熱剤(坐薬)頻用による喘息発作のようでした。 37.5℃で坐薬を入れまくってましたので、聞いたら、半年前に熱性痙攣を起こしてから怖くなって坐薬漬けにしてしまったようです。 熱性痙攣の始まりをよくよく聞いたら、開業医にスポーツドリンクを大量に飲むように言われたのが始まりだったようです(Pスエット→痙攣→坐薬→喘息発作)。 スポーツドリンクの中でもPスエットだけがグルタミン酸Na(味の素)を多量に含んでおりますので、注意が必要です(50mg/L)(他のメーカーは大丈夫)。 Pスエットと坐薬をやめたら、全く喘息発作は起きなくなりました。血液検査では、IgE:640と高く、検査した項目は全部陽性の強いアレルギー体質でした。 グルタミン酸ナトリウム(Monosodium L-Glutamate:MSG)は、幼若マウスに対する神経毒性が明らかにされて、脳血液関門の未熟な乳幼児に多量に与えることの問題性が指摘されました(米国1970年の安全性評価)。もちろん多量でなければ、問題は起こりません。 スポーツドリンクの中でも、PスエットだけMSGがたくさん含まれていることを知らない人は多いようです。15年位前までは、Pスエットの裏には「グルタミン酸ナトリウム」と表示されておりましたが、現在は「調味料(アミノ酸など)」と表示されておりますので気付かないのでしょう。 しかし、Pスエットで痙攣は毒多ぁの外来では27年間でたった2人だけですので、たいした問題ではないともいえます。
2006.07.04
☆ピークフルートメーターでお願いします☆「テオドールはドキドキします」「適当に減らしてください」「フルタイドはずっと使わなければいけないですか?」「ピークフローメーターでコントロールしてください」「年末に欧州演奏旅行があります」「そういう時こそステロイドです」 35歳の女性フルート奏者(IgE264、杉4、ヒノキ1、ニンニク1、その他全部0)。3年前から喘息が始まって、テオドールとプレドニンとセレベントとフルタイドを処方されておりましたが、ドキドキして合わないということで、漢方治療に替えておりましたが、うまく行かないとして来院されました。 皮膚テストでは(卵白、牛乳、枝豆、小麦粉、ソバ粉、米、鶏肉、チョコレート、エビ、鮭、トマト、ほうれん草、醤油、ダニ、HD、タバコ煙、杉花粉、カモガヤ花粉、ブタクサ花粉、ヨモギ花粉、カンジダ、犬毛、兎毛)すべて陽性で、どうやら、隠れ型のようです。 腹証では「気うつ」が認められましたので、補中益気湯を処方のうえ、ピークフローメーターを購入していただきました。 よくよく聞いたら、フルートの練習量が減ったら、喘息が出るようになったとのことでしたので、積極的に練習をしていただくことにしました。 喘息には深呼吸が効果的です。声楽家や管楽器奏者で喘息を克服した人はたくさん居ります。スポーツでは、水泳は深呼吸ですので、喘息には比較的向いているといえます。
2006.07.03
☆社長がアレルゲンでした☆「転職しました」「忙しかったのね」「転職で皮膚が良くなりました」「社長がアレルゲンだったのね」 北海道から東京に転居して、重症アトピーが改善した25才の男性。先月の毒多ぁの東京講演会ご招待の返事をいただけませんでしたが、1ヵ月してからやっと返信が来ました。 どうやら、転職のゴタゴタで、連絡がなかったようです。アトピー性皮膚炎のほうも、会社での人間関係で、しばらくぶりで皮膚症状が悪化しましたが、転職したらすぐに治ったようです。 社長との折り合いが悪かったとのことですが、どこの会社でも、医療機関でも、上司とぶつかって、職員が次々と退職することは、よくある話です。 部下を掌握する(つなぎ止める)方法には「お金」「脅し」「尊敬」の3つがあります。どれもなければ、次々とやめてゆきます。アナタが職場(家庭)に居つづけるのはどれ?
2006.07.01
☆果物もお花屋さんも苦手です☆「給食の枇杷で口が痒くなりました」「口腔アレルギー症候群ですね」「検査してください」「リンゴ(+1)です」「お花屋さんも苦手です」 9才の女の子、給食のビワを食べたら口が痒くなりました。血液検査では、IgE:300、ダニ5、杉4、カモガヤ3、リンゴ1、でした。 ビワは血液検査の項目にはありませんが、バラ科ですので、同じバラ科のリンゴ、洋ナシ、イチゴ、モモ、アーモンド、の項目が陽性になる場合があります。 また、バラ科以外の果物でも痒くなる可能性がありますので、果物の食べすぎは口腔アレルギー症候群(Oral Allergy Syndrome:OAS)を悪化させます。 果物と花粉は共通抗原ですので、花粉症や、お花屋さんが苦手な人は、果物で痒くなることがありますので、注意が必要です。
2006.06.30
☆白と緑と紫のアスパラもあるの?☆「函館のTさんから白アスパラが届きました」「富良野の共済農場から緑アスパラも届いたね」「紫アスパラもあるらしいよ」 アスパラガスはユリ科の多年草です。地中海原産で、栄養価が高く、同じユリ科(ネギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウ、ニンニク、アサツキ)のアレルギーがなければたいていは大丈夫です。 ドイツなどでは、ホワイトアスパラガス(Spargel:シュパルゲル)が主流ですが、日本では、缶詰めのイメージが悪かったためか、ホワイトアスパラの苦手な人が多く、グリーンアスパラが、多いようです。 白アスパラは、土をかぶせて日に当てないようにするため(白ネギと同じ)、栽培に手間がかかるうえに、収穫してすぐに食べないと、色が悪くなって、硬くなって、苦味が出てきますので、貴重品です。ドイツでは溶かしバターかオランダソース(卵黄+バター+調味料)で食べるのが一般的なようです。 栄養価では、白よりも緑のほうが上回りますが(アスパラギン酸、カロテン、ビタミンB、C、繊維質が豊富)、昨年あたりから、新品種の紫アスパラも登場したようです。 紫アスパラは抗酸化物質のアントシアニンも含み、更に栄養価が高いようですが、貴重品の白アスパラを越えるセレブ用高級品のようで、なかなか手に入りません(来年はGETします)。 アスパラガスが変な名前だって?語源はギリシア語の「たくさん分かれる」という意味で新芽をさすと言われています。
2006.06.28
☆からげっぷは辞書に載ってません☆「お姉ちゃんがからげっぷをします」「からげっぷ??」「前の入院の時もチックが出ましたけど」「遊んであげればすぐに治りますよ」 前回2人目出産の際にチックの出た5才の女の子。反復性マイコプラズマ感染症?で弟に手がかかったら今度はげっぷのような症状(中身のない嘔吐反射?)が出るようになったようです。 愛情不足、欲求不満の症状は、吐き気などの消化管症状で現れることが度々見られます。医学的には、咽頭神経症、食道神経症、などの病名がつけられることがあります。 ストレス(不満)が自律神経(副交感神経)の緊張を介して、食欲の低下、嚥下困難、嘔吐反射、胃痛、などが出現します。 重症では、胃潰瘍になってしまうこともあります(最近では小児でも増加傾向らしい)。 でも「からげっぷ」って辞書にも載ってなかったけど、方言なの?
2006.06.27
☆反復性マイコプラズマ感染症?☆「またマイコプラズマ気管支炎といわれました」「半年で3回目ですね」「何回もかかるんですか?」「今回もマイコ抗体(-)です」 1才の男の子、半年前から、気管喉頭軟弱症で気管支炎と肺炎を繰り返しております。 当院通院加療(吸入タッピング吸引)をしておりましが、高熱があり岐阜の近くのK病院で(半年間で3回目の)マイコプラズマ気管支炎といわれて、またまた入院しました。 さすがに母親が不信感を抱いて、3度とも当科まで遠路来院いたしました。 レントゲン検査では、肺炎のうえに気道分泌物は黄色粘張でドロドロ、咽頭培養で、エンテロバクター(Enterobacter cloacae):FOM耐性菌を認めました。 K病院では点滴を8日間(中身は効かないFOMだったらしい)のうえに、気道分泌物の吸引は1度もなし、鎮咳剤やら、抗ヒスタミン剤やら、止める薬をたくさん使って、アロテック(過去の遺物)まで吸入されていたようです。 エンテロバクターは弱毒菌です。ふつうは病原性を発揮しません、よほど弱っているか、薬漬けか、何か不適切な状態になければ問題は起こりにくいといえます。 こまめにタッピング吸引をしたら、すぐに良くなりました。もちろん、マイコプラズマ抗体価は今回もすべて陰性でした。 マイコプラズマは誰でも罹ります。抗体が4年くらい持続しますので、4年に一度くらい咳のひどいカゼに罹ったら、マイコプラズマと思ってください。 マイコプラズマの初発年齢は4才前後といわれております。母親の抗体が残っているためか、乳児はあまり強い感染を起こしません。4才前後の咳のひどい気管支炎や肺炎はマイコプラズマのことが多いので、注意が必要です。
2006.06.26
☆マイコプラズマで高熱7日間出ました☆「鼻炎と気管支炎です」「2日前から熱が下がりません」「マイコプラズマ抗体陽性です」「抗生剤飲んでも効きません」「点滴します」 2ヵ月前から鼻炎症状が続く6才の男の子、2日前からの40℃の熱がフロモックス(セフエム系抗生剤)内服で下がらないとして受診いたしました。 脱水が強く(尿ケトン+4)、CRP(炎症反応)3.5、マイコプラズマ抗体の上昇を認めましたので、抗生剤(ミノマイシン)点滴のうえリカマイシンの内服をしましたが、熱は一向に下がりません。 レントゲンでは肺炎は認めませんでしたが、結局通院で3回点滴して、高熱7日間でようやく解熱しました。 アレルギー検査では、IgE:292、ダニ4、杉4、HD4、ヒノキ4、食物1、と上昇しておりました。 マイコプラズマは抗生剤の効きにくい病原体です。体力・体質が決めてです。アレルギー体質のある人ほど重症化して長引いているようです(感染症・点滴のついでにアレルギー検査陽性でビックリの母続出)。
2006.06.24
☆花粉と食物よりも溶連菌でした☆「3月末から全身の蕁麻疹を繰り返してます」「溶連菌(+)です」「昨年も春頃に親子で繰り返してました」 3月末から親子で蕁麻疹を繰り返していた49歳の女性(児は14歳)。近くの内科で、原因不明として、ずっと抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤を内服していたようです。 親子で花粉症(春~秋)と食物アレルギー(穀類とナス科)があったために、それ(花粉と食物)にしか眼が向いていなかったようです。 A群β溶連菌は、菌毒素(streptococcal pyrogenic exotoxin)を出す強力なアレルゲンです。カビやブドウ球菌とともにスーパー抗原(super antigen)と呼ばれ、すべてのアレルゲンを越える強力なアレルゲンです。 蕁麻疹の原因といえば、まずは感染症(特に溶連菌)です。 徹底した花粉対策や食事制限で全く改善しなかった親子の重症慢性蕁麻疹は抗生剤(AMPC)内服で、あっという間に消えました(母曰く:あの努力はなんだったの・・
2006.06.23
☆顔でお金を数えたの?☆「硬貨を数えたら夕方から顔が真赤になりました」「先月お孫さん溶連菌(+)でしたよ?」「???」「溶連菌(+)です」 54歳の女性。硬貨を数えたら、顔が赤くなったとして受診しましたが、苗字を見たら、先月化膿性中耳炎(A群β溶連菌)で受診した児のお祖母さんでしたので、早速検査をしました。 やはり、溶連菌迅速検査(+)でした。どうやら、孫の溶連菌は知らされていなかったようです。 家族や本人にこれまでに金属アレルギーがないのに、硬貨(金属)で顔が赤くなること(紅斑)は考えられません。考えられる場合は、1.生まれて初めて硬貨に触れた、2.いつもと違って大量に触れた、3.手ではなく顔で数えた、などが考えられますが、どれも違うようです。 ふつうに考えれば、家族にある感染症(今回は溶連菌)やアレルギー(孫がダニと猫アレルギー)を考えるべきでしょう。
2006.06.21
☆R杯優勝はドイツでした☆「N君どうだったの?」「小学生のダンス部門で9位でした」「総合成績では?」「ドイツ、中国についで3位でした」 ドイツ、ブレーメンのR杯(ロボカップ)は、世界36ヵ国400以上のチームが参加してロボットによるサッカー競技を中心に33の部門で人工知能の研究成果を競いましたが、6月18日に決勝戦が行われました。 日本チームは、7部門で1位に入る大健闘で、総合第3位に入賞しました。 日本人は、頭が良く、手が器用ですので、RoboCupでは毎年成績優秀です。しかし、手を使わずに、大事な頭に物をぶつけるような競技には、向いていないようです。
2006.06.20
☆父の日は嫌いです!☆「大混雑ですね」「父の日の代休ですからね」「先週の月曜も混んでましたね」「月曜日は代休が多いので土曜日の次に大混雑です」 6月の第3日曜日は父の日のようですが(米国では国民の祝日)、飛騨では(前後2・3週にわたって)父兄参観の日にあたっておりますので(中体連などの行事も目白押し)、翌日の代休の月曜日は、小児科外来は超大混雑です。 母の日のカーネーション(ナデシコ科)に対して、父の日はバラ(バラ科)のようですが、小児科医にとっては、バラのトゲのようなおぞましい日です。 赤いバラの花言葉は「情熱・熱愛」ですが、黄色いバラは「嫉妬・不貞」、バラのトゲの花言葉は「不幸中の幸い」です。 月曜日と土曜日は、待ち時間が長いので、新患の方は、ごめんなさい。
2006.06.19
☆点滴に失敗して訴えられそうです☆「それでも小児科医ですか!」「すみません」「すみませんだけですむんですか!」「すみません」「それだけですか!」「すみません」「他にはないんですか!」「すみません」「訴えてやる!」「すみません」「他の病院に行きます!」 3日間40℃の続いている2才の女の子。抗生剤を内服しても更に扁桃腺が大きく腫れてきたので、点滴をすることにしました。 ぷくぷくした手背で血管が見えませんでしたが、何とかサーフロー針を入れて、採血しようとしましたが、少ししか取れませんでしたので、あきらめて輸液を開始しました。 点滴が全然落ちないので、凝固したかと思い、注射器で圧をかけたら、点滴のつなぎめがはずれて、固定のテープは水浸し、よくよくみたら、プラスチック針の先端が折れ曲がっておりました。どうやら、採血している間に針が抜けていたようです。 一部始終を見ていた母は激怒して帰ってしまいました。 点滴が一発で入らなくなったので、そろそろ小児科引退の時期が近付いたようです。
2006.06.17
☆犬(+6)でも犬の居る保育園を選びました☆「保育園どうなったの」「犬の他に羊も居ます」「症状は?」「1回ゼーゼーしました」 重症アトピーで時々喘息の4才の男児。IgE:9479、犬6、ダニ6、杉6、稲科6、卵白6、小麦6、大豆5、牛乳5、と強いアレルギーを認めましたので、保育園に行くのをためらっておりましたが、昨年末に「とても良い環境の保育園を見つけたけれど犬がいるので、どうしたらよいかしら?」と相談を受けておりました。 しばらく連絡がなかったので、聞いてみたら、「思い切って行ってみたら、ホコリっぽいところで少しゼーゼーしただけで何とかなりそう」とのことでしたので、オムロンの吸入気を購入(インタール+メプチン)のうえ、継続して通園することになりました。 1才(パン)と2才(豆乳)のときにアナフィラキシーを起こしたのがウソのようです。数値は高くても、努力していると、何とかなるものです。
2006.06.16
☆ドイツのR杯出場します☆「酔い止めはプリンペランでいいですか?」「どこに行くの」「ドイツのR杯出場します」「N君サッカーしてたの?」「ロボカップです」「???」 6月14日からドイツのブレーメンで、自走行ロボットによる世界サッカー大会「ロボカップ」が開催されます。 ロボカップは、「2050年までに人間のサッカー世界チャンピオンに勝てるロボットチームを作る」を合言葉に、世界の人工知能学者らがサッカーを通じて最新のロボット技術を競い合う競技です。 1997年に世界大会が始まり、今大会で10回目となりますが、もともとRoboCupは、ロボット工学と人工知能の融合、発展のために、自律移動ロボットによるサッカーを題材として日本の研究者らによって提唱されました。 現在では、サッカーだけでなく、大規模災害へのロボットの応用としてのレスキュー、次世代の技術の担い手を育てるジュニアなどの部門が組織されています。 南小6年のN君は日本代表として、R杯に出場するようです。 船でも飛行機でも車でも、普通酔い止めといえば、トラベルミン(ジフェンヒドラミン+ジプロフィリン)が有名ですが、抗ヒスタミン剤ですので、若干眠くなります。せっかくの観光や競技が眠くて支障をきたすということにもなりかねません。 そこで便利なのが、吐き気止めのプリンペラン(抗ドパミン剤)です。消化管機能調整剤ですが、胃薬としてばかりでなく、酔い止めの代用にもなります。眠くならないので、便利です。 N君!ドイツR杯頑張ってね(^^)v
2006.06.14
☆マイコプラズマで壊疽性扁桃炎☆「扁桃腺が腐ってますよ」「・・・」「入院してください」 38℃の熱が続いている40才の女性(IgE:300、カビ2、ビール酵母1、胡麻1)。扁桃腺が膿みだらけで真っ赤でした。鼻炎と中耳炎に肝機能障害も併発しておりましたが、レントゲン検査では、肺炎は認めませんでした。 セフエム系の抗生剤が無効でしたので、マイコプラズマ抗体を検査したら陽性でした。 3日間ほどミノマイシンの点滴をして退院いたしましたが、その後も、数人、マイコプラズマによる化膿性扁桃周囲炎と中耳炎を併発した成人が受診いたしました。 今年は、飛騨地方では、マイコプラズマが大流行です。肺炎ばかりでなく、中耳炎、扁桃炎、肝炎、皮膚炎(紅斑や蕁麻疹)など、多彩な症状を来たします。 他の内科で原因不明といわれても、イムノカードで(酵素免疫測定法でマイコプラズマIgM抗体を調べる)迅速診断が可能ですので、大変便利です。 マイコプラズマは、細菌とウィルスの中間くらいの病原体で、細胞壁を持ちませんので、ふつうの抗生剤(セフエム系やペニシリン系)が全く効きません。テトラサイクリン系やマクロライド系あるいはニューキノロン系が使用されます。 それでも、抗生剤が効きにくく、最後は体質や体力が決め手です。
2006.06.13
☆担任の先生が麻疹になったので急ぎました☆「結局麻疹は接種出来たの?」「無事接種できました」 先月茨城と千葉で麻疹が流行しましたが、乳幼児期は麻疹を接種できなかった、重症食物アレルギーの児(茨城のK君:中1:IgE530、卵白3、鶏肉1)から相談がありました。 担任の先生も、生徒も麻疹に罹患したので、麻疹の予防接種を受けたいが、以前は接種を断られた・・・ 早速、学校は休んで、練馬の松延正之Dr.のところに行っていただきました。数年ぶりの皮内テストはOKで、無事麻疹の接種を受けたようです(もちろん自費!)。 麻疹は昭和20年代には、年間2万人も死者が出た重病です。ふつうの人は自力で乗り越えられますが、基礎疾患を持っている弱者には恐ろしい病気です。 今年4月から、欧米並みに2回接種になったのは喜ばしいことですが、接種し忘れや、抗体がつかなかった成人は、今後も社会の迷惑になる可能性があります。 アレルギー体質があっても、ある程度の努力をしていると、接種出来るようになりますので、定期の年齢が過ぎても接種できる制度の確立が望まれます。
2006.06.12
☆耳鼻科で先に中耳炎といってはいけません☆「耳鼻科でカゼと言われました」「まだ鼓膜赤いですよ」「急に痛いといったものですから」「先に病名を言ったからでしょう」 1才の女の子。2週間ほど前から鼻炎に中耳炎を併発しておりましたので、抗アレルギー剤と去痰剤と抗生剤を処方しておりましたが、急に耳痛を訴えたために近くの耳鼻科を受診したところ中耳炎ではなく「タダのカゼ」とケンもホロロの扱いを受けたそうです。 当科を再診しましたので、鼓膜を診たら、まだ両側鼓膜に明らかな発赤を認めました。中耳炎はまだ治っていないようでした。 医者には先に病名を言わない方が良い場合があります。 医者はプライドが高いばかりでなく、幼児性が強く、社会的には成熟していないことが多いので、医者に先に病名を言うと「切れる」場合がありますので、注意が必要です。 小学生が、今から勉強をしようと思っているときに先に「勉強しろ」と言われて切れるのと同じです。 毒多ぁですか?「田舎の藪医者(≠医師)」です。キレると危険ですので、近付かないでください。
2006.06.10
☆中耳炎なの?脳梗塞なの?☆「昨日病院をむりやり退院してきました」「中耳炎ですね」「???」 掌蹠膿疱症で漢方薬治療をしている60歳の女性。頭痛がひどくて近くの病院を受診したら、脳梗塞といわれて、転院し、1週間入院治療されたとのことです。 頭痛が良くならないのに元気なので、むりやり退院してきましたが、掌蹠膿疱症のついでに診察をしたら、鼓膜が真っ赤で中耳炎でした。鼻炎もひどく、抗アレルギー剤と抗生剤の内服をして、点耳と点鼻をしたら、頭痛は改善しました。 よくよく聞いたら、入院中、2つの医療機関ともに、耳も鼻も診てもらえなかったようです。 頭痛の原因には耳と鼻が隠れていることがありますので、注意が必要です。
2006.06.09
☆穴は全部診ます☆「鼻炎と中耳炎です」「言われたことありません!?」「いままでは?」「診られたことありません!?」 小児科医は、研修医の時に耳と鼻は診るように指導されます。しかし、たいていの開業医は(時間の節約のために)診ないようです。 カゼをひいた乳幼児はしばしば中耳炎を併発しますが、風邪が治ると同時に治ってしまう場合が多いようです。乳幼児が不機嫌なときには中耳炎(または腸炎あるいは口内炎)の場合がありますので、注意が必要です。 小児の中耳炎は鼻炎に伴う場合が多く、軽症の場合は、小児科で見逃され(無治療)、ひどくなってから耳鼻科で長期間治療という場合が多いようです。 家族に鼻炎や花粉症がある場合には、子供も将来鼻炎になる可能性が高いので、乳幼児期から、環境整備(ダニ・ホコリ・ペット・花粉対策)が必要です。 毒多ぁですか?中程度のものは適当に診ておりますが、(医療は不安の上に成り立ちますので)、家族の誰かが「大丈夫ですか?」と言ったら耳鼻科に行ってもらいます。
2006.06.07
☆迅速診断キットはやはり小児科です☆「内科では検査をしてもらえませんでした」「やはり感染症は小児科でしょう」 今年は、溶連菌やら、アデノウィルスやら、マイコプラズマやら大流行ですが、外来で10~15分で結果の出る迅速診断検査キットは常備しているところと、置いていない医療機関とがあります。 小児科は、感染症が大好きですので、もちろん迅速検査も大好きです。 外来でその場で分かる迅速診断検査には、溶連菌(咽頭ぬぐい液)、アデノウィルス(咽頭ぬぐい液)、インフルエンザウィルス(咽頭ぬぐい液)、ロタウィルス(便)、マイコプラズマ(血液)、などがあります。 ただし、あまりやりすぎると、社会保険診療報酬請求書審査委員会から「審査連絡書」が来ますので、症例を厳選することにしております。
2006.06.06
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