物語が繰り広げられるのは1930年代と2000年代はじめの2つの時代。2000年代はじめに料理人として、人生最後に食べたい料理の依頼を受けていた佐々木充。彼は麒麟の舌の持ち主と言われ、一度食べた味を再現することができる天才的人物でした。
あるとき、中国の料理人・楊清明から「大日本帝国食菜全席」を再現してほしいと依頼されます。「大日本帝国食菜全席」とは1930年代に宮廷料理人であった山形直太朗が完成させた伝説のレシピ。山形もまた、麒麟の舌の持ち主でした。
しかし戦争を経て「大日本帝国食菜全席」の存在は闇に葬られてしまいます。レシピ再現のため立ち上がった佐々木は、思いがけない事実と山形直太朗というひとりの料理人の人生を知ることになるのでした。
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