夢と花と風

夢と花と風

2008.12.28
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錨は重く錆びていた
太い鎖がガラガラと巻き上がる

岸壁のドラが身体を揺さぶるほどに打ち鳴らされる
父は数年分の蓄えをすべて母に渡したのだろう
母と私と弟の最初で最後の会津への旅

送りに来れなかった父と永久の別れのようで
いつまでも船の残した波の足跡を見ていた

私が十二歳、弟が七歳の冬だった

遠い日

遠い日。







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Last updated  2008.12.28 19:24:19
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人間辛抱 @ Re:30日の日記(03/30) どうもお久しぶりです。 コメントを頂きま…
夢花風@ Re[1]:30日の日記(03/30) 嫌好法師さんへ ご無沙汰しています。 今…
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