リュウちゃんの懐メロ人生

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2009年09月22日
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こんにちは、リュウちゃんです。

織井茂子さん、リュウちゃんにとっても、懐かしい名前です。織井さんの姿をTVで見たのは、NHKなどの懐メロ番組だけで、リアルタイムで聴いた訳ではありませんが、あの圧倒的な歌唱力は、多くの懐メロ歌手(という言い方も何か変な気がしますが)の中でも、群を抜いた存在でした。
織井さんといえば「君の名は」ですね、昭和28~29年に3部作で公開された佐田啓二=岸恵子主演の映画は、ラジオ・ドラマに続き、一世を風靡したようですが、リュウちゃんは、当然の事ながら、それについてはよく判りません、
ただ、数々の映画主題歌、挿入歌によって、往時の熱狂ぶりを偲ぶのみです。

映画「君の名は」の主題歌、挿入歌で、織井茂子さんが歌ったのは、全体の主題歌である「君の名は」、それと、「黒百合の歌」、それと、佐田啓二とデュエットした「君は遥かな」の3曲です。この内、「君は遥かな」は佐田啓二さんの歌唱力が弱く、織井さんの歌唱も、佐田さんとバランスを取る為か、少々抑え気味で、やや影が薄い、やはり、「黒百合の歌」の圧倒的な歌唱が印象に残ります。

(「君の名は」の歌では、他に伊藤久男の「忘れ得ぬ人」、「数寄屋橋エレジー」、「君いとしき人よ」、淡島千景の「緑の歌」、岡本敦郎=岸恵子の「花のいのちは」などがあります。上記の「君は遥かな」も、歌唱力のバランスから考えれば、伊藤久男さんとデュエッとするのがベストだったような気がします)

折井さんの「カルメン純情す」、この歌、本当にビックリするような前衛的歌謡曲です。作曲は、当時のクラシック畑の前衛的作曲家、黛(まゆずみ)敏郎、
黛さんの歌謡曲は、他に美空ひばりちゃんの「お針子ミミーの日曜日」があり、こちらはシャンソン風のいい歌で、リュウちゃんもカラオケでよく歌いますが、
「カルメン純情す」はあまりにもメロディが過激なので、未だにカラオケで歌った事がありません。


異色作といえば、「夜が笑っている」も異色作ですね、この曲、歌謡界のゴールデン・コンビであります星野哲郎=船村徹の最初期の作品です、
歌詞のサビの部分、「夜がクスクスわらうから」(一番)、「夜がジロジロ見てるから」(二番)、「夜がゲラゲラわらうから」(三番)、は衝撃的なフレーズでした。

織井茂子は、昭和24年、「安南夜船」で再デビュー
☆カルメン純情す、★君の名は、★黒百合の歌、☆君は遥かな、★夜が笑って
いる。

奈良光枝は、大正12年生まれ、亡くなったリュウちゃんの母親と同い年です。
リュウちゃんが、戦後生まれにも拘わらず、戦前戦後の古い歌をよく知っているのは、この母親の影響です。奈良光枝さんの代表曲が、ほとんどリュウちゃんが生まれた直後か幼年時代の作品であるにも拘わらず、社会人になってからも明確に記憶があったのは、多分母が、日常的に口ずさんでいたからだと思います。「青い山脈」は云うに及ばず、「悲しき竹笛」、「赤い靴のタンゴ」、「雨の夜汽車」、「愛の灯かげ」などは、リュウちゃんのカラオケ人生が始まった20歳代の頃からの定番曲目だったのです。

奈良さんの曲で、現在リュウちゃんが一番よく歌っている「白いランプの灯る道」は、以前のブログで、渋谷のカラオケ酒場「季味」のママ、キミちゃんから教えてもらったと書きましたが、実は曲自体は、幼児期に聴いた記憶が明確にあります。ただ、曲のタイトルと歌手名が不明でした。前回の古関裕而さん特集のブログで、NHKラジオで録音した際にも、実はタイトル・歌手名を確認しないまま聴いていたのです(我ながら、何たる迂闊!)、キミちゃんには、タイトルと歌手名を教えてもらったという訳です。

「白いランプの灯る道」の1番の歌詞は、以下のようです(作詞:丘灯至夫)

通いなれた 歩きなれた 敷石道よ
今宵別れの霧が降る

涙見せずに別れましょうよ
銀杏並木に霧が降る

格調高く、品のある詞、最近の演歌では、こういう格調の高い詞は見られないですね。これを奈良さんは、しっとりと情感タップリに歌っています。歌手も奈良さんのような品のある人は、最近はいないような気がしています。
作詞の丘さんは、西条八十の弟子で、コロムビアの長老作詞家の一人、古関さんと組んだ作品が多く、「高原列車は行く」、「あこがれの郵便馬車」などがあります。後年は、遠藤実さんと組んだ舟木一夫さんの「高校三年生」、「修学旅行」などの歌詞を手掛けました。

「愛の灯かげ」は、昭和24年公開の新東宝映画「夢よもういちど」の主題歌です(作詞:西条八十)、この歌が発売された時に、リュウちゃんは、僅か二歳と六ヵ月、どうしてこんな古い歌を知っているかといいますと、やはり最初に述べました母親の歌を聴いていたからなのです。母の力は偉大なのです。



住むに家無き小鳩の私
雨に泣いてた焼け野原

最近、行きつけの近所のカラオケ店で、この歌を歌いましたところ、リュウちゃんより10歳以上の年上の叔母様が懐かしがられて、リュウちゃんのファンになって頂きました。叔母様とこの店でお会いした際には、必ず、この「愛の灯かげ」をデュエットさせて頂きます。

奈良光枝は、昭和15年、18歳で「南京花嬌子」でデビュー
★悲しき竹笛、★雨の夜汽車、★赤い靴のタンゴ、★青い山脈、★愛の灯かげ、★白いランプの灯る道、☆恋の山彦、☆秋草の歌、☆嘆きの夜曲、☆シクラメンの花咲けど、☆母待草、☆りんどうの丘」、☆白樺の宿、☆女ごころの赤い鳥、☆由起子はいつも、☆なぎさの唄、

織井さんも、奈良さんも、東洋音楽学校卒業という音大出、昔の歌手は、大抵、音大出だったのですね、その常識を180度変えたのが美空ひばりちゃん、しかも、デビュー時が小学生、これは、当時、大変な衝撃だったようで、詩人であり、コロムビア専属作詞家でもあったサトウ・ハチローは、ひばりちゃんのデビューの翌年(昭和25年)、東京タイムスに連載していたエッセイ「見たり聞いたりためしたり」の中で、ひばりちゃんをゲテ物扱いした事は有名な話ですが、それ程、ひばりちゃんのデビューは、当時、革命的で衝撃的だったのですね。リュウちゃんが歌謡曲を聴き始めたのは、そんなエッセイが書かれたずっと後ですので、ひばりちゃんも、奈良さんも同じように、いい歌だなと感じたのかも知れません。いい歌は、すぐ古典になってしまうのですね。

今回は、歌謡曲の黄金時代というタイトルで、昭和30年代の女性歌手の歌の続きを書く筈でしたが、奈良光枝さんという大好きな歌手がリュウちゃんの頭にあった為、一部戦前の世界に足を踏み入れてしまいました。
こうなったら、行掛かり上、歌謡曲の創成期まで一気に踏み込みたいと思います。高校入学で尻切れトンボになっている「リュウちゃんのプロフィール」はしばらく中断して、次回からは、昭和初期からのリュウちゃんの好きな歌について書いていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

★黄金時代の他の女性歌手

鈴木三重子
★愛ちゃんはお嫁に、★むすめ巡礼

ペギー歯山
★南国土佐を後にして(この曲を最初に歌ったのは、鈴木三重子さんだそうです)

久保幸江
★トンコ節、★ヤットン節(リュウちゃん、生来軟派者ですので、この手の歌は大好きなのです)

二宮ゆき子→お座敷物といえば、この人、可愛い!リュウちゃん好みの歌手です。「三味でダンスを」、是非歌ってみたい曲です。
★まつのき小唄、☆三味でダンスを、

菊池章子→戦前から活躍している歌手ですが、戦後発表した曲を挙げておきます。最近、「春の舞妓」をよく歌っています(隠れたブームのような感じがします)
★星の流れに、★岸壁の母、★春の舞妓、

宮城まり子
★ガード下の靴みがき、★毒消しゃいらんかね、

暁テル子
★ミネソタの卵売り、★東京シューシャンボーイ、

高峰秀子
★銀座カンカン娘、

菅原都々子
★月がとっても青いから、☆憧れは馬車に乗って、☆江の島悲歌、☆連絡船の唄、

フー!少し疲れました。また思い出したら、追加します。

★追加→24曲、☆追加→16曲
累計
★355曲、☆381曲、合計736曲です。





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最終更新日  2009年09月23日 00時20分51秒
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