『晴釣雨読』　@湘南

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2004.02.08

『なぜみんなスターバックスに行きたがるのか？』

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『なぜみんなスターバックスに行きたがるのか？』

かばんの中に入れて電車の中で細切れに読んだ本。やっと読み終えた。
これは、題名に反して「ブランドとはなにか」を語った本である。
結局ブランドとは、企業や商品をどう売り込むか、どう見せるか、どうイメージしてもらうか、ということだと思うが、外見以前の商品力とか企業の心意気（企業理念）とかが大切だよ、ということを言っているのではなかろうか。。。
小手先のマーケティングではなく、心意気の高さが問われているのだ。。。

=====　琴線に触れた表現を以下引用======================
「バーガー・ショップは客の腹を満たす。いいコーヒーハウスは魂を満たす」

たしかに、シュルツの目標は世界じゅうから最高のコーヒー豆を仕入れ、焙煎し、一杯ずつ丁寧に淹れて客に供することだった。が、もう一方で、シュルツは従業員を大切にする企業をめざした。そのために、パートタイマーに対して正社員と同じレベルの健康保険を適用し、勤務時間数に関係なく全従業員にストック・オプションを与えた。。。シュルツは、企業が従業員を大切にすれば従業員は顧客を大切にするようになる、と主張して譲らなかった。。。

スターバックスのコーヒーはたしかにすばらしいが、スターバックスにとって最も大切な要素は、コーヒーカップの中身よりもカップを手にする人間のほうなのだ－－－

ブランドには、企業が金を稼ぐために何をやっているか、そして、それをどんなふうにやるべきなのかを、社員全員に理解させる力がある。ブランドは、また、責任の所在を明確化する役割をはたす。ブランドは、企業に良心を持たせる。ブランドは、企業にハートを与える。企業の内外に理解者を得たブランドは、企業の精神や魂を作り出す。。。

より良いブランドをめざそう。より尊敬されるブランド、有意義なブランド、信頼されるブランドをめざそう。。。本書に挙げたポイントを心に留め、商品やサービスを超えた情緒的きずなを育て、社員や顧客や周囲の環境を大切にしていけば、この世をより良く変えられるチャンスがあると思う。

自分の勤務先あるいは投資対象の企業が十分な社会的責任をはたしていないと思ったら、声を上げるべきだ。声を上げないならば、不平不満をつぶやく資格はない。企業を良い方向へ変えていくために、一人ひとりが貢献すべきなのだ。
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