ハイネの森

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2012.05.04
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カテゴリ: Ballet

              ベラ     マリア・ヤコヴレワ
             ヨハン     ロマン・ラツィク
           ウルリック     マニュエル・ルグリ
   グランキャフェのギャルソン     マーチン・デンプス
                     リヒャルト・ザボ 
                     ドゥミトル・タラン
         チャルダッシュ     木本全優



ようこそ 関西へ

ルグリ先生を地元で拝見できるのはいつ以来だろう、ジゼルの2幕を怪我で降板した時以来だから3年8ヶ月ぶり。

踊る芸監は予想通り脇役でも主役、場を全部かっさらっていった。
でも独り目立ちしないようアンサンブルを大事にし、楽しいおじさんキャラを演じていたが、動くと空気が違ってしまう
彼の音楽そのもののような動きを観てしまうと、他のダンサーの動きがどうしても硬く見えてしまうのは、困った部分かも。

インタビューでヴァカンスの話もせず、ワーカーホリック気味のイメージがあったが、やはりラテンのDNAがあるせいかコメディのセンスがあり、DVD化されているルイジ・ボニーノのウルリックよりはエレガントな仕上がりながらきっちりコミカルな狂言回しだった。

牢獄の鍵ダンスを観られただけで、入場料のもとはとれたわ。満足



欲を言えば、夫婦の倦怠期をもう少し濃く出してくれると、変身してからのギャップが楽しかったと思う。まだ若そうだから、そこは難しいかな。


ヨハンのロマン・ラツィクは上背があり、リフトに安心感があった。
この役は奥さんをほっといてふらふら外遊びをするだらしない役だが、彼が演じるとどこかに「いい人」の部分があるのは、彼自身の人柄からくるものかもしれない。



前回のルグリ・ガラのときは、「7番センター木本くん」だった木本くん、少し進化して「サムライ」になっていた。

すごく美しいラインの持ち主で、脚のラインが見えないチャルダッシュの衣裳でも、脚が綺麗なのがわかるほど。それに顔がちっちゃい~
爪先も美しく伸び、踊りも正確だが、チャルダッシュはもうちょっと濃いめに踊ってもいいような・・・ ものすごく清潔で律儀な雰囲気、よく言えばナチュラルな美しさがあり、でも女性を5人か6人引き連れて踊っているのだから、もっとワイルド感が欲しかった。

そこに同じようなチャルダッシュの衣裳を着たマニュエルが、食いだおれ人形のようなメイクで、“だいじょうぶだ~おじさん”のようにドスドス登場するのだが、食いだおれ人形のほうがセクシーに見えてしまった。

木本くんを見ていると、サムライを連想した。
抑制のきいた禁欲的な雰囲気、竹林のような清々しいナチュラルさは若い侍のようだ。
そんな彼の長所の部分を生かしたコンテ作品にめぐり逢えたらいいのになと思う。


見目麗しい男女のウィンナワルツは眼福




客席は関西では珍しくシニアのおじさまが多かった。
全体的に年齢層高めで、お子様は少ない。

自分も行く道だからえらそうには言えないが、年齢が上がると咳きこむ人が多い。
できればバサバサ音がしないように飴を取り出せるようにしておいてくれると有難い。
少量をあらかじめジップロックに入れておくとか、工夫してくれたらいいな。



今度はぜひフェスティバルホールへいらしてください。



(5月3日 兵庫県立芸術文化センター 大ホール)





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Last updated  2021.04.03 00:17:31 コメント(4) | コメントを書く


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