みるきぃすくぇあ

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2007年09月08日
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カテゴリ: 松本零士関連
先日の再放送で『999』にメーテルの姉エメラルダスが出てきたわけですから、今回は彼女にスポットを当てる事にしましょう。とはいえ、エメラルダスに焦点を絞り、深く考察するってのは既にある老舗サイトに譲ることとし、ここでは原作の歴史とラジオドラマ、そしてOVAに限定して取り扱っていこうかと思います。ま、ということは彼女が主役のものはすべてということになりますがね。
で、今回はその1回目。原作漫画を中心にみていきます。

エメラルダスの物語は少女マンガから始まります。1975年の「プリンセス」5月号(秋田書店)に読切として掲載された『エメラルダス』が彼女のデビュー作です。実に40ページにわたる長編読切です。
とはいえ、この読切には宇宙を狭しと活躍する彼女は描かれていません。飛行船で大空を翔る世界最後の海賊として描かれます。ですからあくまでも彼女のデビュー作に過ぎません。

その後、彼女は『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』(1977年、秋田書店「プレイコミック」連載)や『銀河鉄道999』(1977年、少年画報社「少年キング」連載)といったお馴染みの作品群にゲスト出演を重ねていきます。こうした松本先生の影のアピールの成果か、1978年の「少年マガジン」2号(講談社)で冠連載『Queen エメラルダス』が開始し、エメラルダスは宇宙を舞台におおいに活躍します。残念なことに連載は1年足らずで終わり、けして長くは続きませんでした。

しかしながら人気があったのか、連載終了後に次の3本の読切が掲載されました(それぞれのタイトルは便宜上のもの)。
タイトル ページ数 掲載誌
番外編1
30 「少年マガジン」1979年01月25日増刊号
番外編2
24 「少年マガジン」1979年05月25日増刊号
番外編3
30 「少年マガジン」1980年3・4号
ちなみに、これらの番外編3編とエメラルダスのデビュー作である読切『エメラルダス』は、現在刊行されている講談社漫画文庫版には収録されておりません。なぜこうした言い方をするかというと、最初の単行本である講談社コミックス版と2004年に刊行されたコンビニ本には読切『エメラルダス』と番外編1が収録されているからです。実はどちらも中古市場では容易に手に入りますが、新品で手に入らないというのは、作品にとって非常にもったいないことです。また、依然として番外編2、3が未収録であるのも残念でなりません。
いっそのこと、こちらも依然未収録であるエメラルダスの思い人・トチローを主人公とした『ザ・トチロー』(集英社「少年ジャンプ」1979年16号、45ページ)、『ザ・トチローII~わが青春のハーロック~』(集英社「少年ジャンプ」1980年10号、45ページ)の2編とともに、単行本化していただきたいものです。

次回は、エメラルダスのラジオドラマとOVAについてみていこうと思います。





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最終更新日  2007年09月25日 01時35分14秒
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