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torres8 @ Re:帰ってきたトレス8(11/10) 今 海岸の家にいます。23度24度で涼しい…
torres8 @ Re:帰ってきたトレス8(11/10) 2025新年あけましておめでとうござい…
torres8 @ Re:帰ってきたトレス8(11/10) ドイツからスペインには7月末くらいに飛ぶ…
torres8 @ Re:帰ってきたトレス8(11/10) 今 ドイツにいます。 雨ばかり、早くスペ…
torres8 @ Re[1]:帰ってきたトレス8(11/10) アラネアさんへ 覚えてますよ。今東京の自…
2005/04/03
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カテゴリ: カテゴリ未分類


写真は夏ノ家の居間で正面の古い食器戸棚は

150年以上たってる。

かあちゃんの実家からここに持ってきました。

ディナーテーブルは

パティオ用の流用。

奥のドアは寝室、キッチン、バスルーム、パティオに

つづいています。




去年の夏のことでしたっ ス。



ちょっと小粋な、 アントニオ・バンデラ 似の男がもう哀願するような言い方で俺に、たずねん ス。

「、、電話線はどこだ、セニーオル」




(`m´#!)

「何ぃ~、バカモノ! 

ふざけんなぁー!

電話箱に電話線がないって! 冗談かそれ?」

俺。





実は10分ほど前

男は俺の家の前の舗装された歩道に埋め込まれた

四角い鉄製の箱の前にひざまづいて中をみていたんです。




なれた手つきで男は四角い鉄製の箱(マンホール)の鉄蓋を

こじ開けた ンス。




鉄蓋をこじ開けたその男は何か

ブツブツ言っていました。

その箱の中には通常二つの電話線が



いや入っていなければならないのに

実際にはそこには何もなかったん スよ。



正確に言えばその中には

一本の水道管くらいの樹脂製の空のパイプが

突き出ていただけだった ス。





「この空のパイプはこの塀と庭の下をくぐって

セニーオルの家まで続いている

この中にハリガネと一緒に電話線を

通す、、、俺にとっちゃ簡単な仕事だ。



そしてその電話線に

この箱の中に突き出しているはずの

電話局の電話線を接続するのが俺の仕事なわけだ。



だけんんどよ見ろ、見ろ

ここにはなにもねえ、、、、電話線はどこだ、セニーオル」

とアンダルシアなまりまるだしの男は

まだ信じられねえ、という感じで

くぎぬきの先で四角い

鉄製の箱の底をつっきながら

どこかに電話局の電話線が入ったパイプが

埋まっているんじゃないか

という仕草でした ス。






しかし箱の底は小さな真四角のコンクリート製で

それこそゴキブリの潜む隙間もないことは

だれが見ても紛れもない事実 スヨ。





それに絵の具色の青空には

アンダルシアの太陽が輝いてる ス。

男が電話線を見落とすはずはどうみてもない ス。





それにしても今まであまり注意していなかったが

この家の前の道路と歩道の上には、水道、下水、

そして、外灯の小さな鉄のふたが何個もあった ンスネ。






「わかるわけないだろ、ニィニョ!

それは俺のせりふだってんだ。


お前さんさっき俺に

電話局から来たって言ったじゃないか。 



ば~ろぅ~!俺にわかんのは

水道局と電話局の違いくらいのもんだ。



考えても見ろよ俺みたいなチーノのおっさんに

電話線とミミズの区別がつくと思ってるのかよ。」

俺は、興奮気味に答えた ス。





焼き切れる寸前の頭は

フル回転でインデアンのスペイン語をまくし立てていた ス。






脱線~です!

俺の義理の兄 モデストー

俺のスペイン語をいつもこう呼ぶ スヨ。




兄貴に言わせりゃ俺のスペイン語には

男性、女性名詞の区別はおろか、カッカくると、

過去と現在の区別もねえそうだ ス。




しかしこのインデアン語で

兄貴と何時間もの猟のあいだじゅうとにかく

喋ってるんだから

まんざら、おしとつんぼ、とゆうわけでもない

と本人は思っているん ス。







(ニィニョとは、若いの、とでも訳す ンスかね)

もちろん明らかに子供、若者カテゴリーじゃない場合は、

オイガとよびかけてもよい スヨ。

別にさげすんだり

見下したりした意味合いはかけらもない ス。







チーノは中国人のことで~す!

もうとっくの昔に俺はいちいち

「ちがうよ、俺日本人だってば」

と相手をたしなめることには

あきあきして

いちいち修正することは時間の無駄だと

達観している ス。






男は俺の言葉をまったく気にもとめる様子もなく、

「電話接続は、いつもやってるけど、

こんなことは始めてだ。」

とまた一人でブツブツ言ってたん ス。





彼の言うには

この仕事は、通常は30分もあれば、終わるのにと。


そしてアンダルシアの伊達男は

すぐに、思いついたように足早に


お隣さんの イギリス人 (クリスとポーラ)の家の前まで行き

箱の蓋を開けた ス。




「ノベ、ノベ(やっぱりな、やっぱりな、)

ここもないぞ。なんてこった。」

と男




「どうゆうことなんだよ

俺と隣のイギリス人の所だけ電話線がないのかよ。」

と俺 ス(`m´#)ムカッ!




男は
次々にその又隣の家その又隣

と歩道にそって夢中で蓋をあけて行く ンスヨ。





男はもう俄然一人芝居で

くぎぬきを持った手振りが激しくなり、

小走りに後を追い続づける俺には

愕然の脅威だ ス。

くぎぬき気をつけろ!






それでも俺はつぎつぎに

箱の中に視線をおとしたっ ス。

歩道の鉄の蓋がかたっぱしから開け放たれて

暗闇での安眠を邪魔されたゴキブリやら

やもり、コオロギ、特大のありんこ

とその卵まで、がつぎつぎに飛び出してくる様は

ちょっとした見ものだった ス。





男が道が十字路になる曲がり角まで行って

ようやく

「見ろ、ここにはちゃんとあるぞ、これだこれだ。」

と満足げに言うん ス。



行って見てみるとなるほど確かに

そこの鉄箱の中には電話線らしきものが、

ちゃんとはぃつていた ス。



「電話線なくちゃどうにもなんねえ。」と男






ところが スヨ、

どっちでもいいから早く仕事しろよ

と言いかかっている俺に向かって男は

お気の毒様ですが「ロシエントムーチョ」

とぬかしやがった ンス。



なんと恥知らずにも申し訳ないを連発

今日はもうこれ以上なにもできないので帰ると言う ンス。



あまりの驚きに流暢な俺のアンダルシア語? は

一瞬ポシャっと、つぶれてしまった ス。




すかさず耳ざとく「今日はもう帰る」と言う単語を聞きつけた

かあちゃんがすかさず

会話に、割り込んだ ス。




喋りだしたかあちゃん

スペイン人同士の会話は

なるほどスムーズにはこんでいくようだった ス。





ああだこうだのやり取りの結果はこうだ ス。

男はくぎ抜きとペンチ簡単な工具が

小さな車にあるだけつるはしも

シャベルも持ってきていない。




道路の穴掘りは

他の部署の人間がするとゆうのが彼の弁明 ス。

そして彼にはいつその穴掘りが始まるかは

わからない。



もちろん彼は今日のことを報告書に記入して

会社に提出するので善処されることを願っている。




ただ実際問題として、 テレフォニカ には電話では

何も問い合わせもできないし

その問い合わせの電話番号も公式に存在しない。



電話局に電話番号がないって

ふざけんなって思ったんで聞いたんスよ

どこに文句を言うなり

問い合わせればいいのかを スヨ。




でもかあちゃん

じゃああんたの電話番号教えてって

彼の仕事場の仲間同士の番号を

もうボールペンで手のひらに書いちゃった ス。


早業 ス。 



それにしても苦情処理

総務にあたる部署もその電話番号もないというスから、

最初は信じられなかった ス。






テレホニカといえば日本のNTTに匹敵する大企業である ス。



そこに電話かけられないのだ ス

インターネットのテレホニカのホームページを見ても

最初に電話設置の手続きを代行してくれた

携帯電話屋に聞いてもそこには

問い合わせの電話番号はない ス。





これは事実スヨ。

こんなことがありえるのだろうか ?アル ス!!。



ああだこうだの後、とにかく男は帰っていった ス。


俺とかあちゃんは、顔を見合わせて思わず笑った ス。 

何かきつねにつままれたような気分だった ス。

しかし、気分はそんなにも悪くはない、たいしたもんだ スヨ。



なぜってテレフォニカの人間がとにもかくにも

こんなに早くうちの家に、電話設置に現れたのだから ス。






考えてみれば、

何十メートルも歩道の石畳を掘り返し

道路のアスファルトに穴をほることは

準備無しにはとうてい不可能

一人の人間には荷が重過ぎる ス。




せっかくきたのにまったく残念ではあった スが

わしたちは彼を

人質にとることを諦めざるをえなかった ス。



テレフォニカの人間がとにもかくにも、というには

訳がある ス。

実はその日の前日にテレホニカの申し込みに行った ンス。







そのときの状況 ス。

まず電話を引くとゆうことで

最初に頭に浮かんだのはああなにしろ


ここスペインのアンダルシアだから

こりゃたへんな時間かかるんじゃないか

と思ったことだった ス。



けどとにかく始めなきゃ実行あるのみだからと思い直し、 イスラ・クリスティーナ の街まで、

車で5分だからとにかく行ったん スよ。





それではりきって

店にはいっていったん ス。

ハンディの店なんスよ

いまどきスペインの田舎でも電話局なんてねえんスよ

携帯のお店で

登録をやってくれるんスよ。


電話登録をしたいって言うと係の女の子が

かあちゃんにいまだと

最低2週間かかるって言うんスよ。






かあちゃんはすぐさま

そんなに時間がないんですと話し始めていた ス。

とっさの機転 ス。 

なんせアンダルシアの2週間は

2週間から2ヶ月くらいの軽い意味 スから、





かあちゃんも長くスペイン人やってるわけスから

何がどうなっているのかはよくわかっているん ス。

ああだこうだと相手にまくし立てるわけ ス。







かわいいこちゃんが

うそぅとか、まじなのオー、なんてやってるうちに

かあちゃんのペースにのせられて

ついにカウンターの奥の

責任者らしき若者を呼んできた ス。



これがまたひげの剃り跡なんかすごみのある

ちょっとしぶいハンサムな青年なンスヨ。



彼と話した後か妻は可能性あるみたいと言った。

話が本題から楽しい話題に脱線した場合は

結果はいい方向にいくみたいです。

それで早く来てくれたんだですね。









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Last updated  2010/06/18 07:06:25 PM コメント(4) | コメントを書く


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