隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Jun 14, 2026
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カテゴリ: 登山・ハイキング
草原を朱に染めて見事に咲き揃ったレンゲツツジ 甘利山(あまりやま)山頂周辺




霧が漂いだした山頂直下とレンゲツツジ~





梅雨の中休みを狙って、4年ぶりに甘利山のレンゲツツジを見るために、朝3時半に妻を誘い静岡市を出発した。山梨県の天気予報は晴マークだが、梅雨時なので雨具は持ったが自身の体調がいまいちなのでザックは極力軽くした。暗いうちに家を出ての山登りは久しぶりのこと。

新東名高速道路の清水JCTから中部横断道を北上し、増穂ICで降りて、国道52号の旧櫛形町(今は南アルプス市)の柳橋北の信号を左折、韮崎南アルプス中央線(県道12 号)をさらに北上し、甘利山入口(旭町上条北割)標識のある信号交差点を左折、甘利山公園線は、民家を外れたあたりから、甘利沢に沿い、グングン高度を上げる。途中、キツネやサルが道路を横断する場面にも遭遇しながら、椹池を通過、今日は、楽をして広河原の駐車場まで直行。自宅から休みなしで、5時45分に到着。ここまで2時間15分を要した。
今年は、近年になく当たり年だということで、日曜日でもあり、80台収容の広い駐車場もすでに満車に近かった。

駐車場(すでに標高1645mあり)から見下ろせる甲府盆地は雲海の下で何も見えない~ウィンク
雨の心配はなさそう、次第にあたりも明るくなってきた






さて、以前によく歩いた椹池からの登山コースを左手に見送って出発




車道を横切り、緑屋根のつつじ苑を右に見ながら甘利山へ向かう~標高差にして、100mにも満たないので
歩いても、せいぜい30分、軽装でサンダル履きの観光客も多く見られる。帰路は、つつじ苑の右の林道(赤いコーンが置いてある)を下ってくる予定。柵内のレンゲツツジがちょうど見頃だ~





周囲には、旧汁垂(しるたる)ヒュッテ方向の保護柵内の草原にアヤメ(アヤメ科)がいくつか咲いていた





小さくて目立たないが、あたり一帯に多く咲くオオヤマフスマ(ナデシコ科)も多く見られる
朝露がついていかにも新鮮そのもの





想像以上に、レンゲツツジ(ツツジ科)もそこかしこに咲いているではないか





ニガイチゴ(バラ科)





東屋のそばに立つ三等三角点標石(標高1671m)
ここは、経塚(きょうづか)とも呼ばれるところ





足元で可憐に咲くマイズルソウ(ユリ科)






現地では、花の名を示すプレートには、ウマノアシガタと記されているが、この可憐で、花弁にも光沢のある美しい花にこの名は似合わない。ボクは、あえてキンポウゲと云いたい。この山域には非常に多い花である。





山頂直下の台形状の広場を今は、鍋頭(ナベアタマ)1722mと呼ぶようだ。ここからの展望は良い
すぐ先が、甘利山の山頂、その先に千頭星山(せんとうぼしやま・2139m)。その後方の稜線は、夜叉神峠から鳳凰三山に至る稜線上に位置する辻山(つじやま)である。

早くもレンゲツツジの群生地は朱色一色に彩られて美しいびっくり





北東方向に、鳳凰三山の薬師岳、観音岳が望める





甘利山は、何度となく訪れているが、近年、これほど見事に咲き切ったレンゲツツジは、ここ数年見ていない




レンゲツツジの構成は、雄しべが5本、雌しべが1本





中には、、同じレンゲツツジでも黄色いもの(キレンゲ)や濃淡の色の濃いツツジ(コウレンゲ)も見られる。





東面に目を転ずれば、雲海の先にうっすらと富士山(写真では中央)が見えている
よほど目を凝らさないと見えないかも知れないが、、





米粒のような小さな穂をつけた、一風変わったコメガヤ(イネ科)も山道わきにまとまって咲いている
うっかり見過ごしてしまいそうなほど、地味で目立たないが、同じイネ科で高山型のコメススキ同様、じっくり眺めて見ればなかなか印象に残る愛らしい花だ





甘利山の山頂(1731m)着
去年の11月に10才で天国へ旅立ったサラにもこの素晴らしい光景を見せてあげたかった~
サラとは、たいていの山は一緒に登っているが、この山だけは一緒に登っていないのだ。そのわけは、甘利山へ登るときは、千頭星山まで行くのが常であり、奥甘利山から大西峰(おおにしうら)までの急登は、小型犬(ミニチュアシュナウザー)にとって酷であると判断したからだった。





広い山頂からは、目前に櫛形山(くしがたやま)や、今日は、雲に隠れてみえないが、天気が良ければ、右の奥に遠く南アルプス南部の山々が見える筈だが~





 甘利山の山頂から、鍋頭を見下ろす    これほど見事な光景は久しぶりいや、今までにも無かったかも知れない                                                                                                                     2026/6/14




<参考>
 4年前の同時期、同場所から撮った写真。その年は、裏年で、前年の半分もなかった     2022/6/13 撮影        ほんのチラホラで寂しい限りであった。                                                                                                               




サラサドウダン(ツツジ科)もそこかしこに良く咲いている
秋の紅葉がまた美しい樹木である








山域一帯に多く見られるのは、マルバダケブキ(キク科)
葉が大きく美しい黄色い花を咲かせるがまだ開花には程遠い。ニホンジカの忌避植物とあって食害にも逢わず、勢力を広げている。





甘利山から、汁垂分岐(しるたる)分岐を過ぎ、奥甘利山へ向かう~(汁垂は、昭和30年代の初めまでスキー場があったところ。閉鎖後、イーハトーブで遊んだ覚えがある)

大笹池分岐を過ぎ、一汗かかされて、振り返れば、山頂部がレンゲツツジで赤く染まって見えている。





天気は、やや下り気味か、下からガスが湧き出したクール
正面は、櫛形山である










コメツガやカラマツに絡みつく地衣植物のナガサルオガセ(サルオガセ科)
針葉樹林帯でよく見かけるもので、霧が流れていたりすると特に幽玄な雰囲気を醸してくれる。胃腸薬として、また利尿作用もあるといわれているウィンク






標高の高いこのあたりのヤマツツジ(ツツジ科)の花は、今が見頃







よく見かけるのは、シロバナノヘビイチゴ(バラ科)
初秋のころ、赤く熟して名前から連想できないほどに、甘くておいしい。





奥甘利山(1843m)までは、やってきたが、視界はなく、千頭星山方面は、完全に雲に隠れて見えない。
大西峰(おおにしうら)2066mへの急登を頑張って登れば、あとは大したことはないが、この空模様では眺望が得られないことを理由に、今日は、ここまでとし、この後は、大笹池へ下って後、南甘利山から甘利山へ戻ることにした。






植林されたカラマツ(マツ科)の花





大笹池分岐を右折~






アズキナシ(バラ科)




熊の皮はぎの跡を随所に見る
同じ幹の下部をニホンジカが角砥ぎにちゃっかり使ってる





以前は、たしか、大笹池まで補助ロープのついたほぼ直線の急な下りだった筈だが、その後、整備したのか、今は、電光型に山道が出来ており、大変歩き易くなっていた





傾斜が緩やかになってくれば池はもうすぐそこだ





大笹池が見えだした
畔には、紅紫色の花を付けたクリンソウ(サクラソウ科)が群生していた
数年前に比べて数が増したような気がするウィンク




大笹池(おおざさいけ)
標高1540m、山中に突如現れる自然の湧水池である。

今日の大笹池 (2026/6/14)今でも、水底から湧水が出ているし、山の斜面からも滲み出た水が池に注がれていたが、以前に比べてふたまわりほど小さくなっているように思う。
大笹池を示す標識が欠けており設置場所も変わっており、なんとなくただ置いてあるだけといった感じだった~






4年前の大笹池 (2013/6.16撮影)
この頃も水底からコンコンと水が湧き出し、池の真ん中あたりには、尺クラスのイワナが何匹も遊泳しており、当時、渓流釣りに夢中だったので、つい竿を下ろしたくなるような気にさせられたが、今日、丹念に確認してみたが魚影はまったく見られない。(クリンソウは、今日ほど多くはなかったように思う)





これは、19年前の大笹池(2007/5/3撮影)





今日(2026/6/14)の大笹池
水量が少ないので池の周りが問題なく歩ける





以前に比べて、クリンソウの群生地が広がったようだびっくり
どうしてこんなに増えたのか?調べたら案の定、ニホンジカの嫌う毒性を含んでいるため、食害を免れていることがわかった。マルバダケブキやキオン、スズラン、トリカブト、バイケイソウなども同様である




山中の湿地帯を好んで咲くクリンソウ。長い花茎の先に咲く花はどちらかと云えばうす暗い山中にあって艶やかで心が和む
すでに、花が終わり、実になっているものもあったが、今を盛りと云わんばかりの花もあり、大いに目を楽しませてくれた




大きな葉が、根の際に集まって着き、その表面にはしわが多いので一度見たら忘れない花である





倒木も池に浸かったまま朽ちてゆくのだろう~透き通って底の見える、なにやら幽玄の雰囲気を醸す大笹池に
ふと、南アルプスの駒鳥池を思い出した





池の水が流れ出す南西側から、甘利山方面を見る




大笹池は、御庵沢川(ごあんざわがわ)の水源地。
池の清水は、ここから流れ出て、御庵沢(ごあんざわ)となり、御勅使川(みだいがわ)に合流し、その後、釜無川、富士川へと下っていく

なお、事前の情報から池の周囲に山ヒルがいるので注意とあったが、妻の靴に一匹付いただけで
気にするほどでもなかった




池のほとりの湿地に咲く花々







カマツカ(バラ科)
白い花弁が五枚、枝先に集まって咲いている。この木は弾力性があり丈夫なので鎌の柄に使われたところからその名がついたと云われる





大笹池でたっぷり時間をとった後、南甘利山へ向かう





南甘利山と清良平(せいらだいら)の分岐

昔、こうした標識が無く、椹池へ行くつもりが、間違えて清良平方向へ向かってしまい、途中で気が付き戻った記憶がある




今日、初めて見たフタリシズカ(センリョウ科)
この後、最後の急登が始まる





古い補助ロープだがまだしっかりしているのでたよりになる






何が原因だったのか
ブナの大木が根こそぎ倒れていたびっくり





周囲を樹々に囲まれてまったく展望のない南甘利山(1652m)の山頂を素通りして、、





すぐに現れる椹池への分岐
このコースも地味ではあるが、静寂コースを好むハイカーには、きっと喜ばれるだろう





右に防鹿柵を見るようになれば、甘利山の山頂は近い





甘利山までは、ワンコ連れのハイカーさんが大勢登ってきていた




再び、この素晴らしい光景を目にすることが出来るのだろうか、しっかりと目に焼き付けて下山にかかる




霧が漂いだした甘利山山頂付近





ツマトリソウ(サクラソウ科)




日本スズラン(キジカクシ科)別名・君影草。花言葉は、純粋、純潔、幸福の再来など、、。あやかりたいものである。





もう、終わりかと思っていた
ナルコユリ(ユリ科)が一株、名残惜し気に咲いていた




つつじ苑のデッキで、交通整理員のかたと花談義。今年は、近年にないレンゲツツジの当たり年だと云っていた。いいチャンスに巡り合えたものである。今年、これだけ素晴らしい咲きっぷりだと来年はあまり期待できないのかも知れないな。(年を取る毎に、クルマでの遠出が億劫になってしまったが、今日は思い切って来て本当に良かったウィンク)






帰りがけに椹池(さわらいけ)へ寄ってみた~標高1250mにある静かで幻想的な池である。
浮島に、たぶんサギスゲ(カヤツリグサ科)かと思われる白い穂状の花が群生していた。
早くも夏の到来を告げるかのように。
(サギスゲをズーミングして撮ろうかと思ったところで予備に使っていたバッテリーもここで切れてしまった)





なお、帰路は、温泉へ直行ウィンク
武田の郷・白山温泉(たけだのさと・はくさんおんせん)で汗を流した。いつも、こちら方面の山帰りは、旭温泉と決めていたが、ここは今回初めての温泉。入浴料は県外者700円、(ただし、広河原の駐車場でアンケートに答えた者がもらえるステッカーを提示すれば、100円引きになる)泉質は、ナトリウム、塩化物・炭酸水素塩泉のあっさりすっきりの源泉かけ流し。露天風呂もあり、湯加減もちょうど良かった。



膨大な我が山行記録を根気よく調べてみたら、初めて甘利山から千頭星山を歩いたのは、1983年6月12日だった。当時38才。静岡市内の自宅から、買って間もないHONDA・イーハトーブTL125で、椹池を経由し、広河原まで直行。甘利山から千頭星山をピストンした後、鳥居峠を経て青木鉱泉にて入湯(650円)、その後。小武川林道を走り、国道20号に出て帰途に着いたとある。甘利山にまつわる思い出は多い。花のシーズン外だったが、山サイ仲間と、旧汁垂スキー場から甘利山へ登り、大西峰(おおにしうら)から、御所山(ごしょやま)を経て、青木鉱泉へ下る途中、MTBごと前転宙返りして転倒、目の前になんと滅多にお目にかかれない高山植物のホテイラン(絶滅危惧種)を見たときは、痛みを忘れて大興奮今でも鮮明に覚えている瞬間だった。ウィンク





時間を気にすることもなく、気ままに花や樹木、風景の写真を撮りながらのハイキングだったので、参考にはならないが、、、
<参考コースタイム>
広河原駐車場6:20~6:40東屋のある経塚(三等三角点あり)6:45~7:05鍋頭7:10~7:20甘利山7:25~7:30汁垂分岐~7:45大笹池分岐~8:20奥甘利山8:35~9:10大笹池分岐~9:42南甘利山、椹池、清良平分岐~9:45大笹池10:25~10:26南甘利山、椹池、清良平分岐~10:30南甘利山、椹池分岐~11:05南甘利山~11:10椹池分岐~11:40甘利山12:10~12:30鍋頭~13:00広河原駐車場

歩数計→13470歩  2.5万図 甘利山 韮崎 鳳凰山 夜叉神峠





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Last updated  Jul 23, 2026 09:44:02 PMコメント(0) | コメントを書く


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