Bookish Girl ~人生は芸術! 生活はアート!~

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2008.11.20
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カテゴリ: ブック・ガイド




鏡花賞授賞式


横尾忠則さんの『ぶるうらんど』と、

南木佳士さんの『草すべり その他の短編』が、受賞されました。





受賞作品の講評として、

『草すべり その他の短編』は、作家の村田喜代子さんが、

この作品は、引き算で残った3つのことを描いた短編であることを、

具体例をあげながら解説されました。

50歳を迎えた人生の折り返し地点と、生と死を、

下山途中の登り返しの難所地点に重ねて、なにげなく表現されているところは、

鳥肌が立つような見事な作品である、と絶賛されていましたから、要必読です。


『ぶるうらんど』は、著者と親しい作家の村松友示見さんが、講評されました。

絵筆で文字を描いたように、非日常を、やわらかく、あたたかく表現しており、

現世来世にわたる、夫婦の恋愛小説とも読める作品なので、

この空間のやわらかさを、ぜひ味わっていただきたい、とお奨めされていました。


南木さんは、現役のお医者さんで、日々、人の生死に立ち会っている方で、

横尾さんは、死から生を見つめることで、生命を表現される方。

今回の受賞2作が、生と死の両面を扱う作品だったことは、自然の成り行きなのでしょうね。

奇しくも、鏡花の養女で選考委員だった泉名月さんがお亡くなりになった年に、

この2作の受賞というのは、鏡花があちらで選ばれたのか、と、

思わずにはいられないところもあります。


パーティ会場では、例年以上に、サインをいただいている姿を見かけました。

わたしも、もちろん。

その流れで、握手されている方も多々いらっしゃり、

どさくさに紛れて、握らせていただきました(笑)。


横尾さんは、絵のイメージを、活字のイメージで捕らえる傾向になりつつあるそうなので、

次回作も、期待できそうです。

南木さんの『阿弥陀堂だより』は映画になった作品ですが、こちらも読んでみたいです。





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Last updated  2008.11.20 17:33:16 コメント(2) | コメントを書く
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