おずの魔法使い

おずの魔法使い

2005.04.14
XML
カテゴリ: 連載
  1. 出会いは友人の紹介で
  2. これも一種の力仕事?




なんで? JEいれたじゃん. どうして? と思いながら友人に聞いてみると,
『うーんそういえばinstallの時に nのpackageいれなかったんだよね? それかなぁ』
という返事が.
そうだ, これはノートでスタンドアローンで使うつもりだったからnetworkのpackageである『n』のシリーズを飛ばしたんだった. だって『めんどくせぇ』から……

聞いてみると 日本語変換で使っている Wnn というのを使っていたのだけど, これがnetwork上で動くらしい. だから networkのpackageをinstallしていないこのマシンだとWnnが動かないかもしれないとのことだった.

今なら『じゃぁ nだけ入れりゃいいんだな』ってな感じで 追加でinstallしちゃうけど, 何せLinuxのinstallなんて初めてだったから もう一度 Slackwareのinstallをやり直した.

ちなみに 最近の RPMやdebなどのpackage システムであれば, Wnnのinstall時に『networkのpackageも必要だぜ! どうするんだい?』 って聞いてきてくれる. aptとかだと 必要なpackageも見つけて一緒にinstallまでしてくれる. 楽になったもんだ.


ちなみに 漢字変換がnetwork上で動くという意味なんだけど, UNiX系システムで使われていたWnnというのは サーバ/クライアントなシステムで, かな漢字変換サーバというものが動いている.
この変換サーバにIMEみたいなクライアントが『こんな入力あったんだけど』って問合わせにいってサーバが『じゃこの漢字だろ』って返事を返すような仕組みだ. 同様のシステムにCannaというものもある. Vine LinuxではCannaがdefaultになっている.

大学の端末室のようにマシンがずら~と並んでいて講義や実習のたびに使うユーザが変る状況を考えてみると, 辞書の扱いがめんどくさいことになる. 例えば『あのマシンには俺の鍛えた辞書があるから, おれはあのマシンじゃなきゃヤダ』と駄々をこねる学生や『誰だよ, ここでこんな変換覚えさせた馬鹿は!』と愚痴をこぼす学生などが出てくるかもしれない.

Wnnというのは そういう問題を解決してくれた. それは個人の辞書をわけて考えてあるのとサーバになっているからだ. 各ユーザごとの辞書をわけて保存出来るのだ. また, どのマシンにloginしてもWnnサーバに変換の問合わせをするので同じ結果が返ってくる.

ちなみにWindows用のクライアントもあったらしい. WindowsでもUNiX系システムでも同じ辞書を使うことが出来るのだ. スバラシイ!と言いたいところだが, 当時のWnnは頭がよくなかった.

今では Wnn8 などの商用のものもあり 変換効率はよくなっているのだが.

かくして 日本語も使えるSlackwareを手にいれることが出来た.

---つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.04.15 00:09:44
コメントを書く
[連載] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

つ!

つ!

コメント新着

わかりません@ 10万円 逝ってよし(´-ω-)☆ <small> <a href="htt…
乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
チリチリ@ 次は庭で全裸予定w <small> <a href="http://kuri.backblac…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…
ヒゲメタボ@ クマたんと呼ばれてます(^^; 最近はこれが流行ってるって聞いたので …
ディック橋本@ ギリ3人です(笑) <small> <a href="http://iikoto.chorie…
ななやま@ ムダなチラシ広告のポスティング問題をWebで解決する新サービス「エコポスト」 福岡市の株式会社ザイナスは、郵便受けに…

フリーページ

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: