クーラーの無かった幼い頃、
朝の涼しいうちに夏休みの宿題を済ませ、
昼ごはんを終えると、良く昼寝をさせられた。
まだ遊びたいものだから、
いやいや畳に横たわるのだけれど、
いつのまにか、 枕一つ、 ふにゃりと眠りにおちた。
そんな日は、
たいてい私の方が早く目覚めてしまうので、
眠りに飽きてしまった私は、ごそごそと動いては、
何とかして母を起こそうとするのだが、
夏の家事で疲れた母は眠りから覚めない。
あきらめては仕方なく、隣の母の寝息を聞いていた。
今思い返してみると、そんなふうにして、
熱さから体力を温存しようとしていたのかもしれない。
そんな昔のことを思い出させるほど、
今年の夏は、たくさん午睡してしまった。
ここ数年の異常気象で、夏の心身が悲鳴を上げ、
自然の休息を求めているのかもしれない。
あの頃、熱中症という言葉があったのだろうか。
まだそこそこに、人々と電力は、
適度に折り合いがついていた時代だったのかもしれない。
コンビニも無い都会の片隅で、
いつでも好きなように、
午睡に落ちることができることのありがたさが、
やけに身にしみた、今年の夏の日々でした。
《只今、コメントをお休みさせていただいております。失礼をお詫びします。m(_ _)m》
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