中古住宅をリフォームして快適子育て

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ハッピーボックス



ハッピーボックスを求めてオーストラリアに旅立った弟(MITSU)。
MITSUの感じてきた事、経験してきた事は何だろう?
それが知りたかった。

時々交換するメールで、遠い異国の地で生きるMITSUの呼吸を聞いた。
「ファームステイをしている。」
「フルーツピッキングを終えたら仲間と車でパースへ向かうつもりだ。」
「シェルビーチはとても綺麗だった。」

そして、「俺の帰る場所は日本だ。」


流暢に英語を操るMITSUは、フロリダへ一緒に行った時とは全く違っていた。
私の影に隠れるようにしていたMITSUは姿を消し、堂々とコミュニケーションをとっている。

コアラとカンガルーのいる動物園へ向かうバスの中で、
これからのことを聞いた。

「これから」というのは、「これからの未来の話」だ。

私は、素敵な大自然に囲まれたオーストラリアから離れがたくなっているMITSUを想像していたのだが、彼は全く予想に反した事を私に告げた。
「日本に帰ったら介護の勉強をするよ。」

母も、私も同じ介護職をしている。
遠い異国で私達の事をちょっとでも見ていてくれたのかしら?

ハッピーボックスの中身は、もしかしたら身近にある物なのかもしれない。
でもそれはあまりにも普通にありすぎて、
「こんな単純なモノでも、簡単に見つけられるモノでもない」。と決めつけてしまっているのかもね。

私は未だにハッピーボックスを求め続けている。
もちろん、傍にいる大切な人達の存在も認めつつ。
このなんともいえない微妙な気持ちはいったいどうやって表現したら良いのだろう?

MITSUは、介護の勉強をするという夢に向かって、東京でひとり暮らしをしながら勉強をしている。
2年後、知識と技術と心を持ち合わせた立派な介護職人として、社会に活き活きと飛び出して行くのを楽しみにしている。





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