1.はじめに-- 2.ウォッチング対象と調べ方-- 3.全体の落札数の傾向-- 4.A型モデルの場合-- A型モデルの場合続き-- 5.B型モデルの場合-- B型モデルの場合続き-- 6.まとめ--
(B型タイプライターの続き) この大量出品したディスカウントショップは、出品したほとんどのオークションを3月中に終了させていることから、「3月中に売りたかった」事情があったのかもしれません(この辺も「会社決算」が絡む問題がありそうです。株式市場みたい。)。 それにしても、出品数が2倍になったからといって落札価格がそう急激にさがらないのがこのテープライターの強さという感じです。3月はどう見たら良いのかよくわからないところ。3月の出品数は通常の約4倍の40件。これがA型モデルだったらどうだったでしょうね。もっと値下がりしたでしょうか。値崩れをおこした3月でも定価の半額以上の落札価格を維持しているので、A型モデルよりもB型モデルの方がユーザーが多く売れ筋なのかもしれません。私も買うならこっちだなあ、たぶん。予算の問題だけど。1円開始オークションということもあって、3月の入札総数は843件で1出品あたり平均20件を超えダントツの入札数になっています。12月は入札総数62件で1出品あたりの平均も約7件なのと比較するとかなりの勢いがオークションにあったことが予想できます。でも、平均値としては値下がりしている。もしかしたら、この時入札している人たちから見れば去年の私のように「いくら入札してもすぐに次の入札が入ってしまってなかなか落札できない」という印象を受けているかもしれません。A型モデルの落札価格のように「定価の半額」を基準にゲットを狙う人からみれば「予算オーバー」と思うかもしれません。だけど通常月と比較すれば値下がりしているのです。その辺が不思議なところだと思うのです。「そのオークションの勢いで決まる価格」というのは確かにあると思います。値崩れしている3月にも4月の平均値にせまる「6500円」の値をつけているものもあるのです。だけど、その一方で全体から見れば「需要と供給のバランス」に支配されているに過ぎない部分も大きいのです(4月の最高落札価格は7500円です)。でも、それはあくまでも「後から調べてみて初めてわかること」であって、リアルタイムのオークションの中で把握するのは実際とても難しいのではないでしょうか。この3月の値下がりが「ビジネス物の年度末値下がり」と見るか「大量出品による値崩れ」と見るか、はたまた両方か。私は「家庭用ユーザーの需要が高まり入札が増えたおかげで大量出品にもかかわらずこのくらいの値下がりで済んだ」と見たいところです。家庭用ユーザーなら年度始めに買ったのでは4月始めの幼稚園や学校のネーム付けに間に合わないんですよ。3月中に欲しいんです。だから、一生懸命843件も入札してがんばってゲットを狙った。そう思うのが自然な気がするんです。あくまでも私の基準なんですけどね。その後、4月5月は通常月並の出品数になり、平均落札価格は高くなっています。3月と比較すると4月は1500円も高い。4月の平均落札価格は送料も含めると定価の7割を超えるのではないでしょうか。B型モデルも「年度始め」が高くなるという傾向があるようです。
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