入間市の塾 愛夢舎からのメッセージ

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愛夢舎 塾長

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「なでしこジャパン」
中国で行われているワールドカップで、予選リーグ敗退となった。

サッカーについて、そんなに詳しくないくせに、
ワールドカップ級のメジャーな大会や、
「日本代表」というモノに弱いらしくて、
そういう試合だけは、よく見る。
まだ「なでしこジャパン」という愛称が定着していなかった頃、
澤選手の後ろ回し蹴り的なシュートを見て、
すげぇ人が日本人にもいるもんだ、と思った。
・・・が、彼女もまた、アメリカを本拠地として活躍していた人だった。

男子サッカーチーム、オシム・ジャパンも、今ひとつ振るわないようだ。
最近の試合で一番印象的であったのが、
相手が一人退場になって、圧倒的に日本が有利のはずなのに、
延長戦にまで持ち込まれて、挙句の果てにPK戦で負けた韓国との試合。
あの場合、延長戦に入ったとき、既に、日本の負けは決まっていた。

一方、谷亮子選手は、世界柔道で見事金メダルを獲得した。大笑い
それに続けとばかり、塚田選手、棟田選手も優勝したが、
この場合には、谷選手が原動力であったと確信する。

僕は、「なでしこ」や「オシム」が負けるたびに、
ああ、実に日本人らしいな 、と思う。
どういうわけか団体競技において、
日本は、弱い。

弱いって言ったって、現にワールドカップまで出場しているわけで、
それで十分強いとも言えるのだけど、
例えば男子の日韓戦なんかはその際たるものだけれど、
絶対有利な状況、「順当」というものについて、
本当に弱い。

どうも、 「勝ってはいけないのではないか」 というような雰囲気がある。
その状況を作ったのが自分たちであって、
相手のミスが原因であったとしても、
こちらが優位に立つと、
本当に、申し訳なさそうに戦い、
負ける。

僕は中学の頃、団体競技たるバスケットボールをやっていたが、
その時のコーチは、なぜか「美しく点を取る」ことを追求していて、
セットプレーのパターン練習ばかりをしていた。
お分かりだろうが、そんなことをしていても、
強豪チームと当たった場合には、
ゴールと関係のないところでグルグルとパスが行きかうばかりで、
まるで点数は入らない。
で、負ける。

あるとき、何かをきっかけに、プレーのスタイルを変えてみた。
ウチのチームは、どういうわけだか
他校から「怖い」(・・・)と思われていたので、
だったら本当にプレーで怖がらせるぞと思って、
相手のディフェンス網に突進して行って、
相手を「蹴散らし」て(←比喩です・・・)得点を重ねた。
「美しいパス回し」より余程点数が入るもんだと思った。
直後、憤慨したコーチに交代させられたけど。

昔、ビリヤードもやっていた。
ウチの田中先生がやはり趣味としているけれど、
僕は僕で「ハスラー2」の世代なので、
例にたがわずハマって、本来「ハスラー」世代としては若すぎるのだけれど、
中高生の頃は、よく玉突き場に通っていた。
例えば一番人気のある「9ボール」というゲームがあって、
ここではとにかく9番のボールを落とせば勝ちなのであるが、
世界大会などをみると、日本人選手は技術は素晴らしいのだけれど、
やっぱり、勝てない。
ある解説者が言っていたが、
日本人はとにかく、1番から順番にキレイに落としていこうとする。
でも途中でミスして、相手選手と交代になる。
外国人選手(ビリヤードでは、フィリピンの選手が強いのだが)は、
多少難しくても、いきなり9番を狙いにいく。
で、日本人は、負ける。
当時の僕も、そりゃアクロバットみたいな
スーパーショットを繰り出す外国人を「すげぇ」と思い、
地味に、地道に、丁寧に狙う日本人を頼りなく思って、
程なく9ボールはあまりやらなくなった。

どうも、このあたりに
日本人の「愛すべき、勝てない症候群」
の原因があるようだ。

つまり、
勝ちにこだわるより、「正々堂々」を重んじる。
おまけに、相手のことを相当気づかう。

日本人は、
相手を こてんぱんにする ということが
苦手なようだ。

では、谷選手をはじめとする個人競技はどうなのかと言うと、
アレは最初から「1対1」という「正々堂々さ」があるから、
本来の力を十二分に発揮するのだ。
(かなりこじつけだけれど

ではでは、強かった頃のバレーボール、
「東洋の魔女」なんかはどうなんだと言われると、少々困るが、
例えば戦後の「立ち上がれ、ニッポン!」的なパワーが、
今の僕らの想像をはるかに超えて、あったのでは、というのはどうだろう。

ともかく、
日本団体競技は、ひたすらやさしく見える。
今回の女子サッカーを見てみよ。
ドイツなんて、アルゼンチン相手に 11点 も得点した。
ヒドイ・・・。
まさに、こてんぱんだ。

そのアルゼンチン相手に、日本は終了間際、たった1点とっただけだ。
本当に、相手をかわいそうに思っているのか、
できるだけ傷つけないように最小限の勝ち方をしているのか、と思う。

ただ僕は、僕自身が相手をこてんぱんにできない性分だと思うので、
そんな日本チームに悪い印象は持っていない。
もっとも、相手をこてんぱんにできないのは、
こてんぱんにした結果、自分が傷つくことを怖れているという話もあるが。

実は、相手に勝たない、勝ってはいけないという潜在意識は、
子どもたちの中にもあるようだ。
今年の合宿、まさにその話を何度となく生徒たちにした。
他のヤツに勝ってはいけないと思っているかのように、体が動いてしまう。
あいさつの声が他の子より目だってはいけない。
テストで100点満点をとってはいけない。
かと言って、ビリもイヤだ。
だから、「普通」がいいかな・・・。
こうして、その子は「平均点」を取ることを望み、
それに慣れてしまう。

大げさかも知れないが、昨日の試合を見ていて、そんなことを思った。
だが、ことスポーツの試合であるとか、受験であるとか、
そういうのは勝ってナンボのものでもある。
スポーツは参加することに意義があると言うし、
僕もそう思うけど、
じゃあ、参加すれば負けてもよいかというと、それも違うと思う。
負けても「ダメ」ではないけれど、勝つことを「目標」にやらねば意味がない。

ヒントは、3つ前の段落にあるかな?
相手に勝てないのは、相手のことを気づかっているようで、
勝つことによって、自分が傷つくのを怖れていないか、ということだ。
先頭に立つというのは、意外と怖いことでもある。

関係ないかも知れないが、
1274年、元の襲来にあった日本人は、
一人ひとり名乗りを挙げて「正々堂々」と戦おうとしたら、
相手は集団でつっこんできて、蹴散らされたという。

僕は、中国・上海に行ったとき、
車道と歩道の間に中途半端な幅の道路があって、なんだろうと思ったのだが、
翌朝そこを大量の自転車が埋め尽くしていたのを見たとき、
恐怖すら覚えた。

団体戦に勝つというのは、そこに立ち向かうことかも知れない。
(・・・どう考えても、上海のチャリは、違うか・・・。)

Kama






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Last updated  2007.09.19 03:11:59
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