冷蔵庫の魔物


私は、自称科学者だ。
いや、科学者にならざるを得ない状況におかれている。

セミが鳴き、スイカがうまいこの季節。
いつも、ふと気がつくと
生年月日不明のブツが冷蔵庫の中で成長している。

以前なにかの目的の為にきざんだ
玉ネギ入りのタッパ(生後2ヶ月少々)は
ふたを開ける勇気がどうしてもわかず
泣く泣く容器ごと、
次の朝、 夢の島 へ旅立っていった。

向こうでも、元気で暮らせよ。

およそ生後1ヶ月の煮豆は
色とりどりの微生物とコラボレートして
なにやら芸術的なものを感じるほどだ。
芸術の爆発 は 容器の爆発 を予感させる。

この子は、あまりの完成度のため
旅立たせるのをためらい
今現在も、私の部屋でさらなる進化をとげている。


ある意味これは新しい才能か!?

これからはマッドサイエンティストとして
新生物、新食品を自家発明していこうではないか。

いつか、醗酵の金字塔「納豆」のような
大発明が我が家から生まれるやもしれぬ。

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