詩と映画と日記

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キング・コング



監督
ピーター・ジャクソン

字幕
戸田奈津子

キャスト
ナオミ・ワッツ (アン)
エイドリアン・ブロディ (作家)
ジャック・ブラック (プロデューサー)
トーマス・クレッチマン (船長)
コリン・ハンクス (プレストン)
アンディ・サーキス
ジェイミー・ベル



キング

ピーター・ジャクソン監督はこの映画を
「ロード・オブ・ザ・リング」より、なお一層
壮大に幻想的に進化させています

きっと小学生からお年寄りまで楽しめることでしょう

1933年アメリカが恐慌時代で大変だった頃のお話です
今までに2度映画になっていますし
ストーリーには変わりはなく「美女と野獣の」典型ですが
今回のコングは文句なしに最高の出来ばえです

「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役の
アンディ・サーキスがコングのCGIのための演技を
提供したそうですから

大きな姿で軽々と飛び、登り、走る、荒々しい野獣らしさと共に
顔には大きな傷跡が残り少し歳を取ったような
コングの目の表情が特筆物です

言葉に代えて目と口の動きで
怒り、哀しみ、親しみ、笑い、憧れを全て表現していて驚きました

美女アンは少ないセリフで演じるので難しいでしょうに
ナオミ・ワッツは魅力的でした

アンが暮れていく夕焼けをみながら、コングに語りかけます
「ビューティフル !」
コングはその言葉を分かったようでしたが
コングが「ビューティフル !」と思ったのは
アンのことだったのではないでしようか
そのように感じられる美女でした

作家もプロデューサーも船長もみんな個性的で
よい役者が揃って楽しめます

イメージ 2.jpg


アドベンチャー、ロマンス、ファンタジー
盛り沢山で驚かされ息を呑む場面が続出します
退屈する暇はありませんでした

最後の場面で『美女が野獣を殺した』という
セリフがありますが、違いますね

人間の身勝手が偉大な生き物を滅ぼしたのです

軟弱そうに見えていた男が愛に拠って勇敢で雄々しい男になり
強大であったものが愛を知り弱点をさらして滅びます

これは愛のお話です



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