秋の月

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Jun 5, 2009
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カテゴリ: 雑記
駅から離れ、少し人気が少なくなったところで、
セイがポケットに手を入れた。



「これ、なんか動き方に色々種類があるみたいでね・・・・」

「・・・・・・・・っ」



彼がそういったと同時に、足の間でそれが小さく動き始めた。



「なんか、10種類ぐらい震えかたがあるみたいなんだよね」

「・・・・って、それまさか。
  バイブとめるにはボタン連打しないとダメってやつ・・・・?」


「ああ、そうだねぇ。タブン」




つまり、このリモコンローター君、セイがリモコンのスイッチを押すたびに






といったように、動きを変えていくのである。
ストップのみ、とか、そんな便利なボタンはついていない。




「とめるとき、ボタン押しすぎてバイブ再開とか
  そんなふうになりそうな気がするんだけど(ノД`)」


「ダイジョウブ。そもそも止めるコトは考えてないから!」

「いじめだ。・゚・(ノД`)」

「イジメられるの、ダイスキでしょ?」



そういいながら、セイはリモコンの発信機を操作しているのか。
ローターのバイブレーションが、少しずつその動きを変える。
強くなったり、弱くなったり、時々とまったり・・・・

私はセイの腕を握り締め、小さくため息をついた。



「スキなのは、コレみたいだね。」







「親子丼屋さんのランチ、始まるまでまだちょっと時間があるみたいだね。
  もう少し歩こっか」


「あ、歩くの~~?」

「じゃあ、座る??」

「座るのは・・・・
  なんか、やばいような気がする。体勢的に・・・・」


「へ?? そうなん???(・_・`;)」

「だって、中に入れてるやつの角度おかしいじゃん。
  足曲げたら、身体の中で刺さりそうになるような気がする(ノД`)」


「あら・・・・。
  どっかではずしてくる?」


「いや、なんかそれも・・・・
  いいや、がんばるから・・・・(;´Д`)」




せっかく買ってくれたのに、楽しまずにお役ごめんにするのは申し訳ない、
そう思って、私は少々やせ我慢したのだった。

それに、こうやって人のいるところで、人の見えないようにセイに弄ばれるのは
嫌いな感覚ではない。




・・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・・・・








イタイ・・・・(´Д`lll)







複雑な感覚に支配されながら、某駅の裏通りを歩き続ける私たち。



そして、ようやく私たちは目的の親子丼屋にたどり着いた。







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Last updated  Jun 8, 2009 01:48:00 PM
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