バル対策本部 元帥の間
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
油断していた。この家には一匹も居ないと思った。忘れていた。今の季節の危険性を。そして今年も、何事も無く夏を過ごせると信じていた。【G3】奴らからの初めての襲撃は、真夏で引越しする前の家で起きた。対処が分からず、効いてるのか分からない殺虫剤を使用した。殺虫剤にはスパイダーマンの糸みたいなのもあったが、まず当たらなかった。それでも、私に凄まじいトラウマを植え付けた奴らと戦った。あの夏から、戦いは始まっていたはずだった。しかし、引っ越してからというもの、奴らは姿を現さなくなった。そして、G1は終わった。G2では、学校が舞台となった。だが結末はなんとも呆気なく、奴は箒で潰されて、事無きを得た。襲撃してきた季節が冬だった事もあり、思わぬ不意打ちを食らった。トラウマが呼び起こされた為、精神的ダメージは計り知れなかった。そしてG3の舞台は、再び我が家へと戻る・・・平和ボケしていたわけじゃない・・・でも、奴はもう家には出ないと・・・安心していた自分が居た。まだ6月だ。警戒していたとしても、この月に出たことは一度も無い。だが、奴らはそんな自分の油断につけ込んで、容赦なく現れたのだ。深夜1時頃、もう寝ようと思い、電気を消そうと、ふと天井を見上げれば触覚を忙しなく動かしている奴を発見した。自分の思考は一瞬で停止し、完全にフリーズした。そして何よりマズイ事に・・・武器が無いのだ。対Gスプレーも無ければ、スモークグレネードも無い。ホウ酸地雷も仕掛けていなかった。粘着トラップは使ったことすらない。しかし、このまま奴を逃がせば・・・繁殖してしまう。一匹見つけた時点で相当危ない気もするのだが、逃がすわけにはいかない。だが・・・スリッパでダイレクトアタックする勇気が無い。トラウマがその行動に移らせてくれない。そして止む無く、撤退を余儀なくされた。翌朝、スモークグレネードとホウ酸地雷をばら撒き、抹殺する事に成功した。しかし、この一匹が奴らからの宣戦布告かも知れない。まだ6月・・・夏はまだ長いのだ。この記事を書いている最中にも、奴らは着々と戦力を高めているだろう。負けるわけには行かない。目を背けても、奴らから向かってくるなら自分と奴らの、戦争の始まりだ。G3 完ENDお久しぶりです。超元気にやってます。久しぶりなのにこんな記事なんだぜ・・・ウソみたいだ・・・ろ
2009.06.25