あま野球日記@大学野球

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2008.03.17
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先日の朝日新聞に、こんな記事が出ていた。
「『主婦の友』91年で幕」。


毎年新年号では「家計簿」を付録につけ、キンキラ
キンの豪華版を競っていた4大婦人誌。『婦人生活』
『婦人倶楽部』『主婦と生活』はとっくになくなっ
てしまい、最後の1誌『主婦の友』がついに休刊に
追い込まれたという。


創刊は古く、1917年(大正6年)。
主婦の友社の幹部の方が、休刊にあたりコメントし

「もう30歳前後の女性に、『主婦』という言葉は
届かない」


えっ、『主婦の友』は30歳前後の若い女性に向け
て作っていたのか? と驚いたが、京都大教授(家
族史)・小山静子氏の考察は興味深かった。


「主婦の時代が終わったと感じる。創刊当時、農作
業や自営業で働きながら家事をする女性にとって、
家事や育児に専念する主婦は『幸せのシンボル』だ
った。でも現在では、結婚して主婦になることが女
性の幸せではなくなった。女性の生き方を主婦とい
う言葉でくくることはできなくなったのです」



朝日新聞では、創刊号から開戦時までの記事を紹介
していた。


創刊号(大正9年)では、このような特集があった
らしい。
「何といって良人(おっと)を呼ぶか」

「共稼ぎで月収33円の新家庭」


そして太平洋戦争の直前。
「代用食品の使い方実験集」(昭和14年)
「防空壕の作り方」「戦線ルポ」(同15年)
「古なべを利用した非常頭巾の作り方」(同16年)


ボクは学生時代、雑誌が大好きだった。男性誌はもち
ろん、女性誌といえば『Can Cam』や『婦人公
論』を読んでいた時期がある。その頃、卒論研究と称
して戦時中以降の特集を調べたことがあって、懐かし
くなり『婦人公論』に関する当時の資料を引っ張り出
してみた。


例えば昭和18年。
「皇国婦人の服装倫理」
 決戦下の防寒着は下着から / 寒さに堪へる足もと
「明るく戦ふ女性」


そして戦後の昭和22~24年、団塊世代の方が生まれ
た頃。
「新しい進路」「新しい指標」「性の解放」「解放され
た女性たち」など、タイトルに「新」「解放」「性」と
いった言葉が散見されるようになる。


また、現代の女性誌の原型ともいえるタイトルが増え始
める。
「働く女性の立場」「恋愛と結婚について」「男の貞操」
「處女は純潔ではない」「離婚はなぜ増える」「育ちゆ
く子供たち」「新しい女らしさ」「貞操はいらない」
「男ごころ・女ごころ」「男女間の友情について」など 


この頃の主な執筆陣は、
野上彌生子、宮本顕治、柳田國男、石坂洋次郎、林芙美子、
坂口安吾、金田一京助、清水幾太郎など。また連載小説は、
丹羽文雄「落鮎」や谷崎潤一郎「細雪」。(敬称略)


特集ごとのタイトルしかメモしていなかったのが残念だが、
「男の貞操」「處女は純潔ではない」「離婚はなぜ増える」
などの特集、当時の雑誌が手に入るのなら、ぜひ読んでみ
たい気がする。



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Last updated  2008.03.18 00:17:54
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Re:『主婦の友』休刊で思ひ出したこと  
みぢえ さん
後発のオレンジページやらに比べて
内容をシフトチェンジしにくかったのでしょうか。老舗の足枷かな…寂しいです。
細雪が連載作って豪華ですねー
私も雑誌好きです。CanCamには負けますが
monoマガジンを「欲しいなぁーでも買えないなぁー」と思いながら見続けています (2008.03.18 07:48:37)

Re:『主婦の友』休刊で思ひ出したこと  
ささやん さん
シフトチェンジしにくかった。なるほど、そうかもしれません。 (2008.03.19 07:37:03)

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