突然だけど、
ボクは高校時代、バレー部でセッターをやっていた。
何のとりえもないセッターだったけど、
(ぼんやりと)覚えたことがひとつだけある。
それは、試合を支配する「流れ」という(空気の)存在を知ったこと。
他のスポーツはともかく、バレーボールというスポーツは
常に「流れ」があっちに行ったりこっちに来たりしていて、
「流れ」が支配するスポーツだった。
しかも、その「流れ」の入れ替えが速い。
(たぶん)2~3分の間に目まぐるしく変わっている。
コートの中にいると、その流れの変化をビシバシと身体で感じるハメになる。
「流れ」がこっちにあるうちはいい。
でも相手にある時は、とにもかくにも我慢するしかない。
スパイクを拾い続け、ミスが出ないように慎重なプレーを
心がけることが肝要だった。
試合開始直後は、(大きな実力差がない限り)双方平等に
「流れ」が来るものだけど、耐える時にちゃんと耐えていると、
「流れ」は次第にこちらに滞在する時間が長くなり、
勝利をつかむことができるようになる。
たぶんスポーツ全般で同様のことが言えるのだと思う。
高校野球だって同じはずだ。ただ、その「流れ」 が
1イニングの表・裏ですぐさま変わる
こともあれば、
試合終盤になって突然変わる
こともあるから、
とても読みずらくて「流れ」と上手につきあうのがとても
難しいスポーツなのかもしれない。
■春日部共栄高 7-0 久喜北陽高■
共栄 020 010 121 =7
久喜 000 000 000 =0
その「流れ」の話で言うと、
この試合の「流れ」は、試合開始から終了まで
徹頭徹尾、首尾一貫して春日部共栄高にあった。
チーム全体で51打席、39打数、16安打、7四死球。
そして毎回安打で、常に塁上には走者がいた。
しかも先発全員安打まであと1人などのオマケまで付いている。
普通なら20点近くを得点し、5回コールドで終わっていたかもしれない。
なのに得点は7点で、残塁はなんと「17」。
まるで「流れ」が来ることを拒み続けたような試合運びだった。
次の準々決勝では、 昨夏準優勝の本庄一高
と対戦する。
春日部共栄、そろそろエンジンをかけ始める時期なのだ
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