あま野球日記@大学野球

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2009.03.22
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カテゴリ: 大学野球

立教大-中央大、オープン戦。(立教大グラウンドにて)


中央大 100 000 000 =1
立教大 000 000 03X =3
【中】山崎(8回1/3)-中村(2/3)
【立】仁平(9回)


8回裏。1点を追う立教大は一死後、途中出場の主将・ 中山怜大 (4年、日大三高)
がセンター前にライナーの安打を放ち出塁。相手投手のボークで二進後、8番・
岩渕大地 (3年、一関一高)のライトオーバーの二塁打で生還し、まずは同点。
続く9番・早瀬大喜(4年、静岡高)の右中間への三塁打で2点目を挙げて逆転し、
勝利を決めた。投げてはエース・ 仁平昌人 (3年、日大鶴ケ丘高)が中央大打線を
初回の1失点に抑え、完投で勝利投手となった。

立教大、今日の4番は、 田中宗一郎 (3年、佐賀西高)でも、 末藤一樹 (4年、東邦高)
でもなく、 藤田公士朗 (3年、金沢桜丘高)だった。田中は1番、末藤は5番で、相変わ
らず4番打者が固定できないように見受けられた。


ショートのポジションもコロコロ変わった。
スタメンは 岡崎啓介 (2年、PL学園高)だったものの、 渡辺倫也 (4年、日大三高)、
伊藤公俊 (3年、清水東高)、 松本幸一郎 (1年、横浜高)へ、ひとつエラーをする度に
交代を告げられた。 


今年創部100周年を迎えた立教大。投手は安定しているものの、野手がまだ固まら
ない「投高打低」の傾向が今年も続いている模様。 100周年に優勝の花を添える
には、まだまだ道は険しそうだ(ま、「投高打低」は立教大に限らず、東京六大学リーグ
すべての大学に当てはまりそうだけど)。


立教大野球部が創部100周年であることを、公式HPを見てボクは初めて知った。
これまでのリーグ優勝は12回だが、直近の優勝は1999年秋季シーズンであり、
ここ10年はリーグ優勝から遠ざかっている。


立教OBといえば、ボクが思いだすのは 長嶋茂雄 氏、「大沢親分」こと 大沢啓二 氏、
野口裕美 (元・西武、米子東高)、 長嶋一茂 (元・読売、立教高)、 矢作公一 (元・
日本ハム、立教高)などなど。ただ、忘れてはいけないプロ球界の重鎮が他にいる。


元・近鉄監督だった 西本幸雄 氏がその人。
ボクはこの、近鉄というチームを立て直してくれた西本さんが大好きなのだけど、
西本さんが立教大時代の思い出を語った記述が、書籍 『パ・リーグを生きた男 
悲運の闘将 西本幸雄』
(ぴあ刊)に少しだけあった。


主将として活躍した1942年秋季は3位に躍進し(それまでは万年Bクラス)、
明治神宮大会で優勝した(現在は東京六大学では優勝チームのみ出場可能だが)。
その余勢をかって、優勝を目指して臨んだ翌43年春季リーグ戦。だが太平洋戦争の
暗い影が立教大、そして東京六大学リーグを襲った。


以下、西本さんの言葉を引用。
「でも翌春の入場式の時に、東京が攻撃されたんだよ。神宮外苑にある絵画館
まで電車で行こうとしたら警戒警報が出た。まだ空襲警報ではなかったな。
軍艦みたいな大きな飛行機が、手を伸ばしたら届きそうなところを飛んでいた。
ズーンと腹の底に響くようなすごい轟音だったね。もう桜が咲き始めてたんだけど、
飛行機の黒い影のところにきれいに咲いてた。あれが印象的で忘れられんねえ。
あの日東京が攻撃されて、神宮球場に行こうとしたけど、リーグ戦が中止になった」
(以上、『パ・リーグを生きた男 西本幸雄』より)


同年(43年)9月、リーグ戦は再開されることなく、西本さん立教大を繰り上げで卒業。
2カ月後の11月には軍隊に入隊し、中国に渡った。


※ちなみに、いわゆる 「最後の早慶戦」 が行われたのは同じ43年10月16日のこと。
そして、東京六大学リーグが再開されるのは1946年の春。再開まで、およそ2年半の
経過を待たなければならなかった。



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Last updated  2009.03.22 19:04:37
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