ボクは早稲田が第3戦を勝利した伏線には、第2戦で先発した 福井優也
の(4年、済美高)の好投があったと思う。突然制球を乱してピンチを招く「癖」のある福井がその持病(いわゆる 「福井優也劇場」
)を封印、好投して「流れ」を掴んだからこそ、早稲田の第3戦勝利もあった。また法政の第2戦の先発・ 三上朋也
(3年、県岐阜商高)との差が両校の明暗を分けたとも言える。
■福井優也。本当に本当に素晴らしい投球だった。最速152kmの速球と大きく曲がる変化球を繰り出してバッサバッサと法政打線を斬って取った。まるで自分の投球に酔いしれるように、最後まで自分のリズムを全うして見事に投げ抜いた。
「いつ、福井優也劇場は幕を開けるのやら?」
と、ボクは固唾を飲んでスタンドから見ていたが、その気配をまるで感じなかった。あ、いや、一度だけあった。それは2回、二死走者なしの場面で7番・ 今村恒太
(3年、金沢桜丘高)にボールを3球続けた時。 「いよいよ幕が開くぞ!」
と思ったものだったが、その今村に四球を与えた後は事もなげに次打者をライトフライに打ち取り、結局幕が開くことはなかった。
今秋のドラフトでは同期の 斎藤佑樹
(4年、早稲田実)や 大石達也
(4年、福岡大大濠高)が注目の的だけど、福井への注目度急上昇は間違いない。
■さて第2戦で法政の先発だった三上朋也。福井とは対照的に、あまりに情けない投球だった。スタンドから見る限り、まるで「心ここにあらず」の体で、「なぜボクがマウンドに立っているの?」と首をかしげながら球を放っているようにさえ見えた。
闘志が全面に出るタイプの投手でないことは承知しているが、速球、変化球ともに良い球を持っているのだから、もっと自信をもったほうがいい。例えば会心の球で三振を奪ったら、(意識してでも)ハデにガッツポーズするくらいの演出が必要。さもなければ先発投手を降りなければダメだ。
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