あめぷり!ジュニアテニスUSA

あめぷり!ジュニアテニスUSA

May 16, 2004
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テーマ: テニス(3474)
カテゴリ: カテゴリ未分類
「3連休取った。どっか行かん?」@と郷里の同級生

 日本にいると、誘惑が多い。

 伊東でテキヤ稼業が終わってホッとしているところに
 携帯に、誘惑メールが入ってきた。

 と言っても、実際、やることは山のようにあって、
 理由なく遊んでるわけにも行かないので、誘惑にも
 「仕事」とか「先行投資」とかの名前をつけて、日
 本全国津々浦々を渡り歩く日々。

 何故か、私には、いつも自分の中に「行かなければ


 そこで、この手の誘惑には、誘惑でもって、切り返す。

 「森のイスキア、行ってみん?」(岩国弁でーす)
 「何、それ?」

 切り返す誘惑は、常に未知の世界でなければならない。(掟)

 「地球交響曲ガイアシンフォニーってドキュメンタリー
  映画があってね、その中で紹介された癒しの家なんじゃ
  けど、その家をつくった佐藤初女さんっておばあちゃん
  がおってんよ。」
 「ふーん。で、なんでそこに行こうと思うたん?」


  すでに経験から知っている。

 「10月にアメリカに来てんじゃけど、その受け入れのお手
  伝いをすることになって、一回、その場所を見ておこう
  と思って」
 「面白そうじゃん♪」



 「ってことで、青森はいいとして、その後、どこで一泊
  するかだなあ・・・」

 と思いを巡らせながら、メールチェックしていると、
 いつか使おうと思っている109円で泊まれる宿のキャン
 ペーンをしているトクーサイトからメールが来た。

 109円素泊まり宿は、時間限定で、すぐに一杯になって
 しまうようだが、そのサイトには、他にもお得な宿情報が
 たくさんある。

 「で、東北エリア・・・っと」クリック。

 「あ、あさちゃんの名前に似てるぅ♪」

 安比高原のペンション「アサンギ」。
 山男の料理2食つきで、ビジネスホテル並のスペシャル価格!

 「いいねーいいねー」

 かくして、森のイスキアのあるりんごの里、青森・弘前の岩木
 山から、岩手山に向かって安比高原を目指し、トコトコと電車
 で暮れ始めた東北路をひた走ること3時間。

 着いた駅には、ポニーテールの山男が待っていた。

 「山口からなんだって?」
  宿の予約の時は、実家の住所を使う。ロサンゼルスとは
  言わない方がいい。住所を聞かれてつづりを言うのが
  面倒だ。

 「はい、岩国からです。」
 「僕は呉なんですよ。」
 「あ、近いですねー」

 宿まで車で約5分。ペンションビレッジに「アサンギ」は
 あった。

 「アサンギって、娘の名前によく似てて」
 「やっぱりそれでこの宿にしたんじゃね(と横から友人)」
 「娘さん、何て名前なんですか?」
 「あさぎです。」
 「え?どういう字?」
 「あさぎ色の浅葱です。」
 「このアサンギも同じですよ。アイヌ語で青って意味がある
  んです。」

  そうなのかぁ。浅葱は元々アイヌ語だったんだ。
  新発見だ。

  車を降りながら、霧の漂う一帯を見渡す。
  明るい青のペンキで塗られたペンション。
  宿の看板に「1988」とある。

 「おー、おまけに誕生日まで一緒だわ!」

  玄関を入ると、置物の上にテニスボール。

  「あれ?どなたかテニスされるんですか?」
  「息子が。今年の春でジュニアは卒業しましたけどね」

  ・・・・この後、やっぱり地球は狭いのね!というか、
  テニスから逃げてはいけないという神様の思し召しを
  ひしひしと感じてしまうこととなった。

  ボリューム一杯の夕食のあと、リビングでお父さんと
  いろんな話をする。

  テレビでは新撰組が放映中。

  実は、「あさぎ」という名前は、その昔、漫画少女だった
  私が愛読していた和田慎二の漫画で、新撰組の沖田総司が
  主人公の「あさぎ色の伝説」から取った。

  「・・・ほとんど、あざといほどの演出」

  と心の中で毒づいてみた。
  偶然を作った運命の演出家は、かなりベタである。

  中学から親元を離れ、高校は関東へ移り、アメリカや
  海外にも遠征し、そのジュニアテニスライフを満喫した
  息子さん、小川大海くんの去年のインターハイのビデオ
  を見ながら、ひとりのジュニアの親としてのお父さんの
  話は、聞いていて、とても興味深く飽きなかった。

  どこに行ってもテニスが付きまとう。
  テニスコートが目につく。

  「まるでストーカーだね、テニスってのが。」

  と酔えない気分で、ペンション・アサンギオリジナル
  の日本酒を飲む。ビンをあさぎへのお土産にもらう。

  安比高原を離れて、盛岡から再び電車に乗った時、
  口数少なくなった私に旅の同行人が突っ込む。

  「まぁた、あの誰も使ってない19面のコートをどう使おう
   か考えよるんじゃないん?」

  思考パターン、読まれとるがなあ・・・・(笑)。

  5月16日、旅の日。(知らんかったわ!)
  この日、松尾芭蕉が旅に出たという。

  テニスの旅も、奥の細道の如し。

  長く細く奥へ奥へとずずずーーーいっっっと・・・
  つ、続くのかなぁ?(汗)
















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Last updated  May 18, 2004 09:44:27 PM
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