the Room of Angel

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殺人願望 - 中学校




クラス替え また新しい環境

知ってる子も 数人居たが

それでも やっぱり 何かが違った


男子との交流がスキだった彼女は 

すぐに周囲の男子と仲良くなった


その一方 クラスに嫌われ者の1人の女子がいた

彼女もその子のことが嫌いだった

何かと ケチをつけ

先生に言い付けるのがスキ

口が悪く なんとも言えない子だった


彼女は 特に と 言ってもいいくらい 仲が悪かった


ある日彼女は 殺人願望に駆られる

彼女は ナイフを購入し

毎日持ち歩くようになった

「いつか 殺してやる・・・」

と 毎日言っていたのを 覚えている


彼女は 想像力があった

いつも その子のことを殺すことを想像していたのだろう



しかし

彼女は 臆病だった

気に食わないことがあると

トイレにこもり

ナイフをドアに突き刺した


そして 「死ね」 と 刻んで その場を去った

そんなことばかりが続いた


それから数ヶ月が過ぎたある日のことだった

その子は 先生に言いつけた

彼女が ナイフを持ち歩いていることを


彼女は先生に呼び出され

私にナイフを預け 私に笑いながらこう言った

「大丈夫」


先生と2人

彼女は 正直に語ろうとはしなかったらしい 


あの頃の彼女の本心は

「あいつ(その子)を殺して その後 自殺する」



結局 その日をキッカケに

彼女は あのナイフをクローゼットに片付け

今もそのままらしい

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