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2003.08.23

本屋で平積みされていて、「小説、まだまだいけるじゃん！」というキャッチと担当編集者の熱い（？！）メッセージが書いてある帯をみて買ってしまった。

これは、、ミステリー？サスペンス？というより何だろう、、男ばかりのファミリー小説？ん～違うなぁ。ある意味異色な感じです。

ストーリーは、主人公「私」が母親がレイプされた時できた弟、「春」と共に、連続放火事件現場と現場近くの謎のグラフィティアートの言葉の羅列を謎ときながら真相を追求していく展開。

出生のことを考えてしまうと違和感があるくらい家族は仲よくて、兄弟と父親のトークでは、同世代というか、今の時代だなあと感じるような話し口調でこれが結構よい。よくまあこんな普段っぽいやりとりを上手くかけるなあと思いました。（男兄弟とその父親としては仲よすぎなきもするけど）

全体的イメージとしては、著者が無類の映画好きでコーエン兄弟などの影響を受けてるというだけあって（？）たんたんと静かな印象の内容だけれど、なんか格好いいぞ、そんな印象を受けます。装幀も製本も意識してるんじゃないかな。

ひとつひとつの裏付けを考えると浅いなとも感じるんだけど、おそらく著者がいいたかったことは言えてるのかなと思います。

これはエロもグロもありません！（笑）けど、今どきな小説が好きな人は、ちょっとチェックしててもいい作家かも、、、ね。

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