イージー★ライター

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2004.03.31
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カテゴリ: 本・作家
花見だ~といってても、やっぱりな~んとなくこの作品を思い出す。


坂口安吾のこの作品読んでからは、満開の桜を見ると綺麗だなだけじゃない感覚があるのです。

桜の下には魔物が住んでる、そんな話。

昔昔、山賊が都で美女をとらえて、アジトに連れて帰る。
その途中、満開の桜の森の下を通った時、みごとな桜の綺麗さの中でなんともいやな感覚に襲われる。それでも女を連れて帰り、やがてその女は、女房になる。
山賊は、女にぞっこんだったので、再び都に住まいをもうけ、望むことを叶えようとするのだが、贅沢な暮らしだけでなく、貴族やお姫様たちの生首を持ってくるように命じ、それらの生首で「お人形」遊びをする。さすがに山賊もこれはまずいと思って女をアジトへ連れ帰る決心をする。
そう、また桜が満開の時期。
またあのいやな予感のした桜の下をとおらなくちゃいけないと不安を覚えるけれど、歩き疲れた女を背負って再び桜の下を通る。周り一面の満開の桜の綺麗さのなかでやはりなんともいえない不安にかられた山賊は、背中をみると、醜い老婆の妖怪を背負っていた。


美しい桜と美しい女と。首を刈ってくる山賊と美女の生首遊び。短編だけど、ものすごくビジュアルが目に浮かぶ作品。

そう思うと、桜の下でどんちゃん騒ぎしてるのを見て違った感覚を覚えたり。綺麗すぎるものにつつまれるとちょっと怖くなったりしてくるかも。(とかね)

な~んていいつつ、かつて青山墓地で花見やったことあったりする。あ~、こわいわあ。





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最終更新日  2004.04.01 01:08:54
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ao_6 @ Re[1]:「ブラックスワン」(05/11) ぷちてん525さん どうも~、気づいたら…

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