2002年11月。。。



彼氏はほんとうに大事にしてくれた。自分の時間削ってまで凛のために動いてくれた。

だけど、、、
終わりの日は突然やってきた。
電話が鳴った。
彼氏のお母さんだった。

『あなたもねぇ、いろいろ大変だとは思うけどあの子を振り回さないでちょうだい。学校もまともに行けないのよ』

その通りだった。
学生の彼に頼りきっていた。
わかりました、、、そう言って電話を切った。

その後彼氏が来た。
『うちの親が俺ら別れさせようとしてる。』

お母さんからの電話の事は言わなかった。

『俺は絶対別れたくない。どっか行こう、二人で。遠くで一緒に暮らそう』

そう言った彼に私はうなずけなかった。
嬉しかった。
そんなに思ってくれてることが。

だけど
現実はドラマみたいにはいかないんだ。
お母さんの気持ちよく分かる。

6つも上なのに仕事もせず
その上鬱病だなんて聞いたら心配するし、別れさせるのも当たり前だ。

遠くになんて行けるわけない。
お金もない。
第一彼には将来がある。
大学でて会社作るぐらいでかいやつになってみせる
そう言っていた。

そんな彼を中退させるなんてできない。

別れを切り出したのは凛からだった。。。

『さよならしよう。親って大事なんだよ、、、。』

部屋を出て行くときの彼の顔は一生忘れない、、、きっと。。




© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: