■□■いぬ・かめ・花もある家□■□

【初めて怖かった体験・・・】



あたしに 初めてこわ~い事が起こったのは、高校2年の夏。25年も前だ。
そういえば、成田空港が開港したのも同じ年だ。    関係ないけど…

夏休みに入る前日。夏なので、2階のあたしの部屋では
南向きの窓は レースのカーテンだけ。

窓に頭を付けて置いたベッド、その脇に 回転する学童いすを置き、
いすには人形を座らせていた。着物を着てはいるが、幼い子供の好むような
プラスチックの顔とカラダで、目鼻は印刷だけという安物だった。(もらった物にこんな事ゆって)
人形自体も幼児の顔で、決して 気持ち悪さもある 重厚な古い日本人形ではない。


深夜目が覚めると うっすら明るい夜で、部屋の中が結構見えた。
なぜ 目を覚ましたかというと、部屋の中で声がしたからだ。
誰だかわからないけど、男の声。何を言ったか、寝ぼけていて記憶していない。
そうそう、寝ぼけていたせいか その声には恐怖を感じなかった。

目の前にある人形を見た。


人形は、カラダをねじって くるりと後ろを向いた。(・・・( ̄□ ̄;)ギョッ)
いすの背もたれに手をかけ、窓の外を見ながら 話しかけて来た。(ますます( ̄□ ̄;)ギョッ)

『ほらほら見て~、おもしろいよ~♡』

みみみみ見てってあんた!・・・あんた人形だべ!動いてるよぉ~しゃべってるよぉ~(ToT)

見て見てぇ~♪ と楽しそうに、あたしを誘う。
あたしは もちろん恐怖の絶頂! かわいぃんだけど、怖い!

でも、見ろというにのに 言う通りにしなかったら、
もっと恐ろしい事があるんじゃないかと思ってしまう。とにかく 言う事を聞かないと~

あたしも ベッドから上半身を起こし、窓の外を見てみた。
薄暗い庭が見え、当時飼っていた犬がそこにいた。(本当は別の場所につないでいるはず)
犬は、自分の尻尾を追いかけて くるくると回っていた。

『 ほンとダぁ~、ぉもシろぃネぇ~…(((=_=))) 』

あたしは、人形の気を悪くさせないようにと怯えつつ びくびくと話を合わせた。
そして 余計な事を思いついてしまった・・・・・・・

カラダをねじっている人形の そのいすの向きを変えてやろうと思い、
回転いすなので、窓に向けてやろうと手を伸ばし 人形の座るいすの座面にさわった。

その瞬間、誰かが いすを思いきり引いた!

いすがびゅーんと飛ぶように引かれたので、あたしは足がベッドに残り 手はいすをつかみ、
胴体が宙ぶらりんになってしまった。誰がいすを引いたのかは 見えない。

すると 宙に浮いた胴体が、大きな手でぎゅうと握り締められた。
例えて言うと、掌で もう片方の手首を握ってみて、
その握られた方の手首が あたしの胴体・・・ それを拡大した感じ。

つぶされるほどではなかったが、だんだん強く締めて来た。
どうしようも逃げようがなく、絶望感まで湧いて来る。新たな恐怖の絶頂だ。

ところが、次の瞬間 あたしはベッドの上にいた。大きな手はない。
カラダは横向きで、人形といすの方を向いている。
人形は、窓に背を向けて動かない。 …と 確認しきらないうちに、金縛りが来た。

目があいたまま 閉じられず、カラダは 本当にいっこも動かない。

『ぅわ~! 小さい時から興味津々だった霊体験や金縛りだよぉ~っ!
でも、こんなにも恐ろしい状況で来なくなってよぉ~~っ(/_;)』

横向きで下になった足が、固-い石になっている感じがあった。
どうしたらいいのかわからないが、一番チカラを込め易いのが指先だったので
指先に集中!集中集中集中集中!

やっと金縛りが去り、あたしは大泣きしながら部屋を飛び出し 両親の部屋へ。
母が寝床を変わってくれた。

この事件以降 しょっちゅう金縛りに合うわけだが、指先に集中して
解こうとする癖がついた。皆、同じなのかな

その後も 人形は部屋に置いていたし、この部屋を使った。



次は  こんなの や  こんなの こんなの ←最後のは夢の事

不思議な以心伝心体験は→ これ










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