＊下線部分はオーバによる加筆。

○横浜国立大学工学部1年「お」さんの4日目報告…その１

2008年9月6日（土）　第17回ヨコハマハギハッキョ

場所：横浜市立中村小学校（地下鉄阪東橋駅から徒歩10分 ） 

内容：

第17回ヨコハマハギハッキョに参 加した。

ハギハッキョとは韓国朝鮮語で｢夏季学校｣ という意味である。

この地域には多くの在日韓国朝鮮人が存在している。

国籍が違うという理由だけで差別されたり、 いじめを受けたりすることも多い。

そのため自分の民族名を伏せ、 別の名を名乗る人も少なくないのだ。

そんな中、「 一年に一度だけでも、自分の本当の民族名を名乗って、 自分と同じ仲間に出会い、すばらしい韓国・ 朝鮮の言葉や踊りを学ぶ学校を開こう！！ そして自分に誇りを持ち元気になってほしい！ 日本人の子供たちも一緒に学んで韓国・ 朝鮮のことを好きになって、あなたの韓国・ 朝鮮につながる友達のことを知ってほしい！」という願いの下、 たくさんのオモニやアボジ、 ボランティアの市民や学校の先生たちの協力で1992年に第1回 が開かれた。

▲よこはまチャンゴれんによる演奏

ここではグループワーク形式がとられており、 今回僕はフィールドワークに参加した。

午前中は実際にフィールドワークに出かけ、 関東大震災が起こった時代の歴史を学んだ。

関東地震が起こったのは1923年9月1日午前11時58分32 秒。

人々が困惑するなか、 朝鮮人 中国人 が悪さ （悪事） をするとのデマが広まり、 多くの朝鮮人 中国人 が虐殺された。

今日は火災発生のため人々がよじ登ったという中村の壁、 先に述べたように多くの 朝鮮人 中国人 が虐殺された場所といわれる中村橋、虐殺された韓国・ 朝鮮人のために造られた石碑のある宝生寺の順に見学した。

▲ 中村橋

○宝生寺　

１．李誠七(イ　ソンチル)氏の始めた朝鮮人追悼会　

 震災作文（ 関東大震災の直後に横浜の小学校でかかれた作文のことで、現在、 南吉田第二小学校、寿小学校、石川小学校、磯子小学校の4校の作 文集が見出されている。）の地域にあたる堀内町に宝生寺がある。

境内に「関東大震災韓国人慰霊碑」があり、毎年9月1日に追悼会 が開かれている。

 大震災の迫害を農家にかくまわれて生き残った李氏は治安の回復 を見て朝鮮人の遺体を収容した。

1年後の1924年9月1日、 宗教家の村尾履吉氏、 宝生寺の住職佐伯妙智氏の協力を得て朝鮮人追悼会をもった当時の 新聞には「内地人の同情をあつめて盛んなる朝鮮人追悼会」 とある。

虐殺の事実は表にださず、知事代理、市長代理、 寿警察署長の出席する体制的な「内戦融和」 そのものの追悼会だった。

それでも公然と朝鮮人追悼会を持つ、 それ以後も毎年続ける、というところにかれの真骨頂があった。

 やがて追悼会は李氏を中心にした朝鮮人による追悼会に変貌して いった。

朝鮮人の手による追悼会が今に至るまで開催されているところは全 国でここだけである。

＊その２につづく

関東大震災と戒厳令

大震災直後の戒厳令下6000名以上の朝鮮人や700名以上の中国人らが殺害された。>

関東大震災時の朝鮮人虐殺

横浜の関東大震災

関東大震災・虐殺の記憶

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