トイレを含みこのタイムは脚の動きが良くなった結果だ。寒さで動かなかった股関節周りがボディライトクリームの効果で解すことができた。エイドでバナナを貰って呼吸を整える。INPARA GEL も投入しエネルギーをしっかりと補給する。 この先のキムアネップではいつもペースダウンしてしまうので、しっかりと走りたい。65km8時間以内が理想だ。そうすれば5km40分よりも少しだけ貯金ができる。 エイドを離れてからの登り坂。時折歩きも混ぜながら息が上がらないように注意する。幌岩を左折し下った先がキムアネップだ。右手の見下ろす方向に魔女森の姿が見える。今年は雨を凌げる場所としてどう感じるか?元々陽射しを遮ってくれるので、暑い時には非常に助かる。そこでしっかりとリズムを作り直して70km以降を迎えられる。今回はキムアネップを抜けてくる風を遮断してくれれば良いと思っていた。 キムアネップに下りてくるとやはり風はサロマ湖からの横風に。湖を渡ってくる風がいつもよりも冷たい。体温を奪われる感覚になるので、ここで歩いてはダメだ。トイレポイントにもなっているが、ここでは必要なし。エイドを目指して走る。 エイドでもスペシャルドリンクの用意はないので(陸連登録者のみ)ドリンクを貰いポーチの中身で済ませる。スポーツようかんを取り出して半分は歩きながら、そして魔女森を前に走り出して残りの半分を食べる。 エイドではテント脇で膝に手を当てて休むランナーの姿も多くなってきた。ここから先は制限時間が少しずつ気になってくる。おそらく僕の姿を見つけてドキッとした方もいるだろう。こちらはとにかく自分のリズムで守りきるしかないので、先へ進んだ。 魔女森を少し入ると64km。ここまで平坦であれば休憩を挟みながらキロ8分のペース+αだ。65kmは8時間に対して少し貯金ができることを確認。これはトイレ休憩として利用することにしよう。
65km 7時間57分34秒 40分58秒
魔女森に入るとやはり風を遮断してくれる。しかし林が途切れる場所では物凄い勢いで風と雨が吹き込んでくる。風雨にさらされない状態で走れることはエネルギーも無駄に消費しないので良い部分だった。魔女森を抜けるとユースホステルの66km。その後の私設エイドへと繋がっていく。ここでは温かいお茶を用意してくださっていた。少しだけ口に含み、残りは指先を洗うように使う。ジンワリと血行が良くなるのがわかる。走りながら掌を動かしながら冷え対策をする。 佐呂間大橋を渡り斉藤商店へ。いつも通り挨拶を交わすと『今年は随分人が多いねえ』と。寒い方が完走率は上がるが、今年もその傾向か?でも雨が続き過ぎているので、低体温になってしまう方も多いと感じた。こちらでも凍らせたブルーベリーと温かいお茶をいただいた。 70kmに向けて佐呂間町から北見市常呂町に入る。その手前のエイドでは北海道限定リボンナボリンが毎年用意されている。このエイドでしっかりと補給しないと次は74km手前の鶴賀リゾートまで補給はない。ここでもバナナとINPARA GEL を投入する。この距離に来ての5kmは速くても40分掛かってしまう。さらにキムアネップで受けた冷たい風をまた横から受けることになるだろう。走り続けるにはエネルギーが必要だ。