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SAROMAN BLUE 鈴木健司
2018小江戸大江戸200K完走記~第2章~
ボランティアの方やランナーに迎えられて『時間通りですね!』と声を掛けていただいた。『ここで終わりなら良いですけどまだまだ途中ですから。』
すると大木さんと哲さんに遭遇。大木さんはいちごだが、哲さんは転倒してしまったらしくここでリタイアとなってしまった。『まだ30分はいますから行きましょう!』と伝えたが、その気力はなかったようだった。
こちらは昨年と同様に食事を済ませてから着替えをするので、まずはカップヌードルカレーで暖まりお腹を満たす。ストーブの前に陣取りスープまで飲み干した。
そして脚の状態を確認。すぐさまマッサージの北原先生の元へ行き『何人待ちですか?』『1人だけだよ。10分後に来て!』と言うことで着替えを先に。
ファイントラックに姿勢維持ノースリーブを重ねていちごでOK。気温が下がりそうもないので、アウターとアームウォーマーで調整していくことに。
脚の状態を確認すると、内転筋がプルプル。そして右ふくらはぎ上の膝のすぐ下に痛みが走る。更には右膝内側の上の太もも部分にも強い痛みがあった。北原先生に伝えて太もも裏から解してもらう。悶絶!絶叫!でも解れる感覚があるからありがたい。右肩の前側も張っているようで圧されるととても痛い。バックパックを背負うのも久し振りなので負担が掛かっていたようだ。10分間のマッサージの後は腰と膝内側の上部分にテーピングを施していただき完了!スッキリしました!ありがとうございます!
川島さんとVanさんも到着するが、ここで終えると言う。そして川の道でご一緒したゆうこさんも出発準備は出来ているがとても眠そうだ。僕は22時50分の出発を決めて準備に取り掛かる。昨年よりも到着は早かったが、出発は5分遅れだ。昨年よりも脚の痛みは感じるが、走れない痛みではない。
しばらく休んでいたのでレインウエアの上下を着てスタート。暑ければすぐに脱げばいいのだ。『行ってきます!』と皆さんに挨拶して川越をスタート!再び竜ちゃんも見送ってくれた。少し走ると濱崎さんが前を走っていた。分岐の所でコースミスしそうだったので、声を掛けた。先行したがやはり上下のレインは暑かったのでジャケットを脱いでバックにしまう。新宿の歩道橋まで出てからは1人旅となった。
この先のポイントは約100km地点となる付近にある私設エイド。例年いただく生姜スープが美味しいところだ。そしてその先のセブンイレブンでトイレ休憩の流れ。約10kmなので0時30分位に到着できれば。そしてその先の国道463号線との英ICには午前1時が目安となる。
大江戸のランナーは当然いない。小江戸大江戸のランナーもまばらなのでこの先英ICまで出会うランナーはいなかった。
マッサージの効果もかなりあり、足取りは快調そのもの。この川越街道の途中で夕飯?夜食を食べる予定なので、なか卯にするか、ラーメンがいいか?唐揚げ定食?など美味しそうなお店を眺めながら走っていく。今年はコンビニを利用していない。お腹の調子もあるのだが、100円ショップでの買い込んだ魚肉ソーセージと一口ドーナツ、そして豆あられがその効果を発揮していた。
ふじみ野市亀久保小学校入口を0時に通過する。近くにはイオン大井がある場所だ。さすがにフードコートもやっていない。あと30分程度と思いながらも単独走になると歩きも増える。またハンドライトの電池が低下してきているので、少し足元も暗くなってきた。交換用の電池はあるので、様子を見て交換を考えた。
そして私設エイドがある場所が見えてきたので期待に胸を膨らませていたが、なんと!今年はなし!( ̄▽ ̄;)全体的に早かったから撤収したのか、初めからなかったのかは不明だが期待していただけに痛い。気を取り直して反対側にあるセブンイレブンに向かって用を済ませた。
補給に関しては3本目の魚肉ソーセージを食べながら進むことに。英ICを越えて朝霞付近で食事するとなると2時頃になるはず。空腹ではもたないので食べながら進んだ。
ランナーに抜かれることも追い付くこともない。でも確実に前に進んでいるし、時間的には1時の英ICも視野に入っているので特に問題はなかった。そして実際に英ICに到着したのは午前1時04分だった。昨年との誤差は4分となり、この先のポイントとしては熊野町に午前4時という流れだ。順調に進んでいる。
英ICの分岐に入るとそこには私設エイドが!予想もしていなかったので温かいスープをいただきホッと一息。休んでいると後ろからランナーが。話を聞くと22時30分位に川越を出発していた方らしい。どこかコンビニに立ち寄っている時に抜いたのかな?入れ替わりで出発した。
川越街道を右側に渡り、進んでいくと武蔵野線の新座駅に向かっての登り坂となる。以前はその手前にあるなか卯を朝霞のなか卯に間違えてしまったことがあった。今年はこの先に楽天ブログ仲間のしゃおらいさんがいるかもしれないので、立ち寄らずに進む。昨年はしゃおらいさんがいる手前の松屋でご飯を食べてしまい、寒い中を待たせてしまった。今年はお会いしてからの食事にしよう。
新座駅を越えて、昨年の松屋を抜けてからは再び平坦に。しゃおらいさんがいると思われるドンキホーテの前を通ったが今年はいらっしゃらなかったようだ。新座から朝霞に入りなか卯を発見!さてどうしよう?朝もうどんだったし、親子丼かな?はたまた松屋を探して焼肉定食?いや、さっぱりとした物が食べたいと思いネギトロ丼なんかがあるかな?と入店。
そこには【鰤丼】の文字が!これだ!ウルトラの最中に生物食べるの?と思われそうなのでFBへのアップは止めておく(^_^;)。漬け丼の形で脂の乗った鰤が美味しかった!店内にはランナーが1名いてうどんを食している様子。時間は午前2時を過ぎたところ。食事をしながらトリガーポイントで太もも裏をマッサージ。更に股関節周辺もグリグリして痛みのある部分を解す。出発を2時20分に決めて準備を進めた。
スタート時にはまたレインジャケットを着用する。結局は15分くらいで脱ぐことになるのだが、走り出しはやはり寒い。朝霞自衛隊の駐屯地を抜けて行く時にはなか卯で先に出発したランナーに追い付いた。まだまだリズムは崩れていないことを確認できた。その後和光市役所入口交差点で窪田さんの私設エイドへ。こちらではコーラを少しいただきスタート。寂しい川越街道でのエイドは助かります!
その後外環を越えて和光陸橋からいよいよ都内へ。成増の急な坂下り坂と登り坂をクリアして見慣れた川越街道をひたすら熊野町を目指して一本道。大宮バイパス・環八・環七とチェックするポイントはあるのだが、自転車と違ってやはり遠い。熊野町までの時間を計算すると、予定の午前4時は過ぎてしまうことを確認。4時20分くらいだな。あれ?どこで遅くなった?成願寺の関門は確か午前6時頃のはず。熊野町からは1時間見れば到着すると思うのだが。新宿からトミーが応援ランをしてくれた時には5時半くらいに合流した?(実際6時半。ここが間違っていた)はず。その先こあしすは9時前、おしなりは11時だ。新宿には5時20分くらいに到着しておかないと貯金がないと考えた。熊野町到着を少しでも午前4時に近付けよう。とここからペー
スアップ!
歩く時間を減らして100kmの後半の電柱走りの要領でペースを上げた。呼吸は上がってしまわないように歩きを挟む。アップダウンの繰り返しになるので、平坦と下りはリズム良く。登りも全部歩かずに走りも入れていく。
大きく遅れがある訳ではないが、貯金として貯まる分には問題ない。リズム良く川越街道を走ることも課題になる。それにしても長い。環八から環七までの区間と、そこから熊野町までが登りも混ざり非常に厳しかったが、確実に進んでいった。
やはり熊野町は4時20分を過ぎたところで到着。ここからは山手通りに入り新宿の成願寺を目指す。椎名町・中井・東中野・中野坂上とアップダウンの繰り返しが続くので、歩き続けてしまうと距離以上に時間が掛かってしまう。一口ドーナツを取り出して歩く際には食べて補給を進める。
東中野へのダラダラの登りや中野坂上までが踏ん張りどころ。信号待ちで止まる時には車止めを使っての筋膜リリースで時間を過ごす。乗るだけでなく棒に対して太ももをスリスリしたりもするので、端から見たら怪しい(^_^;)。でも次に走るための策なのでしっかりと行っていく。
中野坂上の手前で馬場さんに追い付くと一緒に成願寺まで。
成願寺エイド到着。128.0km 21時間13分28秒
地下に降りて室内でチェックを受けるとそこには大木さんが。『ぎっくり腰をやってしまってここで止めることにしたよ』とのこと。無理してもサロマ湖もありますからね。ここで成願寺エイドの関門が6時30分だということを確認。次のこあしすまでは約16km。3時間みたとしても9時までには到着できそうだ。
ここではいつも食べられなかったカレーをゆで卵を乗せていただく。しかし2杯目を食べる食欲がなかった。5時30分までの休憩を目処に挨拶をして出発すると、ボランティアをしていた盛岡の阿部さんが声を掛けてくれた!『お久し振りです!今度またアートスポーツに戻りますので!』『頑張ってください!』と成願寺を後にする。
目指すは都庁前。そこにはチェックポイントがある。そしてサロマ湖でご一緒するじょーじさんとルーシーさんが応援で居るとFBで観ていたのでお会いするのを楽しみにしていた。5時45分に都庁に到着。写真を撮ってから温かいコーヒーをいただいた。あまり長居はせずにお礼を言って出発した。
1週間前に走った東京マラソンのJブロックの横を抜けて、再び山手通りに戻るところでミニストップにてトイレ休憩。
コースは頭に入っている。次の曲がり角は富ヶ谷になる。山手通りから代々木八幡までの下りはスムーズに走ることができた。そして富ヶ谷を左折して代々木公園へ。例年はこの辺りになると応援ランの方が来てくださっていたのだが、今年は大江戸を走っていたりするのもあり、この付近ではどなたの登場もなかった。
代々木公園の登りを抜けて原宿駅前へ。いつもは7時頃の通過だが、今年はちょっとだけ速い。いつもよりももっと人の少ない表参道を青山通りに向かって走っていく。そしてキャットストリートを過ぎた辺りでカラダに異変が( ̄▽ ̄;)腹痛だ。
横っ腹が痛い感じもあるが、胃が痛い感じでもある。トイレという訳ではなく、チクチクと痛いのでここはペースを落として歩くことに。調度登りだしいいでしょう。青山通りを反対側に渡ってから少し走り出して次の交差点の外苑西通りを目指す。右折すると青山墓地を上に見ながら進み、西麻布の交差点へぶつかる。首都高速を潜り左折すれば六本木ヒルズだ。
チェックポイントのハイアットに向かって歩いていると後ろから中臺さんが登場!昨年と同様に車で来たらしく夜中の大江戸ランナーからいたらしい。いちごの差し入れをいただく。『顔色悪いけど大丈夫ですか?』『表参道からお腹痛くて。』ガードレールに腰掛けていちごを食べた。元気に迎えられたかったが申し訳ありません。写真を撮って中臺さんに見送られて下り坂を走っていく。
この下りもスムーズに走れない程お腹が痛い。お守りに川越で川島さんからいただいたガスター10を投入。ここでも空腹ではなかったので効果を期待した。
赤羽橋に向かいながら陽射しの暖かさを感じるようになって少しずつリズムが出てくる。やはり寒さから来ているのかな?東京タワーを目指して赤羽橋の交差点を渡る。東京タワーの展望台は一部工事しているように見えた。
麓まで走りノッポンの写真を撮る。7時39分。ここからこあしすまでは約6km。1時間あれば十分に到着できそうだ。移動を始めるとすぐに私設エイドを開いている方々が。『いちごオレもありますよ?』『ごめんなさい、写真だけ(笑)』飲み物を少しいただきスタートする。
ここからは歩道橋を渡り対角に渡ってからは1本道だ。いつも信号のタイミングが悪い。休めるのはいいのだけれど、走りたい時には足止めをされてしまうところだ。しかし今年は自分のリズムに合ったようで日比谷公園までスムーズに走ることができた。そして祝田橋の交差点も止まらずに渡れた。
すると大江戸を走っているはずの小川さんが座っていた!『こあしす関門がギリギリですぐに出てきちゃいました!もうここで止めておきます。』インフルエンザの影響で体力が戻っていない中でのナイトランお疲れさまでした。『ゆっくり休んでください!』とこあしすを目指す。
皇居は相変わらずの数のランナーが走っている。暖かい日曜日ということもあるのだろう。こちらはひょこひょこマイペース気象庁前までやって来るとこの信号もスムーズに行けた。ちょっとは止まりたいとワガママな感じに。次の信号を渡って左折すれば到着だが、この信号はアウト。早速車止めで筋膜リリース!この時間は有効に使おう。
そしてこあしすに向かうとなにやら見たことのあるウエアを着た女性が!蛯原さんだ!『あ~!けんさん!』他のランナーの応援に駆け付けていたようで、こんなところで会えるとは!少し会話を交わしてからエイドへ。
こあしすエイド到着。144.1km 24時間21分25秒。
新宿から約3時間はまずまずだ。決して遅くはない。おもてなしナースさんなどコスプレの皆さんがお出迎え。やはり空いている。豚汁にご飯を投入していただき1杯。やはり食べなくては走れない。お腹の調子は痛みもなくなり気にならない程度に収まってきた。室内は暖かく少しのんびりとした時間を過ごす。ドライフルーツをいただき、トイレを済ませてから出発。『ごちそうさまでした!』出発時には蛯原さんに『またアートスポーツに戻るんで!』と報告してからスタートする。『行ってきます!』
皇居に戻り祝田橋までの周回。竹橋以降の坂道は少し走ったが、その後は歩きを混ぜる。千鳥ヶ淵までなんとか走る。後方から中村優ちゃんにのショートカットの女性が抜かしていった。本人ではないだろうと思いながらも似てるなぁと思いつつ背中を見送った。
半蔵門からの下りに入っても足取りは重い。なかなかリズムが出てこないが、時折走りを混ぜては歩いていった。時間的な不安はないが、このままの調子は良くない傾向。おしなりエイド11時到着はなんとか死守したい。
祝田橋を渡り日比谷通りへ。その後永代通りを右折して日本橋へ向かう。東京駅を右に見るところで正面からrericTシャツを着た羽田野さんが手を振ってこちらへ走って来る!『おはようございます!ありがとうございます!』早速『今日はどちらまで?』との質問に。『御徒町くらいかな?』とのこと。よろしくお願いします!
羽田野さんと小江戸大江戸は初。昨年はこあしすエイドに応援に駆け付けてくれていた。並走になると今まで歩きメインだったのが、走り中心に変わる。羽田野さんには後ろに付いてもらう形となったが、やはり1人とは違うのが応援ランの効果と改めて実感した。決して来てくれたから走り続けなきゃという気持ちが強い訳ではない。24時間経過しているので疲労もあるが、明からに1人でないことだけで楽に走れているのが事実だ。
日本橋到着は9時41分。おしなりエイドまでは6km程度となるので1時間あれば到着できそうだ。ここからは信号での休憩以外に歩きが混ざることが少なくなる。信号が点滅したら無理をせず、車止めでの筋膜リリースに充てる。こうすることでリズムが掴めてきた。コレド室町を過ぎてから右折して浅草橋方面へ。
昭和通りに近付いたところで寺島さんが応援に来てくれた!そして和菓子の差し入れをいただく。『おはようございます!!』『今日は応援ランはなしで(^_^;)』とのこと。『いつもありがとうございます!』寺島さんに別れを告げてまた走り出す。
浅草橋から両国方面へ。さすがにこの時間になると陽射しが強く暖かく感じるようになってきた。昨日よりも朝から暑い日になる予報だったので覚悟はしていたが、たくさん着込むことをしていなかったので、ウエアリングに関しては問題なかった。
両国駅前から国技館を抜けて旧安田庭園の脇を抜けて行く。蔵前橋通りとなる通りを錦糸町方面へ。ここから太平二丁目の交差点まで1本道だ。なんとその距離1.4km!完走記を書く上で調べてみたが、たった1.4kmしかないのだ。いつも延々と長く感じるがこれを知っているだけでも気持ち的に余裕が生まれる。そしておしなりエイドまでは約1kmとなる。
いつもよりも若干早いことが影響しているのか、歩道を歩く人の姿が少なく走り易い。信号のタイミングも時折休めるのでストレスも感じなかった。太平二丁目を左折して正面にスカイツリーを見る。
10時35分。おしなりエイドの出発は11時までにできそうだ。歩き区間も多かったので例年と同じ流れになってきている。おしなりエイドには市川さんがボランティアをしているという情報があった。あとからFBを観ると夜中からチェックポイントのナンバー確認作業のお手伝いと運営側のスタッフとして手伝っていたらしい。ここは江戸一と千代田走友会の方々が切り盛りしているので知っている顔がとても多いのだ。
おしなりエイド到着。156.1km 26時間38分14秒。
市川さんがチェックポイントに座っているのを確認!『おはようございます!なんか変な感覚(笑)ご苦労様です!』室内に入りおにぎりと味噌汁をいただく。ペットボトルにスポーツドリンクを補充してもらいしばし休憩。すると名古屋在住の影山さんが応援で登場!柴又の時に声を掛けていただいて以来、東京に来る度に会いに来てくださいます。ありがとうございます!
11時におしなりエイドを出発してスカイツリー前で筋膜リリース!出足が重たかったのでリセットしてからスタートする。ボランティアをしていた市川さんも浅草寺までと言うことで3人のパーティーになった。スカイツリーの横を抜けて信号を渡ってから右折し、言問橋通りへ。言問と聞くと団子が食べたくなってしまうが、コース上に売っているわけではないので思うだけのこの場所。隅田川を渡り、浅草寺を裏側から攻める。境内に入り本道の写真を撮ろうと回り込もうとするとそこにはいちごジャージを着た女性の後ろ姿が?マッキーさん?いやあのピンクの帽子は!『有美さ~ん!』
浅草の新居にお住まいの有美さんだった!『おしなりエイドまで逆走したのに、もう行ったよ!って言われてダッシュで来て探しましたよ~!』とのこと。会えて良かった!この格好ならば見つかるけどね。羽田野さんと市川さんを紹介し、市川さんはここでお別れ。長い時間お疲れさまでした。ゆっくり休んでください。
本堂の写真を収めてから徒歩で伝通院通りを抜けて行く。お昼時なので行列の出来ている店もあるが、こちらは先を急ぐ。『有美さんはどこまで?』『王子まで行きます!昨日も王子にいたんだけど(笑)』羽田野さんは『駒込まで行きます!』とのこと。単調な王子までの道のりを1人ではなくなったことに安心感があった。
続いて蔵前橋通りを目指して南下。羽田野さんと有美さんは初対面なので後ろでお喋りしながら付いてきてくれる。相変わらず話題が尽きない有美さんとの走りは楽しい!お互い自分との繋がりを説明したり、トライアスロンや柴又の話をしたりとしているうちにあっという間に鳥越神社に到着した。
鳥越神社到着。11時39分。約160km地点となる。残りが40kmちょっと。時間にして8時間ちょっとあるので十分な時間だ。関門としては高島平の15時30分。15時くらいには到着しておきたいがどうだろうか?
蔵前橋通りから昭和通りを渡りJRを潜って、更には中央通りを抜けて国道17号線に向かう。この辺りから南風が強く感じるようになる。ビル風の影響で時折向かい風になるのが気になるところ。河川敷に出てからこれが向かい風として残るか、最終的なポイントとなりそうだ。
中央通りを渡ってからの登りは歩きに徹する。寺島さんからいただいた和菓子を食べながら進んだ。登り切ってから北上し東大前を目指す。背中から陽射しを受けて暖かい。暑いまでの感覚もなく非常に走り易い状況だ。東大赤門前に差し掛かると私設エイドを発見!ハイテンションの皆さんがお出迎え。どら焼きを頂いたり、はちみつレモンを汁を水で割って飲んでみる!酸っぱいけど美味しい!ありがとうございます!
かなり強い風が吹いているがまだ少し向かい風に。東大前を抜けて一路駒込を目指す。駒込というと、帰宅ランで通る際にいつも気になるのが【餃子の王将】『食べたくなるんですよね~!』と羽田野さんと有美さんに話ながらリズム良く?オリジナル曲を歌う!『餃子♪王将♪チャーハン♪王将♪天津飯♪王将♪食べたい~!(笑)』我ながらなかなか良いリズムだ!目的の王将は素通りするが(笑)食べたかったなぁ。
そして程なくして駒込駅に到着。ここで羽田野さんとはお別れ。これから山手線で銀座まで移動してお知り合いの個展に行かれるとのこと。rericTシャツで!並走ありがとうございました!お陰でしっかりと走れました!
続いて有美さんのゴール地点となる王子駅まで旧古河庭園の坂道に差し掛かる。有美さんは大江戸のみ2回参加しているが、完走は1回。もう1回は仕事があり川越~浅草までの途中離脱だったので、このポイントは2回目となるそうだ。なんだかもっと参加しているイメージがあったけど。歩いて坂を登り西ヶ原を抜けて飛鳥山公園を右に見ながら都電荒川線を渡る。王子駅までの下り坂を降りて有美さんはバスで浅草へ戻ると言うことで駅前の信号でお別れ。いちごジャージにスケルトンのブレーカーを着てバスに乗ると言う。ちょっと恥ずかしいかも(^_^;)ありがとうございました!頑張ります!
王子駅到着。13時17分。
北本通りを宮堀の交差点となる環七を目指して北上する。いつもこの辺りは走れないところではあったが、今回はリズム良く歩きと走りで進んでいく。暑さが気になりカルピスウォーターを購入。補給しながら歩いて進む。信号待ちでの筋膜リリースは欠かさない。
宮堀交差点を渡ってから左折して環七を進む。京浜東北線に架かる陸橋を歩きを混ぜながら走って登る。登り切れば下りになるのでここは頑張りどころだ。
赤羽までの下り坂は歩道は狭い。車通りも人通りもないので車道側をちょこちょこと走っていく。平坦になってから休憩し水分補給をしながら赤羽駅へ到着。
赤羽駅到着。14時04分。
2年前トミーが雨の中で合流してくれたポイント。その時にもこの時間帯だった。時間的な余裕はまだある。この先歩いてしまわなければ、河川敷とバイパスで歩く余裕も取れる計算だ。
赤羽台のトンネル脇の階段を登っていく。赤羽台の上は工事中のところもあり通れる歩道は限られている。反対側から来る中学生のいちごジャージに注がれる視線を感じながら端っこをゆっくりと進む。北赤羽に向けての急な下り坂は走れない。脚への負担を考えながらゆっくりと下りていった。
信号を渡って隅田川(新河岸川)に架かる橋を渡る。北赤羽駅から埼京線と並走する形で戸田橋を目指すが、この辺りで走りのリズムが少しずつ崩れてきた。歩きが増えてきてしまう。これは暑さのせいだと思われる。また疲労も溜まってきているので、少しリフレッシュが必要だ。
浮間公園での水浴びを目標に歩を進める。また近くにまた【餃子の王将】があるので『王将♪餃子♪王将♪チャーハン♪王将天津飯♪』と歌い出す!(笑)今回も食する時間はないので店の前をスルーして浮間公園へ到着した。
浮間公園到着。14時36分。トイレ休憩と水浴びを目的に顔を洗い、バンダナを濡らして頭に被る。これでしっかりと冷却できる。風を受けて更に清涼感は高まり一気にクールダウン!太ももも叩くように濡らしてからスタート。
埼京線を潜り抜けて国道17号線を渡り、浮間大橋の交差点を目指す。前後にランナーの姿はなく、工場地帯の狭い歩道を走る。高島屋駅行きの国際興業バスが追い抜いていった。先に曲がる信号を確認し、手元の時計は15時を過ぎている。まもなく高島平エイドだ。
浮間大橋手前の公園に差し掛かるとそこに居たのは【応援ランのレジェンド・トミー】だ!今年は川越の銭湯を目的地にゴールまで一緒に行ってくれると言う。ありがたい!こちらは少し歩きが増えているので、時間を確認しながら確実に進むしかない。少し立ち話をしてから橋を渡る。
すると降りる先に人影が!サッサ!と2人の子供が走っていく!ん?ピヨちゃんとペコちゃんだ!なんでいるの?ペコちゃんは『関門ギリギリだよ~!』と叫びながら逃げていく!
エイドに向けて走っていくと次の交差点にはHANAの姿も!『聞いてないよ~!こんなところに居たら車乗りたくなっちゃうじゃない!』『関門ギリギリだけど大丈夫?』『いや大丈夫でしょ!』などと会話を交わしながら高島平エイドに到着した。
高島平エイド到着。178.4km 31時間09分15秒。
あとから完走者の高島平エイド通過タイムを確認すると31時間を越えて完走しているのは自分を含めて4人だけ。皆さん河川敷とバイパスの為の貯金をしっかりと確保している様子が分かる。こちらはそんな貯金を作る余裕がないので、時間ギリギリで通過していくしかない。確実に進めるペースの時間があれば大丈夫だ。
エイドではお腹が空いたのでスパゲッティをいただき、ドリンクを補充していく。お腹の調子は今一つだが、この先秋ヶ瀬エイドまでコンビニは使わないとすればここで食べていくのが良い。5分程度の休憩で出発する。ご馳走さまでした!
家族は車で先回り。河川敷に応援できる場所はないので、次はバイパスのセブンイレブンだろう。『間に合うから大丈夫!また後でね!』と伝えてスタートを切った。
東京卸売市場まで突き当たったところで河川敷へ向かう。荒川に出ると風は追い風になっていた。トミーとは川の道初日でも笹目橋以降も並走したが、小江戸大江戸の場合は笹目橋は渡らず、右岸を北上していく。
河川敷に下りてからはまずは走ってリズムを作るが、やはり歩きが増えてしまう。歩きながら色々な話をしていくがトミーにも退職後の話をしていなかったので、ここで告白!『アートスポーツに戻ります!』『え~!』と初めは驚いていたが、外で培った経験を持ってアートスポーツに戻ることは良いことだと言ってくれた。トミーともアートスポーツで会うことの方が多かったのだが、アートを離れてからの方が応援ランという形で、付き合いが深くなったことは間違いない。今回もこちらのリズムに合わせて進んでくれる。
幸魂大橋を抜けるまではリズムを作りにくかったが、朝霞水門から完全に追い風を受けることになると少しずつ走れるようになってくる。陽射しの強さもなくなりまもなく日の入りを迎える。トミーと走った川の道で迎えた初日の夕焼けを思い出しながら走っていた。
前方にはランナーの影が1人だけ見える。その他は前後全く見えない。秋ヶ瀬エイドまでは距離はあるが、関門時間に間に合わない感じではない。ゴルフ場の階段から土手の下に下りて武蔵野線を潜る。しゃべっては歩き、リズム良く走っては呼吸の上がらないようにまた歩き出す。
秋ヶ瀬橋を抜けてから再び土手の上へ。右には取水場を見ながら進む。
しばらく進んでいくとエイドのテントが見えてくる。関門時間は17時30分。歩きが多くなっていた荒川河川敷ではあったが、走るペースもある程度確保できていたので、思っていたよりも時間は掛からなかった。
秋ヶ瀬エイド到着。 189.9km 33時間02分29秒。
食べて補給というよりも、トイレ大を済ませたいというのが欲求としては先になっていたので、チェックポイントにタッチしてから直ぐ様土手下の建物にあるトイレへ向かった。洋式トイレもあり時間を掛けてゆっくりと用を済ませる。
後から確認するとエイドには後ろから3番目で到着したようだが、先着の皆さんがゆっくり休んでいたようで、多くのランナーが休憩していた。この皆さんには走力では敵わないので、バイパスで抜かれることになるだろう。トイレを済ませてからすぐに出発する。
信号待ちになりそうなので、車止めを使っての筋膜リリース!これは本当に欠かせない!この先残り約14kmあり、時間は3時間を切っている。コンビニも少なく、これから更に暗くなるのでゆっくり休んでいる時間はない。歩きながらでも進んでゴールを目指す。
国道463号線を渡り左折してバイパスを目指す。トミーは2年前の雨の中でのバイパスだった。時間もかなり遅れていたので、周囲は暗く何も見えなかったが、今回はまだ明るい。バイパスがどんな道だったか記憶になかったということだったので、新鮮に感じたという。毎回走っているとそういう訳にはいかないんだけどね。
最初で最後のコンビニとなるセブンイレブンには家族の応援が待っている。この先の右側にあるコンビニは潰れてしまったので、応援ポイントはここが最後となる。次はゴール手前まで会うことはできない。遠くからの声援とハイタッチに応えて進んでいく。手書きの応援メッセージが嬉しい!
徐々に暗くなるバイパス。その中から川越市まで12kmの看板を見つけては確認する。大体キロ10分程度で進んでいる。ここで時間に間に合うことも確認。ららぽーとを左に見て、富士見ガーデンプールを越えていく。暗くなったバイパスではヘッドライトの明かりが頼りだ。川島さんからのハンドライトは電池交換を済ませているので問題ない。トミーのライトと共に明るく照らしていた。
足元の転倒に気を付けながら、時折顔を上げて川越市までの距離を確認すると確認する。すると予想以上に早く8kmの表示が。自分の歩きと走りのリズムではもう少し掛かっているかと思ったが、意外と動けているようだ。
しかし荒川河川敷から足裏に違和感があった。それは水ぶくれだ。足の甲の痛みあったので紐を緩めていたのだが、それが原因で親指の付け根に両足共に出来ているようだった。もうこの距離で悔やんでも仕方ないが、歩く方が踏みつける感じがより痛く感じていた。
スーパー銭湯やレストランを見ながら走っているとやはりお腹が空いてくる。トミーに【餃子の王将】の話をしてまた歌う!『餃子!王将!チャーハン!王将!天津飯!王将!』やっぱりウルトラは食べないとね~!
あっという間に川越線に架かる陸橋に差し掛かると200kmポイントだ。残りはあと4km。高いところからだと遠くに小仙波の交差点にあるホテルやケーズデンキが確認できる。あそこまでは見えているがまだ遠い。
下りでリズムを作りながら進んでいき、平坦では惰性で走れるところは走り、歩きも混ぜていく。右側は徐々に畑になっていき、辺りは更に真っ暗になる。バイパスを外れ側道を下りていき、小仙波へ向かえば残りはあと2kmだ。小仙波の信号はタイミングが悪いとかなり待ちになるが、今回はどうか?
あと100mくらいのタイミングで青になってしまったので、無理をせず次の信号のために歩いて調整をする。交差点では早速筋膜リリース!残り2kmだけでなく終わってから固まってしまわないようにする意味合いもある。
信号を渡って国道16号線を抜けて右折すると、ほぼ最後の分岐で喜多院方面へ左折する。足元にはあと1.5kmの表示が。ここからが長い。初めての完走の時に『あと1kmだよ!』と言われ、猛ダッシュ!20時を過ぎてしまう時間だったので(ロスタイムもあり時間内完走だったが)、あと1kmならばと頑張ったがなかなか到着しなかったことがある。と言うことで、ここからは20分確保しておけば問題ないという認識。登りは歩き、下りは走るのリズムで進んでいく。
喜多院を抜けて信号のタイミングで右側へ。すると駐車場に停めた車から子供達が応援に現れた!『頑張って~!』蓮馨寺に向けた最後の交差点を渡り、トミーとガッチリ握手!『今回もありがとう!』『おめでとう!』『お帰りなさい!』の声に迎えられてゴール!
川越到着。204.02km 35時間48分18秒。
これで小江戸大江戸は5回目の完走となった。しばらくするとスイーパーランナーの皆さんがゴール。やはり20時までにランナーをゴールさせるように走っているみたいだ。これは大会の撤収にも関わるのでロスタイムがあるとは言え、20時までにゴールさせる流れなのだろう。
ゴール地点では竜ちゃんが『高島平で待っていたんだけど、間に合わないと思っちゃったよ!さすがだね!』と。『そんなにギリギリではないかと(^_^;)』
今回の完走は前半ご一緒した川島さんからのガスター10とハンドライトがポイントとなった。普段薬は嫌いなので飲まないタイプではあるが、脚があるのにそこで止めてしまうのは自分の意思に反する部分。少しでも改善があればと『スッキリしますよ!』のお言葉に甘えていただいた。ものの30分で回復していつも通りの走りをすることができたのは大きかった。
またヘッドライトの接触不良の際にもハンドライトを貸してくださり、新しいものを買うことも回避することができた。事前のチェックはしていたが、予備ライトの準備を怠った自分には反省。
この2点がなければ今回の完走は本当になかったと思う。本当に感謝の気持ちで一杯だ。
体調不良で挑んだ小江戸大江戸。家族も含め体調を心配してくれる皆さんからは完走は無理だろうと思われていたに違いない。自分もまずは川越まで戻って来ることが第一の目標になっていた。しかし玉淀大橋を過ぎてみどりヶ丘の歩道橋に例年よりも早く着いた時は『これはいける!』という自信に変わった。
また新宿エイドを目指す際にも5時30分を目標にしたことで眠気に襲われることなくペースを維持して走れたことは、後半の余裕に繋がった。
そして何よりも日本橋からの羽田野さん。おしなりからの市川さん。浅草からの有美さん。高島平からのトミー。皆さんの応援ランが力をくれたのは間違いない。すべてを1人で走れと言われたら、歩きも多くなり時間的に間に合っていなかった可能性は高い。本当にありがとうございました!
今回は例年よりもコンビニでの食料調達は少なかった。内臓的に受け付けないところもあり、無理して食べることは避けるようにした。代わりに重宝できたのは100円ショップの魚肉ソーセージと豆あられだ。歩きながらでも食べることが出来てしっかりとエネルギーになった。魚肉ソーセージの成分がどうとかの分析は出来ていないが、コストパフォーマンス含め良かったことは間違いない。
また各地点でのエイドでたくさんの食べ物を用意していただき、少しずつの量をそれぞれで食べることができた。今年は暖かかったとは言え、屋内で休憩できる時間は安心感に繋がった。長い休憩は川越ぐらいとなったが(50分)、カップヌードルを食べて、着替えを済ませて、北原先生のマッサージを受けてカラダも動くようになりのんびりせずに時間を使ったことは、気持ちを切らさずに進めることに繋がったと思われる。
カラダのダメージとしては、前半に出た右ふくらはぎ上の痛みがあったが、局部的な痛みにはならなかった。また内転筋の張りに関しても途中の筋膜リリースで解消できた。唯一の失敗は足の甲の痛みが出た時に紐を緩めたまま最後までいってしまったことだ。水ぶくれの原因となってしまったので、これはなくても良かった部分。
ゴール後には右ふくらはぎ上が異常に痛んだが、翌日には回復。足の浮腫みは2日後にやって来た。内臓の弱さもなく、走りながら便秘も少し解消されたので、翌朝は焼き肉丼を食べられるまでになっていた。
今年は昨年よりも練習量が少なかったが、東京マラソンに向けて負荷を掛けていけたことが良かったと思う。またカラダに染み付いたリズムは衰えていなかった。このスピードならばカラダに負担の少ない状態で走れる!といったことがしっかりとできていた。次のサロマ湖に向けては、まず体調をしっかりと治して万全で迎えたいと思う。
仕事も変わり、元のアートスポーツに戻ったのでたくさんのお客様と再会し、新しい出会いも始まっている。また色々なことを勉強して大会に活かしていきたいと思う。
2018小江戸大江戸200K完走記~第1章~
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