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SAROMAN BLUE 鈴木健司
2019サロマ湖100kmウルトラマラソン完走記
今年前半のウルトラマラソンシーズンラストのサロマ湖100kmウルトラマラソン。
2月からの小江戸大江戸200Kは哲さんとの長旅を制して35時間50分でクリア。
4月チャレンジ富士五湖は4年振りの富士五湖118kmの洗礼に打ちのめされた。気持ちで負けてしまったので猛省の日々。
5月も4年振りとなる野辺山ウルトラマラソン。
こちらは富士五湖の反省を生かして気持ちで負けずに制限時間31秒前にゴール!
そして27年目のサロマ湖へと繋げることができた。
今年に入ってからもウルトラマラソン完走クリニックを1月から開催して新しいお客さんとの繋がりも増えた。ウルトラマラソンを走ることで繋がる人の輪にまた刺激を受ける大会となった。
4回目のリタイア2014年から既に5年が経過する。今では笑い話にできる【ランスマでコーチがリタイア】の話題ではあるが、暑いサロマ湖はあれ以来ない。準備段階で天気予報に晴れマークはなかった。どちらかと言うと雨かも?(月)
雨はなくなった(火)
涼しそうだね(木)
曇りだろう(金)
朝まで雨!またかぁ(土)
ずっと曇りだ!寒くない!(日)
結局天気予報は当たらず、30km付近から陽射しが強く降り注ぐ天候となった。
話は戻って前日は釧路入り。豚丼を食べて摩周湖を観光して、午後合流の女満別組と合流して常呂町のサロマンブルー足型を見学し、常宿の悠林館へ。すぐに前夜祭へ移動し、昨年グランドブルー達成し、ゴールドゼッケンでラストラン予定の竹田さんの登壇を祝う。
また北海道の『サロプロ』へのサプライズを敢行!いつも声を掛けてくれる皆さんと共に前日は同じTシャツで過ごすことができた!
前日の悠林館の夕食はたくさんのボリューム。女将さんに『鈴木さん白いご飯ありますよ!』と言われましたが、お寿司をおかずに白飯は食べられないので遠慮しておきました。すいません。
もう一つ別の理由があり、【トイレ大問題】こちらは体質もあり、食べた物は動かないと出ないタイプ。ぜんぜん食べなかったことは全くないが、少しだけセーブしておいた。そして当日の朝の弁当も同様。白飯を少し減らして食べることにした。
レース当日の朝は午前2時に起床。テーピングを張り、筋肉の張りのある右ふくらはぎをボディライトクリームでマッサージ。
午前3時10分に悠林館を出発する際には足元は濡れていて霧雨が煙っている感じ。寒さはなく風も穏やかだった。バスで移動して午前3時45分には会場に到着。室内に移動していつもの場所で待機する。
4時を過ぎてからは荷物預けやトイレなど各々で準備が始まり、僕自身はサロマンブルーメンバースペースに荷物を置いてから、いつものトイレへ!途中で、ザムストチャレンジャーの方々にもご挨拶して今日の検討を誓った!
トイレショータイムを済ませてからは、会場散策。ヘロヘロ・サロプロなどのチームやお客さんなど歩き回りながら知り合いを探して歩く。
そうこうしている内に午前4時40分となりスタートラインへ向かう。
当日のウエアリングはこちら!
頭からニコちゃんバンダナ
アンダーシャツにゼロフィットドライウィーブ
アウターにrericバイクジャージ
アームウォーマーはアシックスアームウォーマー
インナータイツにミズノBG8000ショート
アウタータイツはCEPハーフタイツ(日本未発売)
ソックスはコンプレスポーツウルトラライトソックス
シューズはOn Cloud
いつも通り定番のアイテムで挑む!
その他今回も必須アイテムに輝いたのは【トリガーポイント】今回の完走キーワードにもなる『筋膜リリース』をどこでもこなせる立役者となった。
サロマ湖での整列は陸連登録・サロマンブルーのグループが最前列からで、一般ランナーはその後となる。同行しているメンバーの竹田さん・山崎さん・星さんらと共にスタートを待つ。そして辺りを見渡すとたくさんの知った顔が見えてはご挨拶。URCの皆さんはバス内で2014サロマ湖のランスマを観てきているので、見つけてくれては色々と話は弾む!
そんな感じで時間を過ごしていると午前5時スタート!スタートしてすぐに今日は暑くなると実感。アームウォーマーを3km手前ですぐに外してポーチのループに通しておく。
風向きはどうだろう?集団でいるとわからないが、いつも通りならば竜宮台までが追い風となり、戻りは向かい風だ。様子を見ながら今後の状況を判断したい。
スタート地点に戻ってくると約5kmだ。その前に50km参加のランナーや応援団の方々の声援が力になる。左側に寄りチームへろへろの皆さんにも手を振り、今回怪我でスタート地点には立ったものの応援に回った屋敷さんとハイタッチをして竜宮台へ向かった。そしてチャレンジ富士五湖で90km地点まで近くいて完走された梨乃さんも地元北海道ということで応援に!ありがとうございます!
5km 31分24秒
スタートまで約27秒なので30分台での通過。まあ6分10秒位なので問題ない。全体的に速い前の方からのスタートなので、周りに流されずに心拍数140以下で走り続ける。
陽射しはまだないが、厚い雲の向こうから太陽も見え始めている。このタイミングから塩熱サプリを舐め舐めして暑さに備えて準備する。
少し速い感じはあったので、呼吸が上がらないように自分のリズムを維持していると、後方からたくさんのランナーに声を掛けていただける。
腰の心配や脚の状態を気にしてくださる方も多く、『ブログ読んでます!参考にさせていただきました!』の定番の嬉しいお声掛けも少なくなることはない。すべて抜かれる際にですけどね(苦笑)
10kmまでの真っ直ぐな道路を走りながらカラダの状態を確認する。違和感があるのは首の左側。水曜日の朝からの寝違えにより張りは取れたがしっかりと左を向くことはできない。走りには影響はないだろうが、ストレッチをしながら走る。
腰は慢性的な痛みもなくってきている。バランスは良くなっている効果もかなりあると思っているが、後半の張りには注意。
そして右脚全体は?まだこの距離なので問題はない。とにかく30kmまでは何事もなく済ませたいので走りに集中しよう。そしてトイレショータイムはまだまだ先で大丈夫そうだ。
10km 1時間02分47秒 32分23秒
先程よりもスタートラインまでの差を差し引きすれば30秒遅くなっている。これは想定内。6分30秒以内で走れているのでしっかりと貯金を貯めることができた。
スタートでご一緒だった大阪相模池のお三方共一緒になったので、8月25日の神戸三宮店イベントを宣伝しておいた(笑)
蒸し暑さもあるのでここで水だけ貰って腕に掛ける。ショッツと山よりだんごはここまでの間にも摂取していたのだが更に追加した。
再び道路のセンターラインを走りながら15kmを目指していると、YSACの江崎さんが追い付いてきた。『あれ?去年と同じくらいですね(笑)』今回で8回目の完走おめでとうございます!
脚の状態は右のハムが張ってきているのと、足裏の違和感が気になるところ。
12.5kmの被り水でバンダナを濡らして併設されたトイレを確認。ここはトイレ6個に倍以上の人数が並んでいる。またトイレショータイムは大丈夫なのでスルー。
折り返してくる先頭ランナーは集団で6人くらい。涼しさもあるので記録が期待できる。彼らは僕がゴールする前に同じコースを同じタイムで走ればワッカの出口手前で僕を追い抜いていくことができるくらい速い。苦しい時間が半分なだけ更に苦しさの度合いは全く別物なんだと思いながら声援を送った。
その後は同行している竹田さんをはじめ、小澤さん、マークさんなどたくさんのランナーとエールの交換を行った。
15km 1時間34分49秒 32分02秒
自然のリズムで走ってきて6分30秒以内は良い感じ。この先は貯金も使っていくので、このままで通していきたい。
しかしここに来て右足裏の違和感が痛みに変わりだす。なるべく気にしないようにバランスを崩さないようにして、ランナーとのエールの交換に集中して進んだ。
竜宮台入口から第一河口に向けて奥へと進んでいく。右側にトイレがあり誰も並んでいなかったが、反対側なのでランナー同士の接触も危険なので回避。恐らく帰りには行列になっているだろう。砂が高く積まれた折り返し地点をタッチしてまもなく20kmへ。後続ランナーからは『鈴木さん速いよ!』『いやいやトイレまだ行ってませんから!』とアピール(笑)
20km 2時間08分14秒 33分25秒
この区間でいつも声の掛け合いでペースは自然と落ちる。それでもここまでで12分の貯金はアドバンテージだ。
周囲を見渡すと海側に濃い霧が発生している。これは暑くなる前兆なので、風も向かい風となり一旦冷たい空気に包まれたが、この時点で暑くなるのを覚悟した。
最終ランナーを見送り目指すは25kmの前にトイレショータイム。左側のトイレはWC表示を目印に駆け込むランナーが多いが、当然のことながら混雑している。
一方僕が目指すは往路17.5km付近の右側のトイレだ。往路では6個に対して倍以上の人数が並んでいたが、この時は僕で3番目!後ろを走るランナーからも『鈴木さ~ん!お先に~!』と声が掛かるので『いってらっしゃ~い!』と見送った。
そして昨年はここでトイレ大を催していたが、今回は白米を減らしたことでトイレショータイムで済ますことができた。所要時間約3分でコースに戻ることができた。
次の25kmのラップでは35分以内で収まれば御の字とのつもりで走っていく。足の裏の痛みは消えないので徐々にバランスが崩れていく。そこに小平さんから声が掛かる『鈴木さん左に傾いてるよ』と。おっといけないいけない!
25km 2時間43分56秒 35分42秒
少しはみ出したが許容範囲内でのラップとなった。トイレ3分を加味すれば問題のないラップタイムだ。しかし先程から右足裏をかばうようになって来ているので、ペースもこの後落ち込むだろう。30kmまでは頑張らないと、その後は35分をはみ出す走りになるのだから。ショッツや山よりだんごをいつもよりも消費する形でカラダを動かした。
後ろから葛飾の吉田さんが追い付いてきた。吉田さんは昨年のワッカの寒さにペースを落としたが、ボランティアのサポートでなんとかゴールまで辿り着いた。今年の足元にはカーボンX!練習でも調子が良さそうだったので、この後は置いて行かれてしまうだろう。
竜宮台の一本道を終えて再び真っ直ぐな道に入ると応援ポイントだ。遠くから『ナイスラ~ン!』のルーシーさんの声が聞こえる。確認するとじょーじさんもいてこちらに気が付き逆走して3人での併走をルーシーさんに写真を撮ってもらった。
30km 3時間19分03秒 35分07秒
やはりエイド利用だけではあるが、35分をはみ出すペースとなってきた。しかしピッチは変わらない。一定のリズムはキープしていこう。まだ坂道はなく平坦で走れるコースだ。
30km計測地点の後にエイドがある。ここで吉田さんとじょーじさんとはお別れ。右のハムの張りが酷くなったので、歩道の段差に座りトリガーポイントを使って筋膜リリースを行う。右側に体重を掛けたいので、カラダを半分仰向けに近い状態にして脚を投げ出しお尻の付け根辺りをグリグリする。その姿を見て声を掛けてくれる方も多い。『大丈夫です!』と応えて立ち上がる。貯金は10分あるので上手く使っていくしかない。次の35kmのラップタイムを37分以内をターゲットとして走り出した。
国道に向かう交差点では屋敷さんとサロプロメンバーも応援してくださり、パワーをもらう!ここまで一旦陽射しが優勢になったが、また厚い雲に覆われて少し陽射しが弱まったりもする。
走り出すと右脚のハムと足裏の痛みがなくなっていた。やはり筋肉の張りが悪さをしているので表面だけのマッサージではなくしっかりと刺激を与えた方がかなり動けるようになる。
富士五湖や野辺山のようにアップダウンがないので、惰性で走れる区間は少ないのがサロマ湖だ。とにかく平坦!自らの脚で走らなくてはいけないのだが、ここは【骨盤を立てて体重移動】ができれば脚を使わずに転がっていくことができる。スピードが必要ない分、膝を上げずに省エネで走れれば後半も良いリズムで進むことができる。痛みの少ない内にしっかりとリカバリーできるところで走るのが鉄則だ。
35km 3時間55分47秒 36分44秒
この区間は筋膜リリースと被り水でバンダナを濡らして走ったが、イメージ通り37分以内で収められた。再び陽射しが戻ってきて、今度は青空が見えてくる程暑さを感じるようになってきた。
現時点で走っているペースはキロ7分が精一杯。そこにエイド利用が加わるので、これ以降は37分前後のタイムとなる。そして45km以降はアップダウンもあり、39分位まで掛かると予想された。
エイドを過ぎてからの登りは走って登り切れたので、平坦から下りとなる芭露の町までは足を止めずに走っていきたい。
いつもならば気持ち良く走れる下り坂もなんだか脚が重い状態が続く。姿勢の意識はそのままに40km手前の芭露のエイドに到着した。
ここではバナナをいただき歩きながら進んで食べ終わってから走り始める。橋を渡りその上に40kmの計測ポイントがある。
40km 4時間33分04秒 37分17秒
エイド2箇所の利用なので問題ない。貯金は7分。あと10kmでこの貯金はなくなりそうだ。まずは42.195kmの月見が浜を目指す。
陽射しも強くなって青空いっぱいの晴れになってきたので、エイドの氷は大人気だ。バンダナの後ろに挟んだり、ネッククーラーの間に挟んだりして体温を下げる努力をした。極力飲む量は抑える。
そして国道から側道へ逸れて月見が浜へ。
42.195km 4時間48分42秒
ここ最近にはないタイムで通過する。それだけ近年ペースダウンしていたことを実感する。応援ポイントにもなっているのでたくさんの方が声を掛けてくれる。再び梨乃さんにお会いしたところでトイレが4個あって2人目だったので、トイレショータイムに!
いつもよりは飲んでいるからやはりトイレ回数は増えるのか。富士五湖よりはマシだ。
2分程度で出発し、側道終わりの被り水を目指す。ここではコップを用意してあり、飲みたい方には『どうぞ~!』と声を掛けていた。
バンダナを濡らし顔を洗って氷を手に取りスタートすると後ろから『鈴木さんだ~!』。ここで中里さんご夫婦登場!アート本店店長の同級生でもあり、昨年の四万十川でウルトラデビューからのサロマ湖で13時間の制限時間に心配をしていましたが、今僕を捉えれば大丈夫!更に四万十川では悩まされたトイレ問題も【凌駕スマッシュウォーター】の効果もあり、ここまで2回で済んでいると言う。少しお話したが、しっかりとした練習量の差もありその距離は離れていった。
45km 5時間12分34秒 39分30秒
トイレ時間、被り水エイドを含んでこの時間。差し引けば37分程度のラップタイムとなる。リズムの狂いはない。次のエイドは計呂地だが、そこを前に若干エネルギー切れを感じる。
と言うのも、前半30kmまでが頑張りどころと意識して山よりだんごとジェルを摂取していたので、だんごは35kmで完食!そしてショッツエナジージェルも残り1本分を残す程度まで減ってしまっていた。
エイドでの固形物はバナナ中心に摂取していたが、35km過ぎから冷やすことに重点を置いて、補給が疎かになっていたのだ。追加でダイレクトに持っていたジェルを摂って対応。少しの登り坂でも脚は更に重くなり、歩きがここで入ってしまった。
この先登りが控えているので、歩きっぱなしではいけない。すぐに【電柱走り】に切り換えて計呂地を目指した。
計呂地のエイドは元々駅があった場所なのでSLも展示され、エイド付近は芝生にもなっているので大の字で寝転がっているランナーの姿もあった。
しかし長居はできない。バナナを頬張りこの先の登りの為にも氷を掴みバンダナに挟んでタイツを濡らしてスタートする。
コースは国道238号線を進み、徐々に山間へとコースを変えていく。計呂地川を渡り左に曲がり、その後右にカーブを切ると登りが始まる。ここは湧別町と佐呂間町の境になる登りだ。
緩やかな斜度を走っていくが、呼吸が上がれば歩きを入れる。そして呼吸が落ち着いたらグッとしっかりと走り出しまた歩く。この登りでは歩きだけではいけないことは分かっている。歩きを3回くらい交ぜながら1つめの丘を越えることができた。
そして長い下り坂となる。この下りはしっかりとした足取りで走ることができる。下りはリカバリーポイントと確認し、50km地点のある登り坂へ向けて進んでいく。
50km 5時間51分42秒 39分08秒
計呂地エイド付近と登り坂1つ&被り水をクリアして39分前半。トータルでは1分ちょっとオーバーしたけれど、ほぼ予定通り。
ここで重要なのは39分台を刻めたこと。これ以降は40分以内のリズムで行く。と言うことは【走るリズムは一定に】の原則の元、このままでいいのだ。止まっている時間はないし、歩きっぱなしもダメだけど、走ったり歩いたりならば大丈夫。
50km過ぎの登りは長いので、少し呼吸を整えて残り少なくなったショッツを流し込んでレストステーションまでのエネルギーとする。
その後電柱走りで坂道を攻略していく。周りとはあまり変わりはないのだが、次に走り出す為の準備としても心拍数を下げ過ぎないようにすることが目的だ。
ここから先は1km毎の距離表示。51kmは下りに入ってからだが、9分台で通過。次のエイドまでの下り坂で多少リカバリーできるはずだ。エイドに到着してまず行ったのが、バンダナを濡らしてタイツも冷やすこと。そして水だけいただきスタートする。
54kmのレストステーションが遠くに見えてくるが、平坦の先に小さな山を越えて行かなくてはならない。平坦では歩くことなく走ってきたが、ここに来て少しパワーがなくなってきた。暑さのせいではない、明らかにエネルギー切れだ。血糖値が下がり、眠気がやってくる。両太腿を『パンッパンッ!』と叩き、眠気を覚ましながらなんとか走って越えていく。
レストステーション前の最後の登りがあるが、その足取りは少しずつ重くなっていった。『ここで歩いてどうする』と言う気持ちも裏腹に歩いているのでレストステーションが遠く感じる。なんとか走っているのと歩いているのと変わらない状態でエイドに到着。
時間は6時間27分。出発を6時間35分と決めて荷物を受け取り、水を貰って俵おにぎりを1つだけ貰って出口近くで準備に掛かる。
まずはジェルフラスクの交換。そしてポーチの補充をする。アミノバイタルの配布がないことを確認。そして今回お試しの酸素水の残りを飲み干す。出発前にプールに張られた氷で体温を下げてから出発したのが、6時間37分。
いけなかったのが出発を意識するあまり、ジェルをすぐに摂らなかったこと。後々のロスに繋がることとなる。坂を歩いて登り、55kmポイントに到着。
55km 6時間40分36秒 48分54秒
すぐにあるトイレに並ぶ。ここは今までは古いトイレがあったが、今回からは仮設トイレに変更。2つに2人目だったので問題ない。トイレを出てからは平坦と下り基調のコースとなるので走り出すが、下りに入ってもペースが上がらない。そしてやってくる眠気。ふらふらと歩きながら回復を待つ。が、ここで気が付いた!『ジェル飲んでないや!』
沿道にあるワイヤーガードレールの端の金属部分まで辿り着き、跨いで筋膜リリースをしてジェルを1本分流し込む。
そのまま足はグリグリしながらも、目を瞑り回復を待った。脚の場所を変えながら筋肉を解し、約2分間しっかりと行った。脚を戻しコースへ。やっている最中にに忍者の倉坂さんに激写された怪しい写真。明らかに生気がありません。
ここからは少しずつ復活の道へ。56kmでは1km12分を計測。4分遅れだ。55kmの通過から計算すると、40分で走れれば60kmは7時間20分。その流れで行けば80km10時間で予定通りとなる。
現時点でそこに対して4分遅れ。57km・58kmを刻みながら修正していこう。緩やかな下りは走れるようになってきた。ペースとしてはキロ7分ちょっとの感覚。そして緩やかな登りでも歩くことはなく、走るリズムにしっかりと戻せていることを確認できた。
57.5kmの被り水は補充されておらず、先を行くランナーが覗いては走り去る姿を後ろから確認していたので期待しなかった。レストステーションが近い分優先度を下げたのだろう。
58kmで遅れは3分に縮まった。キロ8分で走れたことを示している。この先は下りからのサロマ湖湖畔に出る。いつもお土産を買う北勝水産の前で再び梨乃さんのコーラと応援をいただき59kmへ向かう。遠くには60kmのテントが見える。久し振りに見るサロマンブルーを左手に見ながら走っていく。
59kmでは同じく3分遅れのまま。私設エイドを利用させてもらった分となる。60kmでの計測では42分台で刻めるとふんだ。が、今年はエイド手前に計測ポイントがない。
と言うことで、まずはエイドを利用。被り水用のプールの前にイスがあったので【トリガーポイント】のボールを取り出して太腿の付け根で踏み付ける。悶絶!『くぅ~!』と声が出る。その後バンダナを濡らしてテントでは梅干しを貰ってスタートすると計測ポイントがあった。
60km 7時間25分34秒 44分58秒
トイレ&筋膜リリース&ハンガーノック&エイド利用を含んで45分以内でラップを刻むことができた。走っているリズムはキロ8分以内で収まっていることを確信した。
トータルで5分34秒の遅れを再度確認する。次の目標は65km!そして時間は8時間05分以内。少しでも速ければキロ8分以内で走れていると言うことだ。魔女の森の中にある65km。しかしいつもその手前のキムアネップ岬での失速が多い。なんとかこのリズムで走り切れるようにしなくてはならない。
60kmから徐々に湖畔を離れて登り坂になる。ゆっくりとでも走れる登りだ。呼吸が上がったら歩きも挟んで、ジェルを補給する。登り切った幌岩を左折すると今度はサロプロメンバーの応援団が!ここでもエナジードリンクをいただきパワーをもらう。
キムアネップ岬まで降りてくるとやはり風が冷たく吹いてきた。しかし照りつける陽射しのお陰で寒さを感じることはなかった。
63km過ぎのエイドに到着。65km8時間05分以内の設定もあったので、ここもバナナだけを貰ってスタートする。ちょっとした橋まで歩いてショッツを摂取して魔女の森に備える。
ここまでかなり良いリズムで走って来れた。呼吸は上がらずにキロ7分ちょっとの感覚だ。64kmを過ぎて7時間56分になったところ。貯金ができそうだ。
すると前にニックネーム江戸丸こと丸山さんが近付いてきた。急激に距離は縮まることはなく、走れている様子。65km手前に追い付いて併走することに。
65km 8時間03分56秒 38分22秒
よし!走れれば38分台で刻めることを確認できた。脚は十分に残っている。丸山さんともこの先のペースを確認。『5km40分以内で、80km10時間05分を目標に!そしたらワッカでは5km43分でも大丈夫ですから。』ユースホステルの脇を抜けて私設エイドが2つ。そして68.5km被り水、直後に白帆エイドが続くので、魔女の森直後は一箇所だけに。佐呂間大橋を渡ってからは白帆エイドまで立ち寄らないことも確認した。
ペースが速過ぎると脚が残らなくなってしまうので、あくまでもいつものリズムを重視する。1つ目では冷たい水をいただき、バンダナも濡らす。2つ目はパス。丸山さんは『被り水だけ!』と少し距離が開いた。
佐呂間大橋の登り下りが最後で77kmまではドフラットになる。ここから約10kmは脚力が問われる区間だ。そして白帆エイドに到着すると、いつも通り『やっと来たわね~!ほらのんびりしてると間に合わないわよ!』と喝を入れられた。するとそこに北海道の喜多さんが!『リタイアしようと思って。』『いやいや僕がここにいるんですから大丈夫ですよ!行きましょう!』『いやでも。』『時間的には余裕ありますから!』とお伝えしてエイドを利用する。凍ったブルーベリーと冷たいお茶をいただき、いざスタート。
丸山さんも後に続いて走り出したので、次の関門となる69kmを目指して走り出した。歩道の上は段差があったり、斜めになっていたりと走りにくいが左に寄って後続のランナーを通しながら進む。
次のエイドにはribbonナポリンが置いてある!それを楽しみにしているランナーも多い。1杯だけいただき走り出して70kmを目指した。
この先エイドは72.5kmの被り水と74km手前鶴雅リゾートまでない。70km計測地点に向けて国道を左折するが、曲がったタイミングでトイレショータイム!1つに1人だったので2分待ちでクリアしてから計測地点を通過した。
70km 8時間47分53秒 43分57秒
予定よりも約3分オーバー。(80kmを10時間05分通過に対して)この区間エイド2箇所とトイレを利用して43分ならば、トイレを省けば約40分のラップとなる。そしてここからはコースも走りやすくなるので、悪くても38分くらいの感覚で進む。姿勢の意識と脚に頼らない体重移動の走り。腕をしっかりと引いて前へと進む。
前方に今年からサロマンブルー入りした大久保さんを発見!トイレに立ち寄っていたので追い抜かれたようだ。なかなか追い付かないが、少しずつその距離が縮まる。こちらは細かな電柱走りではないが、呼吸が上がってきたら歩きを挟んでなるべく感覚を開けずに走り出す。
大久保さんは近年の中ではこのポジションは後ろの方だ。恐らくサハラマラソンなどハードな大会に参加したので、疲労も溜まっているのだろう。しかし足取りはしっかりとしている。声を掛けて前に出るものの、被り水を使っている間に交代するなど、結局のところ僕の方が遅くなるのだ。再び、大久保さんを追い掛けて鶴雅リゾートに到着。
事前の対策でも書いていたが、鶴雅リゾートは74km手前なので、75km通過を9時間20分で収めるためにはここを9時間10分で出発するイメージだった。
しかし到着は9時間15分をオーバーしたところ。
ちーむへろへろの方達からも『鈴木くん遅いよ~!』と声が掛かる。『しんどいっす!』とおしるこゾーンへ向かいいただいた。
タイムのことはあまり気にしていない。元々の予定よりも5分オーバーで許容範囲なので、これから修正はきくだろう。出発の前に冷たい水を飲んでからスタート。すると前には同行のマッキーさんと那須さんの姿が!マッキーさんは今回前半からトイレにハマりかなりの時間を要していた。しかし途中で僕を捉えて安全圏へ。しかし74kmを過ぎると那須さんの姿しかない?もしやまたトイレ?僕が見掛けた女性トイレはかなり混んでいる様子だったので、ワッカで追い付くためにもここで勝負を掛けたなと感じた。走力があるので心配はしていないが、ワッカでまた追い付かれるだろう。
こちらは74kmを9時間18分台で通過!『良し!75kmまであと1km。キロ7分でOKだ!』と確認。サイクリングロードに入り、前を走る那須さんには追い付かず離される。大久保さんよりは前に出て自分のリズムで走っていく。まずは75kmを9時間25分までには通過しておきたい。
75km 9時間25分48秒 37分55秒
ここも予定通り。そしてラップは37分台とかなり回復してきた。ここの調子で頑張り過ぎるとワッカの入口で脚が残らなくなってしまうので、ピッチはそのままに歩幅を狭くしながら無理のないリズムに調整する。77.5kmの被り水では氷をたくさん貰いバンダナに詰め込んだ。
『完走ペースですか?』の問いには『僕の前に居れば大丈夫です!』『間に合いますか?』の問いには『関門ではなく80km地点で10時間10分ならばその先キロ8分30秒で間に合いますよ!それより到着が遅いと速く走らなくてはいけなくなりますよ!僕はのペースで10時間05分です!』と伝える。
ワッカの入口に向けて徐々に向かい風が強くなり始めた。この風がワッカ吹くとなると帰りはかなり強い向かい風となる。追い風の時に貯金しないと駄目かな?と頭の隅に覚えておく。
僅かなアップダウンを抜けるとまもなくワッカ手前の喚問となる。関門時間は10時間19分。
79km通過は9時間56分台。これで目標の10時間05分はクリアできることを確認した。エイドに立ち寄り、この先の約6kmはエイドがない為、バナナを頬張ってスタートする。ワッカからはゴールを目指すランナーが出てくる。こちらは残り20kmある。ラストのゴールへ向かうランナーにエールを贈る。『ラストです!ガンバ!』
登り坂に入り早歩きに切り替える。斜度が緩くなれば走るを繰り返す。ここでも『ブログ参考にしてます!予定通り10時間ですね!』と声が掛かる。『ありがとうございます!予定通りです(笑)』と80km地点を目指した。
80km 10時間04分58秒 39分10秒
前半の貯金はなんだったのかと言うくらいいつものタイムで通過。やはり距離的にはキツイ65~80kmを平坦だからと気持ちを張って走れる距離に変えることができたので、55km以降に落ち込んだ分を取り戻せた。それがなければの話は別で、それを含めてのウルトラ。まだまだ未熟な部分が多い。
とりあえずここまでの頑張り分をワッカ内では5km43分以内に切り替えて進んでいく。折り返しまでは全体的に(気持ち的にも)登り中心となる感じ。走れる坂は走り、平坦はもちろん走る。下りも走るのは当然だが、前半は歩きが多くなってしまう。
声を掛け合いながらワッカを進むと登り坂を越えて林を抜けた先には、ワッカとオホーツク海が広がっていた。今年は4年振りの素晴らしい景色!先程吹いていた風もなく、やや向かい風を受ける感じだ。そして正面からは西日が強く照りつけてくる。ここはラスト4km地点。ここまでどのくらいで戻って来られるか。
下ってサロマ湖側の平坦を進み、95km地点となる給水ポイントに差し掛かると、案の定お水のみ。そしてコップもないのでダイレクトで給水&顔を洗ってスタートする。
86km表示では9分経過しいた。このペースではゴールまでは間に合わないのだが、歩きが多かっただけのこと。走りと歩きのリズムを崩さなければ絶対に大丈夫!ワッカは22回目!どこに坂があるかもわかっている。問題ない。
坂を登るとオホーツク海が見えて広い海が広がる。しばらく登りが続く先にはまた下りがやってくる。85kmは45分で走れていれば良い。ハイタッチをしながら『頑張れ~!』と言われ、苦笑いで答えることもあれば『頑張りま~す!』とにこやかになることも。これは坂道かどうかによる。皆さんからは『辛そうだったけど』とか『余裕そうだったね』と後から言われることがあるのだが、その場所が登りか下りかで大きく違うのだ。
『ランスマの時のように密着カメラマンが居たらその様子はわかるのになぁ』と思うのだが、とにかくワッカの中では顔はしわくちゃでも元気に手を挙げて応えている!それが楽しみで仕方ない!最後のワッカを楽しまなくては!
そうこうしているうちに85kmに到着。
85km 10時間48分50秒 43分52秒
歩いていても43分台で収まった。プラス45分で計算すると90kmは11時間35分以内では越えられそうだ。これからエイドが2箇所あり、折り返しのモンスターブリッジも待ち構えている。この区間よりも時間は掛かる可能性が高い。
そして応援ポイントにもなっているエイドに到着!たくさんの方々が沿道に重なるように応援してくれている。折り返しまでは約3km弱となる。エイドでは初めてスイカを貰うと『旨い!』みずみずしく口の中に甘さが広がる。
バンダナを濡らし腕やタイツを濡らして『行ってきます!』とスタートした。ルーシーさんの写真からは疲労が隠せない状態。でも気持ちでは諦めていないので、ここからも動けている。
折り返しから戻ってくるランナーは91.5km地点。知り合いの数もどんどん増えてきて楽しい区間となる。ここからも少し登りが増えてくる。平坦や下りになる部分をしっかりと走り、登りは歩く。呼吸を落ち着かせてからまた走る!
そして折り返して90km計測地点。ここは2014年にリタイアした場所だ。あの時と同じ様に強い陽射しが照りつける中、今年も走ってこの場所を通過する。『大丈夫行ける!』自信を持って最後のモンスターブリッジを目指した。
橋の手前にあるエイドは帰りに立ち寄る。そうでないと時間をたくさん使ってしまうから。橋では折り返して来たじょーじさんとハイタッチ!風も穏やかで途中まで走って、中盤は歩き、後半はまた走る!歩きっぱなしにならないように電柱走りを繰り返す。そしてようやくの折り返し。再びモンスターブリッジを渡り、エイドに到着。まだ折り返しにむかうランナーにも声を掛ける。しっかりとした足取りのランナーもいれば足の痛みで歩くだけになってしまっている方もいる。僕は引っ張ってはいけないけれど、『ここまで追い付いて来て欲しい』と言う想いで『ガンバです!』と声を掛ける。
さあここからは下り基調。まずは90km地点まで約1.5km先を目指す。折り返すと風は追い風となりカラダを冷やすことはなく、西日の暑さが際立ってきた。ジリジリと照りつける陽射しが痛い。
順調に走るリズムを作り出して、90km計測地点に戻ってきた。ここでまたトイレショータイム!と言うのも、43分であと10m程度だったところに誰も並んでおらず、待とうとした瞬間に中から人が出てきたので迷わず立ち寄ることにした。
係員のおじさんは『91.5kmの関門時間まであと 分~!』と大きな声で叫んでランナーを鼓舞している。僕がトイレから出てくるの『なにしてんの!いったいった!』と背中を押してくれた(笑)
90km 11時間34分49秒 45分59秒
ここでのラップは約46分掛かったが焦りはない。この区間は仕方ないのだ。次の90km~95kmまでに食べ物のあるエイドは1つしかないので、43分くらいでは刻める予定だ。そして95kmから1km7は平坦となる。ここをしっかり走ること。そうすれば、その後は下り坂なので現時点での5分の遅れを取り戻せるからと言う計算ができていた。
エイドまで戻ってくるとまだたくさんの応援の方が残って声を掛けてくれた。またスイカを食べながら
後方からのランナーを気にしていた。それはザムストチャレンジャーのテイテイさんの状況だった。モンスターブリッジを渡ってからすれ違ったタイミングとしては時間が経っていた。しかししっかりと走っていた。ここまで追い付いて来れるのか気になっていた。
エイドを離れてから後ろを振り返るとその姿が小さいながらも確認できた。その隣にはもう一人のランナーが。『あっ、大丈夫だ!これは来るぞ!』そう、もう一人のランナーはザムストチャレンジャーコーチのいいのわたるさん。これはここまで来たらしっかりと走らせるサポートをしてくるはず。
そして1kmくらい進んだ先で、凄い勢いで僕のことを交わしていった。流石世界のトップランナーだなぁ。あれは真似できない。
そしてもう一人は数年前からお知り合いになってからいつもニコニコスマイルで走っているマコさん!レース中に何も食べられないとのことだが、そんな悲壮感は感じられない走りで追い抜いていくランナーだ。全身で楽しんでいるのが見ていてもわかる。旦那さんが50kmに参加されていて折り返して行ったので、マコさんも来るかな?と思ったら折り返してから来たので『来るぞ来るぞ』と思っていたら94km付近でやってきた!練習量が少ないと言うがそれを感じさせない走りで元気に駆けている。こちらも電柱走りでラスト5kmに42~43分残す為に頑張っていた。途中会話しながら、95kmに到着。
95km 12時間18分01秒 43分12秒
時間は42分残せた。この先は平坦になるので、走る時間を増やして登りに歩く時間を作る。電柱走りで細々と繋いでラスト4kmの坂の手前から歩く。ここを登り切れば下り勾配となるので、走れる区間が続く。振り返ると美しいワッカを見渡すことができた。また来年もこの場所に帰ってこよう。
80km計測地点付近がラスト3kmになる。林の中に入って細い道を進む。80kmの係員の方に『ありがとうございました!』とお礼を言って通っていく。そろそろワッカも終わり。急な下り坂を降りて最後のエイドに到着した。ボランティアの学生からの声援を受けて、オレンジをいただきスタートする。
ラスト2kmに向けて左折すると、レース中声を掛けてくれた女性が風に煽られてフラフラとしていたので前に出て『風除けになりますよ!』と声を掛けたが、そのままフラフラと歩道の脇に倒れてしまった。スタッフがその様子を見て駆け寄ってくれたので、お願いをして僕はそのまま走ったのたが、後から伺うと脱水症状でリタイアとなってしまったらしい。僅か2kmされど2km。ここまで頑張った分は次に絶対に繋がるのでまたサロマ湖に挑戦して欲しい。
僕はラスト2kmの看板を12時間42分で通過し、残り18分を残す形となった。僕にとってはいつもの時間たが、気を引き締めてラスト2kmに臨んだ。
前方にルーシーさんを見付けて手を振る。『ナイスラ~ン!』『ありがとうございま~す!』カメラを構えるルーシーさんに精一杯の笑顔で応える!
いったん国道に出てラスト1kmの看板まで進むと、残り時間は9分。そして側道に入り、100kmのゴールに繋がるランナーだけのウイニングロードが続く。
ここでは今年のサロマ湖を振り返る。
前半からの脚の違和感。
20km以降のカラダの傾き。
45kmからの補給不足。
55km過ぎの筋膜リリースとハンガーノック。
65km魔女の森からの復活と長い1日の中で苦しんだ前半戦がキツかった。しかしそこはなんとか経験でカバーし、いつもの形に持ち込むことができた。
辛い年は涙が込み上げてくることもあるが、今年はやり切った感が強く、笑顔でゴールを迎えられそうだ。
ゴール前から両側に人垣ができる。『鈴木くんおめでとう!』『お帰りなさい!』『今年もギリギリ~!』『あと2分だぞ~!』の声が!(笑)
アナウンスの『あと2分です!』の声を聞いてから皆さんとハイタッチを交わしてコーナーを曲がり最後の直線へ。右側の応援の方々とハイタッチを交わして白帆の斉藤さんから花束をいただき、ゴールに向かった!
100km 12時間59分23秒 41分22秒
23回目のゴール!昨年よりは早かったかな?ゴールラインを越えてからはコース上で前後していた皆さんと握手を交わし、お互いのゴールを讃えた。その後メダルを掛けて貰い、相澤さんとツーショット!更にじょーじさん&吉田さんとお話することができた。
またサロプロメンバーを見つけて応援団にもお礼をすると、なんとアマタツさんがリタイアの危機だったことを伺った。詳細は後からFBで観たが、全身痙攣を起こしながらも最終的には諦めずにゴールへ向かったアマタツさんの意志の強さがすばら素晴らしかった!おめでとうございます!ありがとうございました!
その他コース上でお話した皆様サロマ湖100kmウルトラマラソンお疲れ様でした。今回もたくさんの方々から声を掛けていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。後半ではリミットランナーの目安に役だったのであれば幸いです。(笑)来年のサロマ湖でもその他の大会で見つけたら『アート鈴木!』と呼んでくださいね!次回は9/みやぎ湯めぐりウルトラマラソンです。
※レースを振り返って
■補給に関して
大きな失敗は前半の補給
ペースを維持する為に積極的な補給をした為に、いつもの量では足りなかった。山よりだんごは35km過ぎになくなり、ショッツもインパラも50km地点ではほぼ無くなっていた。
ただでさえ燃費の悪いランナーなのに、心拍数を上げすぎるとより消費が進んでしまうので、最終的に若干足りなかった。結果的にダメージは少なくなったのだが、55km過ぎのハンガーノックの症状は解消できたはず。
と言うのも、レストステーションで直ぐにショッツを摂取しなかったこと。それ以外にもエネルギーを取り忘れていたので発生したことだ。時間を掛けたのに復活しなかったのは反省にするべき点。
一方で後半はイメージ通りの補給となった。ショッツを効果的に使用し、固形物の山よりだんごを併用してガス欠にはならなかった。
そして今回追加した【ライスピュレ】は携帯力もあり、パラチノースを使ったサプリメントととしてかなり美味しかったし、食べた感じもあるので今後のウルトラマラソンでは欠かせなくなりそうだ。
■脚の痛みと疲労
6/17(月)に右脚の不調をFBにもアップした。この時はあくまでも自分に今ある痛みに対して意識すること。そして大会前までに違和感をなくすことを明確化するために敢えて投稿した。皆さんから心配の声をいただき感謝です。
当日までに気になっていた部分の痛みは消えて、自分の中では万全の状態と思っていたが、実際には疲労の蓄積があり早い段階で右脚のハムと足裏(前側のアーチ)の痛みに繋がってしまった。
痛みに対しての対応は何度も出てきたが【筋膜リリース】脚が上がりにくくなる感覚で走っているよりも、【筋膜リリース】を行った方が明らかに動きが良くなることはここ数年の大会で実証済み。特に小江戸大江戸での走りは【筋膜リリース】抜きには完走は出来ていないと思っている。
実際のレース中には以下の3回実施した。
◆30kmエイド過ぎボールを使って歩道との段差にて
◆56km付近ガードレールを使って
◆60kmエイドボールとイスを使って
骨盤を立てて体重移動で走っているが、脚運びの中右脚のハムへの負担が掛かることは、これからも改善策を練っていきたい。筋力強化よりも疲労抜きや、筋肉の柔軟性のような気がしている。
まだまだカラダと向き合って対応していかなくてはいけない。
■ウエアリング
今回のアンダーシャツは【ゼロフィットドライウィーブ】で正解だった。レース中2枚着用している感覚もなく、かなり涼しく走ることができた。
◆風が汗を悪者にしない場合(体温を下げたい)
汗を利用してカラダを冷やしたい時には【ゼロフィットドライウィーブ】
◆風が汗を悪者にする場合(汗冷えで寒くなる)
汗を遠ざけて肌面をドライに保って冷えたくない時には【ファイントラック】
またいつものニコちゃんバンダナも頭と首と2枚使いで上手にカラダを冷やすことができた。
◆アウターのrericサイクルジャージはポケットを活用して【トリガーポイント】のボールを持ったり便利!
◆コンプレスポーツのウルトラライトソックスは暑さに対しても快適な涼しさもあり、脚のダメージを最小限に抑えてくれている。
◆シューズのOn Cloudは小江戸大江戸までも対応できるオールマイティーシューズ!今回も足を優しくサポートしてくれた!
■サロマ湖に対する想い
今回で27年目のサロマ湖。そして23回目の完走。年齢は9月で45歳となる。ランスマをキッカケにたくさんの方々が僕を知ってくれることとなり感謝しています。
レース中『握手してください!』と言われたり(笑)『写真撮ってもいいですか?』なんてこともしばしば。とてもありがたいことで嬉しい限り!
僕にとってウルトラマラソンを続ける理由は
【たくさんの人と知り合いになり、時間の共有をできるから!】
絶対に知り合うことのない場所に住んでいたり、仕事をしていたり、日常生活をしていても走っているから繋がる。この不思議だけどとても素敵な繋がりが魅力。
サロマ湖参加者の中ではもうかなりのベテラン!『鈴木くんもおじさんになったよね(笑)』と言われる位の27年という時間を過ごしてきました。
サロマ湖を卒業するつもりは全くありません。もちろん30回を目指してこの先はリタイアすることなく完走できることが目標です。
これからもアート鈴木をよろしくお願い致します。
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